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6/30【全日本】永田がデビューの地・松江でのV5戦視野に「真打ち」返り討ち宣言、青柳「全日本のリーサルウェポンとして獲りにいく」 7・2三冠戦会見

 7・2後楽園大会の三冠ヘビー級選手権試合へ向けた会見が30日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・永田裕志、挑戦者・青柳優馬が出席。青柳を「全日本の真打ち」と定めた永田はデビューの地・松江でのV5戦を見据えて返り討ちを宣言。青柳は「全日本プロレスのリーサルウェポンとしてこのベルトを獲りにいきたい」と誓い、初防衛戦での永田とのリマッチ実現を見据えた。

 6・17大田区大会で永田が安齊勇馬を退け、三冠王座3度目の防衛に成功した試合後、青柳が挑戦を表明。両者による三冠戦が決まった。

 王者・永田は今年2月の戴冠から5ヵ月近くが経過。ここまで宮原健斗、石川修司、安齊と全日勢を破ってきた。「全日本プロレスある意味、いよいよ真打ちが出てきた」というように青柳は全日本の切り札的存在。永田は「ここはもうしっかり気を引き締めて、対戦相手の勢いというものをしっかり受け止めながら、最後は防衛させていただきたい」と気合も入るところだ。

 永田にとって青柳とのV4戦へ向けた大きなモチベーションがある。7・22松江大会での三冠戦開催だ。永田と青柳の勝者が防衛戦に臨むことになる。松江は1992年9月14日、永田がデビューした地。三冠王者として松江のリングに立てば劇的な状況となる。永田は「体育館は違いますけど、同じ松江市で防衛戦できるのはこの上ない喜び」とプロレスラーとしての出発点に三冠王者として帰還するつもりで、「それを実現するためにも、しっかりと青柳選手を返り討ちにして防衛したい」と改めて誓った。

 対する青柳は2・4八王子大会で第68代王者・宮原健斗に敗れて以来、5ヵ月ぶり6度目の三冠挑戦。悲願の初戴冠を果たせば、保持している世界タッグ王座も併せて5冠王者に君臨することになる。三冠ベルト流出から約5ヵ月。永田も実感するように、全日本ファンの青柳に対する期待感が充満している。青柳は当然、それに応える覚悟で「ファンの皆さんとか対戦相手の永田さんが真打ちと言わなくても僕は真打ちのつもりでいきますので。全日本プロレスのリーサルウェポンとしてこのベルトを獲りにいきたい」と言い切った。

 仮に永田から至宝奪還を果たせば、7・22松江大会で早くも初防衛戦を迎える。翌7・23大阪大会では宮原と保持する世界タッグV2戦(vs鈴木みのる&大森北斗)を控え、その前に天龍プロジェクト7・14新木場大会で佐藤光留&鈴木秀樹とのUNタッグ初防衛戦(パートナーは青柳亮生)もある。7月にタイトルマッチ4試合の過酷な日程となるが、青柳は「ハードスケジュールになることは承知の上ですし、青柳優馬がプロレス界の顔になるために避けては通れない道」と覚悟。松江大会での初防衛戦を見据えて「何だったらこのベルトを7月2日、後楽園大会で奪って、その松江大会の防衛戦は永田裕志(を挑戦者)に迎えてもいいんじゃないか」と永田とのリマッチを描いた。


【会見の模様】
▼青柳「青柳優馬です。今回の三冠戦で永田さんの持つ三冠ベルトに挑むんですけども、個人的には6年前に新日本プロレスさんのライオンズゲートという大会で永田裕志選手とシングルマッチをして、手も足も出なかったという、正直、黒歴史と言っても過言ではない嫌な思い出しかありませんが、全日本プロレスファンの気持ちを背負って、このベルトを取り戻して、永田裕志超えを果たしたいと思います」

