7/7【DRAGONGATE】KING OF GATE開幕…菊田が望月突破で好発進 史上初のドリーム王者制覇へ「全速力」宣言

『KING OF GATE 2023』後楽園ホール(2023年7月7日)
トーナメント1回戦 ○菊田円vs望月マサアキ×

　『KING OF GATE 2023』が開幕。ドリームゲート王者の菊田が1回戦で望月を正面突破して好発進を遂げた。史上初となるドリームゲート王者による優勝へ向けて、菊田は「全速力」宣言を放った。

　DRAGONGATE最強を決める毎年恒例の「KING OF GATE」。今年は31人参加のトーナメント戦で行われることに。開幕戦のメインには7・2神戸ワールド大会で吉岡勇紀を下して初防衛を果たしたばかりの若きドリーム王者・菊田が登場。1回戦で2006年に優勝経験がある実力者・望月を迎え撃った。

　3年ぶりのエントリーとなった望月がいきなり仕掛て試合はスタートした。ゴングを待たずにフロントハイキックで奇襲。菊田を場外に蹴落とすと、トップロープ越えのトペを発射する。菊田がエプロンからのダイビングヒップアタックを放っても、ミドルキックで迎撃。先手を取ると、尻への一点集中攻撃を展開した。

　しかし、自信に満ちあふれている今の菊田は揺るがない。ヒップバットや逆水平、ダブルチョップなどパワフルな攻撃で反攻。一転してペースを握る。一方、望月は蹴り技に活路。串刺しヒップアタックを読んでコーナーに逆さ吊りにすると、側頭部をローキックで蹴り飛ばした。さらに鋭い蹴りを次々と浴びせ、菊田のラリアットを腕へのフロントハイキックで防ぎ、間髪入れずに真・最強ハイキックを一閃。三角蹴りを狙ってコーナーに走り込む。

　しかし、先に動いた菊田がラリアットをカウンターで振り抜く。さらにラリアットを連発。望月は腕への正拳突きなどで迎え撃つが、構わず菊田は右腕を叩き込んだ。粘る望月はお株を奪うローリングラリアットを放つが、直後に菊田も掟破りの逆ツイスターで突き刺す。大きな手拍子が巻き起こる中、望月はトラースキックから三角蹴りを顔面に放つも、倒れない菊田は再びラリアットをズバリ。望月もローリングラリアットを引き込んで丸め込み、抵抗を見せたものの、最後は菊田がローリングラリアット2連発で熱戦を制した。

　菊田が開幕戦のメインで快勝。1回戦を突破し、初制覇へ向けて好発進を遂げた。「後楽園ホール、『KING OF GATE 2023』公式戦メインイベント、勝ったのはこの俺、菊田円だ!」とマイクで勝利の咆哮。「望月マサアキ、しぶとすぎるぞ。本当に俺の親父と同い年か? 望月マサアキ、いつでもやってやるぞ」とメッセージを送ると、望月は握手を返し、菊田を激励してからリングをあとに。場内は「モッチー」コールに包まれた。

　改めて王者としての実力を見せつけた菊田が狙うはドリームゲート王者としてのKING OF GATE制覇。過去18回開催されてきたが、いまだに達成した者はいない前人未到の記録にあたる。しかし、ドリームゲート王座最年少&デビュー最短戴冠記録を更新した菊田に迷いはない。「現役ドリームゲートチャンピオンがKING OF GATEを制した者は今までいない。だったら、この俺が1つまた記録を創ってやるよ。史上最年少ドリームゲートチャンピオンがKING OF GATEとドリームゲートの二冠を制してやる」と高らかに予告した。

　さらに、「それからもう1つ、上半期は終わった。下半期、DRAGONGATEはさらにさらに加速していくぞ。みんな追いつけるか? 俺たちは全速力で走っていくぞ」と「全速力」宣言をぶち上げ、「また来月、俺は勝ち残ってこの後楽園ホールに帰ってくる。その時は今日以上の応援をよろしくお願いします」と決勝&準決勝が行われる8・3後楽園大会を早くも見据えていた。

　2回戦の舞台は7・16金沢大会。「吉田隆司vs問題龍」の勝者と対戦するが、菊田は「次は誰だ? わかんねぇけどよ。金沢か。俺の地元・金沢で負けるわけにいかない」と豪語。「下半期、さらに俺たちDRAGONGATE、そして菊田円は加速していくぞ。ビュンビュンだ。ビュンビュン走る。置いてかれても知らないぞ」と宣言したように2023年後半も全速力で突っ走るつもりだ。

【菊田の話】「リング上で言った通り、これが全てだ。望月マサアキをとりあえずで倒したけど、あいつはしぶとかったよ。次は誰だ? わかんねぇけどよ。金沢か。俺の地元・金沢で負けるわけにいかない。そしてKING OF GATE、俺が現役ドリームゲートチャンピオンとして制してやるよ。それともう一つ。上半期は終わった。下半期、さらに俺たちDRAGONGATE、そして菊田円は加速していくぞ。ビュンビュンだ。ビュンビュン走る。置いてかれても知らないぞ」