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7/27【新日本】オカダついに初黒星…オスプレイが昨年決勝再戦でリベンジ達成

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』大田区体育館(2023年7月27日)
Bブロック公式戦 ○ウィル・オスプレイvsオカダ・カズチカ×

 オスプレイが昨年のG1決勝で敗れたオカダにリベンジを達成。無傷の連勝を続けていたレインメーカーに土をつけて、4勝目を獲得し、Bブロック首位タイに浮上した。

 US王者・オスプレイは開幕戦でタイチに敗れたものの、その後は3連勝。折り返しとなる5戦目で、無傷連勝で3連覇に向けて快走するオカダと激突した。昨年G1決勝戦と同一のカードで、その際はオカダが勝利。オスプレイは2020年のG1公式戦でオカダから初勝利を挙げたものの、現在は3連敗中。雪辱を狙ってレインメーカーに挑んだ。

 オカダは20分での勝利に自信を示し、オスプレイは「20分でやれる気がしない」と不満をこぼし、好対照の言葉を残して迎えた一戦。プランチャで先制したオスプレイは続けてトペを狙ったものの、先に動いてリングインしたオカダがフラップジャックで迎撃する。会場床直撃で、場外マットの上で、リング上で…とDDT3連発で主導権を握った。

 流れを変えたいオスプレイはハンドスプリング式レッグラリアットをズバリ。「オスプレイ」コールを浴びると、スワンダイブ式エルボーを発射する。オカダが再びDDTを狙った瞬間、ファルコンアローでぶん投げた。大技合戦になだれ込んでも一歩も引かない。オスカッターをドロップキックで迎撃されてしまうが、レインメーカーはホイップ式シットダウンパワーボムで阻止してみせた。

 勝利へ執念を燃やすオスプレイはコーナーに両足を固定した状態で、エプロンダイヤモンドカッターを強行。リングアウト寸前でオカダがリングに戻ると、そこにオスプレイはフロム・コーナー・トゥ・コーナーを放った。オスカッターもさく裂。一気にリープ・オブ・フェイト(スカイツイスタープレス)を投下する。が、オカダはこれを自爆させると、マネークリップに絡め取る。ローリングラリアットを挟みつつ、長時間絞めに絞めた。

 粘ったオスプレイはコーナーに据えられてドロップキックで場外に蹴落とされたものの、リングに戻った直後にその場飛びスパニッシュフライで逆襲。一度は切り返されながらも後頭部にヒドゥンブレードを叩き込んだ。オカダもショルダースルーから即座に押さえるエビ固めで反攻。ショートレンジドロップキックから開脚ドライバーで突き刺し、レインメーカーへ。だが、屈んで避けたオスプレイは逆にレインメーカー式ヒドゥンブレードをズバリ。最後はストームブレイカーで勝利した。

 オスプレイが開幕から怒とうの連勝を重ねていたオカダを撃破。4勝目を挙げて、オカダと並ぶ首位タイに浮上した。2020年のG1公式戦ではグレート-O-カーンの介入を受けての勝利だっただけに、今回はある意味、正式な“オカダ超え"に。試合後、マイクを持ったオスプレイはリングを去りゆくかつての先輩に「オカダ…アリガトウゴザイマス」と日本語で感謝の言葉を送った。

 「普段、大きなシングルマッチでは、コブ、HENARE、オーカーンがセコンドにいるが、今日はオータのみんなが俺のセコンドだった。ありがとう」と観客に感謝の意を表すと、「G1の季節が大好きだ。G1はベスト・オブ・ベストを意味する。そして俺たちは今、新日本の新時代にいる」と豪語。令和闘魂三銃士にも言及し、「彼ら3人がニュージャパン復権の責任を負うことを望まないのには理由がある。彼らはシバタ、ナカムラ、タナハシや、ハシモト、チョーノ、ムトーに及ばないからだ。みんなに必要なのは三銃士じゃない。みんなに必要なのは1人のアサシンだ」と高らかに宣言した。

 オスプレイが「キョウ、セカイイチバンノプロレス、ダレデスカ?」と日本語で問いかけると、場内は「オスプレイ」コールに包まれる。それを受け止めたオスプレイは「俺がG1で優勝する。俺はウィル・オスプレイ。俺は別次元にいる! アリガトウゴザイマシタ!」と叫んで締めくくった。

 ついにオカダを下し、悲願のG1初制覇に向けて弾みをつけたオスプレイは、「誰もウィル・オスプレイを倒したことはない。あのチャンピオンだってウィル・オスプレイにピン勝ちしたことはないんだ。だから俺がWRESTLE KINGDOMでお前に挑戦するんだ、SANADA。このコメントを画面下に流れる翻訳で読んでくれ。俺がWRESTLE KINGDOMでお前に挑む」と早くもG1の先に来年1・4東京ドーム大会でのIWGP世界ヘビー級王座挑戦を見据えていた。次戦は8・1高松大会。オスプレイはタンガ・ロアと対戦する。

 一方、敗れたオカダは「今日のオスプレイの勝ちってのはマグレでも何でもないでしょう」と素直に敗戦の弁。「チームは違えど兄弟のような感じでやってきて……弟に負けるのってこんなに悔しいんだね」と吐露しつつも、「でも、もうこのG1、戦えないわけじゃないしね。オスプレイ、決勝で会おうぜ」と決勝の相手に指名した。オカダは8・1高松大会のメインでKENTAと激突する。

【オカダの話】「(両肩を担がれてインタビュースペースに辿り着くと、床に座り込んで)まぁ、今日のオスプレイの勝ちってのはマグレでも何でもないでしょう。(しばらく息を吐いて)あぁ、悔しいね。まぁ、チームは違えど兄弟のような感じでやってきて……弟に負けるのってこんなに悔しいんだね。ただね、オスプレイが強いってのはここ何年かで分かってたことだし。まぁでも、もうこのG1、戦えないわけじゃないしね。オスプレイ、決勝で会おうぜ」

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