▼永田「第69代三冠ヘビー級王者・永田裕志です。これまで3度の防衛に成功して、次4度目ですね。青柳選手の挑戦を受けることになりました。今の状態、一言で言っちゃえば、季節柄なかなか暑くなってきた中で体調は絶好調であります。先日、数人というかマスコミの方といろいろ話す機会があったんですけど、日に日に永田裕志の調子が上がってきてるんじゃないかと。防衛を重ねるごとに昔の勢いというか、状態が上がってきてるというありがたい言葉をいただきましたし。季節柄、暑い時期は僕大好きですから。次の4度目の防衛戦、確かに青柳選手が出てきたということは、全日本プロレスある意味、いよいよ真打ちが出てきたと。宮原倒して、石川倒して、残念ながら芦野は無理だったですけど、T-Hawk、それから若手の有望株・安齊、そしてここに青柳優馬が出てきたと。ある意味、真打ちに近いということで、ここはもうしっかり気を引き締めて、対戦相手の勢いというものをしっかり受け止めながら、最後は防衛させていただきたいと思います。ガッチリと切り落として」

――全日本ファンの期待感が充満しているが?

▼青柳「仮にお客さんとかファンの皆さんとか対戦相手の永田さんが真打ちと言わなくても僕は真打ちのつもりで行きますので。全日本プロレスのリーサルウェポンとしてこのベルトを獲りに行きたいと思ってます」

――この一戦の勝者が7・22松江大会で防衛戦を行うことになる。松江は永田選手のデビューの地。そこに王者として帰るのは劇的だが意識する?

▼永田「よくわかってますね。この防衛戦をクリアしたあとに次は松江のくにびきメッセ、そこで防衛戦をやると聞いた時、やはり島根県松江市、今から31年前の9月14日にデビューした地でありますから。体育館は違いますけど、同じ松江市で防衛戦できるのはこの上ない喜びでありますしね。それを実現するためにも、しっかりと青柳選手を返り討ちにして防衛したいと思います」

――9・10東金大会が決まったが、そこまで三冠王者でいたいのでは?

▼永田「ずいぶん先の話ですけどね。東金大会が防衛戦になるということを某メディアには言いましたけど、ちょっと先の話ですしね。まずはV4戦をしっかりクリアして、次の日から早々に東金の準備しないといけませんからね。そういう多忙な日々が待ってますので。ベルトを持ちながら大会PRすると、結構いい反響がくると前回の佐倉大会でも感じましたし、そういう上でもあさっての防衛戦は外せないなと。東金までベルトっていうのは先の長い話でね。そういう先々のこといっちゃうよりは、まずはあさってしっかりクリアしたいと思います。そして松江、そのあと王道トーナメント勝者になってくるでしょうしね。そこは一戦一戦、気を引き締めて迎えられればと思いますね」

――三冠を獲れば7・22松江大会で初防衛戦を迎え、UNタッグ初防衛戦、松江翌日に世界タッグ防衛戦も決まっている。この7月、最大で4つのタイトルマッチを行うハードスケジュールになるが?

▼青柳「ぜひとも、このベルトを取り戻して松江で防衛戦をやりたいですね。しかも今、永田さんのデビューした地が松江と聞いて、余計奪いたくなりました。何だったらこのベルトを7月2日、後楽園大会で奪って、その松江大会の防衛戦は永田裕志(を挑戦者)に迎えてもいいんじゃないかと思うぐらいのつもりでいきます。やっぱりハードスケジュールになることは承知の上ですし、青柳優馬がプロレス界の顔になるために避けては通れない道だと思いますので、しっかりケガもなくばく進したいと思います」

――三冠王者・永田選手の姿をどのように見てきた?

▼青柳「先ほどご本人もおっしゃっていたように防衛戦を重ねるごとにどんどんコンディションがよくなってるっていうのは僕もタイトルマッチを見ていて思いました。全日本プロレスに上がるたび、三冠戦を戦うたびに永田さんのコンディションがどんどんよくなってるなというのは目に見えてわかりますし。そう考えると永田さんの防衛戦で僕が相手というのは、獲るのはかなり至難の業になるかなと思いますけど、僕も全然いつも絶好調なんで基本的に。問題ないと思います。頑張ります」

――ライオンズゲートでの初対決から大きく変わったが、自分の中で一番変わったと感じる点は?

▼青柳「いろいろな経験値を積んできたつもりですね。ちゃんと言葉で言い表すことはできないかもしれないですけど、メインイベントを務めたり、6月の大会なんかは全日本プロレス以外の大会全部メインイベント務めてます。そういう意味では経験も実力もつけてきてるつもりなので。ただ、永田裕志に対するイメージは当時のままなので、それは払しょくしたいですね」

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