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7/1【GLEAT】T-Hawkが渡辺真っ向返り討ちでG-REX王座V2 8・4両国で田村迎撃へ

『GLEAT Ver.6 -旗揚げ2周年記念大会-』TOKYO DOME CITY HALL(2023年7月1日)
G-REX選手権試合 ○T-Hawkvs渡辺壮馬×

 T-Hawkが初挑戦に燃える渡辺を真っ向から返り討ちにしてG-REX王座V2。試合後、田村ハヤトの挑戦表明を受諾し、8・4両国大会でのタイトルマッチが決定的になった。

 T-Hawkは4・12後楽園大会で石田凱士を破り、G-REX王座初挑戦・初戴冠を成し遂げた。5・14札幌大会ではチェック島谷を下して初防衛に成功。2周年興行でのV2戦では、6・7後楽園大会での挑戦者決定戦で井土徹也を破り、初挑戦を決めた渡辺を迎え撃つことに。絶好調で勢いに乗っている渡辺は「最強の渡辺壮馬でお前を倒す」と予告していた。

 序盤から両者の逆水平が交錯。渡辺はエプロンから飛び込んでのドロップキックなど持ち前の跳躍力を発揮したものの、再びドロップキックを狙った瞬間、T-Hawkが動きを読んで、ネックハンギングボムで撃墜。重たい逆水平やビンタを唸らせて圧倒した。

 その後もT-Hawkの一方的なペースがしばらく続いたが、渡辺はブレーンバスター狙いを読み、逆に投げて反撃ののろし。ミサイルキック、トペコンヒーロ、ムーンサルトプレスと躍動感溢れる空中戦を展開する。場外戦になるとT-Hawkがエプロンへの衝突を誘って反撃に出るが、渡辺はロープに飛び乗っての反転式ボディアタックで鎮圧する。

 T-Hawkはコーナーに上がった渡辺を逆水平で場外に叩き落として逆襲。エプロンに上がった渡辺に強烈な逆水平を連打すると、雪崩式ブラックタイガーボムを仕掛けた。渡辺は間一髪でフランケンシュタイナーで切り返すと、止まらないT-Hawkの猛攻をしのぎ、カナディアンデストロイヤーをズバリ。T-Hawkも即座にケルベロスをぶち込んだものの、渡辺は豪快な顔面ドロップキックを発射して止まらない。T-Hawkが四つん這いになったを見逃さず、その背中にファイヤーバードスプラッシュを落とした渡辺は、正調ファイヤーバードで勝負に。

 T-Hawkはヒザを立てて迎撃。仁王立ちする渡辺に逆水平を乱れ打つと、カウンターのケルベロスをぶち込む。渡辺はナイトライド狙いを丸め込んで粘りを発揮したものの、T-Hawkは後頭部へのケルベロスからウラジゴクをズバリ。勝負を捨てない渡辺がドロップキックを再び見舞っても、T-Hawkも負けじとウラジゴクやブラックタイガーボムでぶん投げる。フラフラの渡辺はそれでも必死に打撃戦を仕掛けたものの力は入らず。T-Hawkはナイトライドでダメ押し、完勝となる3カウントをもぎ取った。

 T-Hawkが渡辺を真っ向から返り討ちにしてG-REX王座V2。大の字になった渡辺の前でベルトを受け取ると、マイクを持つ。「俺は前々からずっと言っていた。このGLEATの明るい未来は20代のレスラー。最近目の色が少しずつ変わってきているよな。壮馬、今日の感覚絶対に忘れるな。俺はお前ら20代の高い壁でずっと待ってるから、いつでもまたかかって来いや。壮馬、俺はGLEATに入団して初めて言うかもしれないけど、今日のお前、カッコよかったぞ」と渡辺にメッセージを送る。場内が「壮馬」コールに包まれると、渡辺は一礼してバックステージへと消えていった。

