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7/27【新日本】成田大奮闘も…SANADAが無敗死守 「清宮が頭一つ抜けてる」

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』大田区体育館(2023年7月27日)
Aブロック公式戦 ○SANADAvs成田蓮×

 SANADAが奮闘した成田を下してG1開幕5連勝を飾り、無敗とAブロック単独首位を死守。令和闘魂三銃士との公式戦を終えたSANADAは「新日本プロレスの未来」と評しながらも、「清宮選手のほうが頭一つ抜けてる」と評価した。

 開幕4連勝のIWGP世界ヘビー級王者・SANADAと2敗2分でAブロック唯一の未勝利である成田。対照的な戦績の2人が公式戦で激突した。両者は昨年11月のTV王者決定トーナメント準決勝で対決。凱旋帰国を果たしたばかりの成田がSANADAから勝利していた。

 場外戦で豪快にSANADAを鉄柵に投げつけた成田が先手。左足攻めでペースを握る。インディアンデスロックで長時間捕獲。SANADAはバックドロップやドロップキックからのプランチャで巻き返したものの、成田はニールキックで譲らず。ハーフハッチでぶん投げると、ヒザ十字固めで再び左足を攻めた。

 SANADAはネックスクリューを決めて反撃ののろし。成田の裏をかいてスワンダイブ式ミサイルキックを放つと、TKOも火を吹いた。だが、ラウンディングボディプレスとフランケンシュタイナーを不発に終わらせた成田はローリング式アンクルホールドで再び足攻めを展開。エルボー猛連打から延髄斬りも叩き込んだ。SANADAは即座にシャイニングウィザードを放ったものの、デッドフォールを狙った瞬間、成田はこだわりのコブラツイストに捕らえる。

 SANADAがロープに逃れようとした瞬間、成田はジャーマンスープレックスホールドに切り換えて3カウントを迫った。SANADAが肩を上げると、成田はダブルリストアームソルトからコブラツイストを再び狙う。先読みしたSANADAは体勢を崩しながらもホイップ式TKOで迎撃。正調TKOからラウンディングボディプレスに。成田はヒザを立てて撃墜。ロープに押し込んで後方に回転すると、コブラツイストをフェイントにして巧みに丸め込んだ。SANADAはギリギリでキックアウト。成田はたまらずレフェリーに抗議する。

 挽回したいSANADAはオコーナーブリッジをフェイントにしてドラゴンスリーパーの構え。粘る成田はスリーパーに再び捕らえた。デッドフォール狙いも封じ、延髄斬りを発射。倒れないSANADAも延髄斬りからローリングエルボーを放つが、成田は強烈なビンタをカウンターでぶち込んで場内を沸騰させる。ふらつくSANADAにフロントスープレックスホールドを仕掛けたものの、その瞬間、体勢を入れ替えたSANADAがデッドフォールをズバリ。一撃で3カウントを奪った。

 成田が奮闘を見せてIWGP王者を追い詰めたが、最後はSANADAが勝負所を逃がさず逆転勝利。無敗&Aブロック単独首位を守った。

 今宵の成田戦で、海野翔太、辻陽太を合わせた令和闘魂三銃士との公式戦は終了に。SANADAは「全員やってみて、みんなそれぞれ違う個性があって、新日本の、新日本プロレスの未来だなと思いました」と称えた。

 そのうえで「ただ、まだ未来であって、今は俺なんだよ。今年は俺なんだよ。いや、未来も俺かもしれないけど」と自信を示し、「3人とやってみて、なんかやっぱり自分が言える立場じゃないんですけど、清宮選手のほうが一つ頭抜けてるかなって」と7・25後楽園大会で激闘を繰り広げたNOAHの清宮海斗を高評価。「切磋琢磨して、また挑戦してきてください」と後輩たちにメッセージを送った。

 次戦は8・1高松大会。SANADAはゲイブ・キッドと対戦する。一方、未勝利が続き、「もう負けは許されねえ!」と悔しさを爆発させた成田はチェーズ・オーエンズと激突する。

【SANADAの話】「(IWGP世界ヘビー級のベルトを片手に現れて)令和闘魂三銃士、全員やってみて、みんなそれぞれ違う個性があって、新日本の、新日本プロレスの未来だなと思いました。ただ、まだ未来であって、今は俺なんだよ。今年は俺なんだよ。いや、未来も俺かもしれないけど。でも、3人とやってみて、なんかやっぱり自分が言える立場じゃないんですけど、清宮選手の方が一つ頭抜けてるかなって。切磋琢磨して、また挑戦してきてください」

【成田の話】「(コメントスペースに現れると床に寝そべり、しばらくしてから体を起こすと大きな声で)もう負けは、もう負けは、もう負けは許されねえ! あぁっ!」

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