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7/27【新日本】ヒクレオが辻粉砕で連勝 元野毛道場ルームメイト対決制す

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』大田区体育館(2023年7月27日)
Aブロック公式戦 ○ヒクレオvs辻陽太×

 ヒクレオがG1公式戦で熱闘の末に辻を粉砕して2連勝。元野毛道場ルームメイト対決を制した。

 前戦の7・25後楽園大会でヒクレオは成田蓮に、辻はチェーズ・オーエンズにそれぞれ勝利。ようやく今G1で初白星を手にした。そんな2人が公式戦でシングル初対決。かつて野毛道場でしのぎを削り、ルームメイトだったという2人が激情をぶつけ合った。

 パワーとパワーをぶつけ合って真っ向から火花。体格で勝るヒクレオが優勢に試合を進める。辻はエプロンに追い込まれるが、ヒクレオをトップロープに首から叩きつけると、華麗な動きでリングイン。ラリアットで場外に排除すると、トペスイシーダに。ヒクレオは辻をキャッチする離れ技を披露してどよめきを誘う。だが、辻は鉄柱に自爆させると、エプロンから飛びついての場外コルバタを敢行。ヒクレオを鉄柵に衝突させた。

 その後、辻は試合をリードしたものの、後頭部踏みつけはヒクレオが踏ん張って阻止。辻の胸板を強烈なチョップや逆水平で叩き、串刺しボディアタック、ギロチンホイップ、ラリアットと波状攻撃を浴びせた。辻がラリアットを見舞えば、ヒクレオはオクラホマスタンピートで譲らず、その後も接戦が続く。

 ヒクレオはフロントハイキックで豪快に吹き飛ばすと、ゴッドセンド(チョークスラム)の構えに。辻はこれを踏ん張ると、ヒクレオのパワースラム狙いを豪快なヒザ蹴りで払いのけ、後頭部を踏みつけた。飛びヒザ蹴り、トラースキックで追い討ち。ゴッドセンドを今度はカサドーラで丸め込むと、ノーモーション頭突きをズバリ。巨体のヒクレオをブレーンバスターボムでぶん投げると、「陽太」コールの中、スピアーの体勢に。

 ヒクレオはこれをフロントハイキックで撃墜。強烈な一撃に場内をどよめく。粘る辻はゴッドセンドを再び切り返してスピアーを狙ったものの、ヒクレオは高速パワースラムで黙らせると、今度こそゴッドセンドを爆発させて3カウントをもぎ取った。

 ヒクレオがスピアー撃墜から一気に攻め立てて激勝。これで2連勝を果たした。「あいつはよくやった。辻、皆の言う通り、彼は本物だ。ドージョーでルームメイトだった時から、この日が来ることは分かっていた。これから何度も闘うだろうが、1勝できた」と感慨深げだったヒクレオ。「カイト、NOAHのチャンピオンとの試合に備える。軽くお祝いして、前に進み続ける。それが俺の計画だ」と次戦となる8・1高松大会での清宮海斗戦に照準を合わせていた。一方、敗れた辻は海野翔太との令和闘魂三銃士対決を迎える。

【ヒクレオの話】「あいつはよくやった。ツジ、皆の言う通り、彼は本物だ。ドージョーでルームメイトだった時から、この日が来ることは分かっていた。これから何度も闘うだろうが、1勝できた。ツジは凄かった。4点だ。2勝。今は楽しむことにする。数日のオフを。今日と明日はたぶんね。でも進み続ける。カイト、NOAHのチャンピオンとの試合に備える。軽くお祝いして前に進み続ける。それが俺の計画だ」

【試合後の辻】
▼辻「(中島の肩を借りてコメントスペースに現れると)全て俺のせいだ。この俺がここで3敗。このAブロックも、G1も俺のせいだ。俺がここまでに勝利をあげられていたら、このG1はもっと面白かったはず。なあ、そうだろ? 中島。おい、どうなんだよ!」

▼中島「(突然問われて戸惑いながら)イエス」

▼辻「(中島に向かって)教えてくれ。俺のG1はもう脱落か? 違うだろ? 待てよ、どうなんだ? ここまで1勝3敗1分け。おい! (中島が黙っていたためもう一度)おい! 自力優勝、いや自力リーグ突破の可能性はなくなったのか!?」

▼中島「(困惑した表情で)イエス」

▼辻「いや、待て。まだ可能性はゼロじゃないだろ? (中島に向かって)ゼロじゃないだろ! あるだろ? 可能性はまだ! なあ? (中島が返事をしないのでキツめに)おい!」

▼中島「イエス、イエス…」

▼辻「ああっ!?」

▼中島「(頷きながら)イエス、イエス!」

▼辻「そうだよな(と中島とともに引き揚げる)」

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