 入れ替わるように、田村が花道から登場。「俺、メインイベントで防衛して、気持ちよく喋っているのに何しに来た?」とT-Hawkに問われると、田村は「単刀直入に言うぞ。お前の持つG-REX王座に挑戦表明しに来てやったよ。俺は60secondsとの解散マッチで井土から3カウントを獲った瞬間、どっちが勝とうが挑戦するって決めたよ」と表明した。

 さらに、田村は「俺はテレビでも言ったよ。1万人、2万人、3万人、4万人の前で花道を歩いて、プロレスをすることが俺の目標だってな。それはこの先も変わらない。そこでだ。来月、俺に相応しい舞台があるじゃねえかよ。両国国技館! そこでお前の持つG-REXに俺は挑戦するぞ」と舞台を8・4両国国技館大会に指定。「おい、T-Hawk。俺らはお互い元高校球児。夏は大得意だろ。世界中のどこよりも熱い熱い夏にしようぜ」と訴えかけた。

 その言葉を受け止めたT-Hawkは「田村、お前熱いな! 俺はこういう剛速球のインコース真っ直ぐみたいなの大好きなんだよ。おい、田村。お前の目標は俺の目標であり、俺の目標はGLEATの目標なんだよ。超満員の8月4日、両国国技館。今、プロレス界に雨が降ってても、晴れ間はまだ見えねえからよ。俺たちがカンカン照りにして、プロレス界をどんどんどんどん照らしていこうぜ」と呼応。「いいか、TDCホール、俺と田村が8月4日両国国技館でやるんだ。友達を2、3人……いや、4、5人連れてきて、8月4日は俺と田村のカンカン照りのタイトルマッチを観に来てくれよな。いいか、改めて言うぞ。決戦は8月4日、両国国技館だ!」と雄叫び。両者のタイトル戦が決定的となった。

 バックステージでは「田村ハヤト。お前も20代の最前線を走っているレスラーだ。それはわかってんだよ。お前も入った頃はだっせえレスラーだったけど、今はカッコいいよ、素直によ」と田村を称えたT-Hawkは「変化球はなしだ。インコース真っ直ぐ。当ててもいいぞ。ぶつけてこい。ガッツリぶつけてこい。俺は逃げねえからよ。野球じゃお前には負けるかもしんねえけど、俺はこの場は絶対譲らねえからよ」と渡辺戦同様に真っ向勝負を予告した。

【T-Hawkの話】「まあまあ、最近の20代……今日は特に渡辺壮馬。カッコよかったよね、メチャクチャ。本当に俺もケツを引っぱたいててさ、火を点けて言うのもあれだけど、やっぱり20代スゲェわ。いやあ、スゲェ。これ、流すヤツ? ちょっと秘密にしてほしいんだけど、やっぱりあいつはスゲェよ。だけどよ、俺はカッコつけてなんぼ。俺はお前らの高い高い壁で居続ける。そして、来月8月4日、両国、田村ハヤト。お前も20代の最前線を走っているレスラーだ。それはわかってんだよ。お前も入った頃はだっせえレスラーだったけど、今はカッコいいよ、素直によ。さっきもリング上で言ったけど、変化球はなしだ。インコース真っ直ぐ。当ててもいいぞ。ぶつけてこい。ガッツリぶつけてこい。俺は逃げねえからよ。野球じゃお前には負けるかもしんねえけど、俺はこの場は絶対譲らねえからよ。このプロレス界、カンカン照りにしてやるぜ」

【渡辺の話】「初めてG-REXのベルトに挑戦して。自分なりにここまで井土倒して、この挑戦権を手に入れたけど、結局T-Hawkにこうやってやられてしまって。俺の羽根は折られてしまったけど、今日このベルトに挑戦するのに、周年大会と言って、このG-PROのメインは挑戦者とチャンピオンのたった2人しか出れなくて。その中の1人で、正直いろんなプレッシャーとか、そこに向けていろいろつらい思いも楽しい思いもあったけど、この経験を絶対に俺は無駄にしないし、今日はT-Hawkに負けたけど、必ずあのG-REXのベルトを俺が巻いて、GLEATを俺が引っ張っていく」

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