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6/30【全日本】テーマは「利息回収」 リンダマンが史上二人目の2階級制覇に色気 7・2世界ジュニア戦会見

 7・2後楽園大会の世界ジュニアヘビー級選手権試合へ向けた会見が30日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・青柳亮生、挑戦者・エル・リンダマンが出席。リンダマンが世界ジュニア獲りの先に三冠ヘビー級王座にも狙いを定める構えをみせた。

 亮生が6・15後楽園大会で石田凱士に雪辱を遂げ、世界ジュニア初防衛。試合後、リンダマンが挑戦を表明し、7・2後楽園大会での亮生V2戦が決まった。

 世界ジュニア初挑戦となるリンダマンだが、「少なくともこの青柳亮生より世界を見てきたわけだ。その見てきた中で俺はこれを世界ジュニアとしてはちょっと認められない。名前があるからしょうがないんだけど、そこに価値はない」と全日ジュニアの至宝には興味なし。この一戦のテーマはズバリ「利息回収」だ。

 今年3月からGLEATと全日本の対抗戦が本格化。チャンピオン・カーニバルではT-Hawkが芦野祥太郎に敗れて準優勝に終わり、5・29後楽園大会ではT-Hawkが三冠挑戦権をつかんだものの王者・永田裕志に敗れた。GLEATのタッグ王座であるG-INFINITY王座は斉藤ジュン&レイのSAITO BROTHERSに奪われ、6・17大田区大会では石田が亮生に敗れ、世界ジュニア獲りを逸したただけでなく負傷欠場に追い込まれた。

 「ただ単純に俺、GLEATが全日本プロレスより下っていう事実が受け入れられないんだよな。それだけは許しちゃいけない」と現状を噛み締めているリンダマンは「だから全日本プロレスに借りはしっかり返させてもらう。ちょっと貸しを作りすぎたから、ある程度、利子をつけて返してもらわなきゃなってことで、この世界ジュニアも利子代わりに軽くいただこうかなと思います」と宣言した。

 体格的にはジュニアのリンダマンだが、GLEATで初代G-REX王者となったように「無差別級」を自負している。「GLEATが全日本プロレスより下だってみられてることに対する反発があるならば、三冠いくべきだよね、本来。だけど三冠チャンピオンが所属じゃないんだから、これはしょうがない」との思いがあって今回は世界ジュニアに狙いを定めた。

 リンダマンはジュニアの至宝獲りの先に壮大なプランを見据えている。「僕の理想的な流れとしては、所属の選手がしっかり三冠ヘビーを獲ってもらって、その三冠ヘビーに挑戦して勝つことが、しっかりとしたGLEATが全日本より上だということの証明になる」と言うように三冠ヘビー級王座も狙いにいく構えだ。それを実現させるためにも「誰か早く永田さんからベルトを奪ってくれという気持ちではあります。難しいこともわかってますけどね」と全日本勢に至宝奪還のエールを送った。

 世界ジュニア、三冠ヘビー両王座戴冠を成し遂げたのは太陽ケア(第18代世界ジュニア王者、第34代三冠王者)のみ。リンダマンは亮生からの世界ジュニア獲りを足がかりに、史上二人目の2階級制覇を狙う。


【会見の模様】
▼リンダマン「どうも、GLEATのエル・リンダマンでございます。これYouTube生配信ということで、今この中継をまさに全日本プロレスファンが見てると。そういうことですね? 聞いてくれよ。今日はよ、朝3時に起きて、走って、ジム行って、日焼け行って、この会見の前にガンプロの会見やってきてんだ、このヤロー。会見ダブルヘッダーって聞いたことねぇぞ。その話は置いといて。これだけ言いたかったんですよ。まぁよ、これ世界ジュニアヘビー級選手権というふうにはなってますが、俺はこのベルトがどうっていうよりもね、GLEATのT-Hawkがチャンピオン・カーニバルで負けて、三冠戦でも負けて、そしてこないだ、この世界ジュニアをかけた戦いでは、所属ではないけど、石田凱士がこの青柳亮生に負けて。しまいには、この大事なビッグマッチ、7月1日2周年TDCホールを欠場に追い込まれるぐらい石田凱士、GLEATがナメられてるみたいだからよ、仇討ちとか、そういうことは何も関係ないけど、ただ単純に俺、GLEATが全日本プロレスより下っていう事実が受け入れられないんだよな。それだけは許しちゃいけない。だから全日本プロレスに借りはしっかり返させてもらう。ちょっと貸しを作りすぎたから、ある程度、利子をつけて返してもらわなきゃなってことで、この世界ジュニアも利子代わりに軽くいただこうかなと思います。そんな感じで」

▼亮生「世界ジュニアヘビー級チャンピオンの青柳亮生です。今回2度目の防衛戦ということで、エル・リンダマン選手ということで、今プロレス界でネームバリューも実力もあるエル・リンダマン選手がこのベルトを興味持ってくれたっていうことを僕は今、ひじょうにうれしく思います。僕がやってきたことがやっと実ってきてるんだなと実感しています。そしてこの強いチャレンジャーを倒して、さらにこのベルトの価値も全日本プロレスジュニアも青柳亮生も上に持っていきたいと思います」

――世界ジュニアのベルトに対する思いはなさそうだが?

▼リンダマン「ない。ないですよ、そんなもん。世界ジュニアヘビーって言ってるけど、まぁさ、世界(笑)みたいになっちゃうよね、これは。俺も世界中を見てきたとは言わないけど、少なくともこの青柳亮生より世界を見てきたわけだ。その見てきた中で俺はこれを世界ジュニアとしてはちょっと認められない。名前があるからしょうがないんだけど、そこに価値はない。言った通り利息回収ですよ。その利息がこのベルトっていうだけ」

――王者・青柳亮生選手の印象は?

▼リンダマン「青柳亮生選手の印象? そうですね。飛んで跳ねて今のジュニアヘビー級を象徴するような戦い方を目指してる選手なんだなと思います。目指してるだけで実際追いついてないと思ってるし、俺が思うジュニアヘビー級の戦いっていうのは飛んだり跳ねたりっていうことじゃないし。何なら俺もジュニアヘビー級じゃないしね。俺は無差別級だから。みんなが勝手にジュニアって言ってるだけで。ただ、GLEATが全日本プロレスより下だってみられてることに対する反発があるならば、三冠いくべきだよね、本来。だけど三冠チャンピオンが所属じゃないんだから、これはしょうがない。とりあえず利息回収ということになるんです。あと思うんですけど、せっかくYouTube生配信やってるなら、チャットとかあるんだったら1個か2個ぐらい一般の人から…というのは? 交渉中? チャットでもファンの皆さん、質疑応答。前代未聞っぽいですよ、この周りの動きをみると。できる? じゃあほかにもたぶん質問ありますよね? その間にファンの皆さんからの質問を適当にピックアップしてもらって。じゃあ次の質問お願いします」

――強敵リンダマン選手との防衛戦にかける思いは?

▼亮生「今、世界ジュニア(笑)と言われちゃって非常に悔しいですし、そもそも僕も日本を出たことがないんで、世界って何だという状態なんですけど、ここまでコケにされたエル・リンダマン選手には、僕に負けたらエル・リンダマン(笑)にしてもらいましょうか」

▼リンダマン「(笑)みたいな名前だからな」

――ベルトを獲ったあとに描いている青写真はある?

▼リンダマン「価値がないとは言いつつも、貧乏性なもので、もらえるものはもらっとけという感じなんですけど、この世界ジュニア獲ったあとの青写真? そうですね。世界ジュニア獲ったあとの青写真は僕は考えてない。というのも無差別級だから。僕の理想的な流れとしては、所属の選手がしっかり三冠ヘビーを獲ってもらって、その三冠ヘビーに挑戦して勝つことが、しっかりとしたGLEATが全日本より上だということの証明になると思うので、僕の理想とすれば、誰か早く永田さんからベルトを奪ってくれという気持ちではあります。難しいこともわかってますけどね」

――T-Hawk選手の全日本における活躍に刺激を受ける部分はある?

▼リンダマン「改めて刺激を受ける部分は全くありません。T-Hawkとはずっと一緒にやってきて、一緒に近くで見てて、日々刺激を受けてますから。彼のやることに関しては毎回ハッとさせられますし、凄く尊敬もしてますしね。性格はちょっと気に入らないんで、仲良くはないんですけど、毎回リング内外で刺激をもらってるんで、ここでことさらに何かがあったというわけではないです。そろそろチャットの質問集まってきてるんじゃないですか?」

――ベルトを獲った場合、防衛戦はGLEATのリングのみで行いたい気持ちはある?

▼リンダマン「そんな迷惑な申し訳ないことをしてもいいんだったら別にいいですけど。そうですね。だから、さっき言った通り、僕も全日本プロレスでの戦いっていうのは無差別であって、無差別というか対ヘビーと取られるかもしれないけど、無差別であるんで。確かにGLEATの中で一つのバリューがあるんだったら、GLEATの中だけで世界ジュニア防衛戦をやってもいいかもしれないですね。それを求めてるってことでいいですか? ファンの方、そういうことか? 言ってみろ」

――リンダマン選手の印象は?

▼亮生「やっぱり無差別級宣言をしてる通り、スピードもパワーもどっちもあるんで、そういったところを警戒しながら。でも自分のペースは崩さずに戦いたいと思います」

――もし負けてしまった場合どうする? 全日本に上がらないなどの覚悟はある?

▼リンダマン「おぉ、いいねぇ。これはなかなか厳しい質問ですね(苦笑) 負けたらどうするか? 丸坊主…って言ってもいいんだけど、正直いってお笑いキャラみたいな感じなんで、丸坊主にしても誰も悲しんでもらえないというところがあるんでね。変な話、8月24日には全日本プロレスとGLEATの対抗戦にもつながってくるわけですよ、この戦いは。だから結果的にいい形であろうが、悪い形であろうが、この物語は最低でも8月24日まで進んでいくっていうことだと思いますけどね。何かリスクを背負った方がいいっていうんだったら、リスクも募集した方がいいですよ。僕が困るような、僕が恥ずかしくなるようなリスク。お願いします」

――負けた場合は日サロ禁止?

▼リンダマン「きっちぃね。これ結構きっちぃね。この場を借りて言うのも何なんですけど、私事ではございますが、自分が今行ってる日焼けサロンのサービスが7月いっぱいで終了してしまうんですよ。僕の今の黒さを維持するのって、そのサービスがないと一月15万ぐらいかかっちゃうんですよ。これやばいんですよ。なので日焼けサロン経営者、オーナーさんいらっしゃいましたら、ぜひリンダマンの方に連絡いただいて、広告キャラクターとして頑張らせていただくことがいろいろできるかもしれないんで。日焼けマシーンを安く譲って下さる方とかも、ぜひお話しさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします」

――防衛したら戦いたい相手はいる?

▼リンダマン「それマジでいないでしょうね」

▼亮生「マジでいないです」

▼リンダマン「そりゃそうだ」

※写真撮影の際

▼リンダマン「日焼けなんだよなぁ。200万ぐらいするんだよなぁ。逆に日焼けサロンのオーナーになるっていう手もある。ビジネスとして」

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