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8/4【GLEAT】飯伏が1年10ヵ月ぶり国内復帰で激勝 「GLEAT本当に最高だよ」

『GLEAT VER.MEGA』両国国技館(2023年8月4日)
○飯伏幸太&石川修司&関本大介&新納刃&今成夢人vs伊藤貴則&渡辺壮馬&エル・リンダマン&チェック島谷&石田凱士×

 飯伏が1年10ヵ月ぶりの国内復帰戦でGLEAT軍との5対5マッチに激勝。「GLEAT、本当に最高だよ」と絶賛し、「またやろう。シングルで。俺は待ってるよ」と石田にメッセージを送った。

 飯伏は2021年10月、新日本プロレスの『G1 CLIMAX31』優勝決定戦で試合中に負傷。右肩関節前方脱臼骨折及び関節唇損傷と診断されて、長期欠場を強いられ、今年2月には新日本から退団した。5月にアメリカ・ロサンゼルスで行われた格闘技イベントで復帰。そして、GLEAT両国大会で1年10ヵ月ぶりの日本復帰戦を迎えた。

 石川&関本&新納&今成と組んで、GLEAT所属の伊藤&渡辺&リンダマン&島谷&石田とイリミネーションマッチで対戦。最後の1選手になるまではオーバー・ザ・トップロープが認められる試合形式に。飯伏は前夜祭を欠席。SNSで扁桃炎で38.9度の高熱だったと明かしており、体調が心配されていた。

 選手が一人一人入場していく中、飯伏が新テーマ曲でリングに登場。両国が大歓声と飯伏コールに包まれた。期待に応えるように飯伏は先発で飛び出し、渡辺と対峙。さらなる大コールの中、渡辺がローキック、ミドルキックで蹴り込めば、飯伏はミドルキックで蹴り返す。ドロップキックを自爆させてのランニングローキックは空を切ったが、入場ゲート上からのラ・ケブラーダを敢行。またも飯伏コールが発生した。

 中盤、飯伏は試合権利に関係なく飛び込んで伊藤相手にミドルキック合戦を展開。競り負けて俵返しで投げられてしまう。その後、今成が渡辺のファイアーバードスプラッシュで3カウントを聞き、新納が石田と渡辺によってオーバー・ザ・トップロープに追い込まれて3-5と劣勢に。それでも関本と飯伏が眉山を敢行して伊藤を仕留めて飯伏軍が一矢報いた。

 そして飯伏が島谷にドロップキック、雪崩式フランケンで攻勢を許しながらも、変型テキサスクローバーホールドで拷問。石田に張り手連打、ハイキックでカットされても鬼の形相となった飯伏はなおも逆片エビ固めで絞め上げて島谷を仕留めた。これで戦況は3-3のイーブンに。ならばと渡辺が関本にドロップを突き刺し、エプロン上でのアストロシザースで場外心中に持ち込んだ。

 これで残るは飯伏&石川とリンダマン&石田。飯伏とリンダマン、石川と石田がエルボー合戦を展開した。リンダマンが石川のタックルを飯伏に誤爆させても、石川がジャイアントスラムでリンダマンを料理。孤立無援となった石田は石川のランニングニーリフト、ラリアットを食らったものの、大巨人が飯伏ばりのカミゴェを狙ったところをスクールボーイで丸め込んで3カウントを奪った。

 これで飯伏と石田の一騎打ちとなった。サッカーボールキックを乱れ打った石田に対し、飯伏はカウンターのラリアットを振り抜いて応戦。「イヤァオ!」の叫びからボマイェをさく裂させた。1カウントで返す意地をみせた石田は張り手合戦に持ち込み、延髄斬り、ハーフネルソンスープレックス、顔面蹴り、ハーフタイガースープレックスホールドの猛攻に出た。

 飯伏は3カウントを許さず。シットダウンラストライドで逆襲した。石田も2カウントで返し、カミゴェをスクールボーイで切り返したが、さらに切り抜けた飯伏が後頭部へのカミゴェをグサリ。正調カミゴェで追い討ちをかけると、それでも石田は2カウントで返して粘ったが、飯伏はむき出しの右ヒザでカミゴェをぶち込んでようやく3カウントを奪った。

 35分を超える生き残り戦を制した飯伏が1年10ヵ月ぶりの国内復帰、GLEAT初参戦を勝利で飾った。試合後、大の字のままの石田に何やら語りかけた飯伏。勝ち名乗りを受けると、他のGLEAT勢にも言葉をかけた。そしてマイクを手にした飯伏は「GLEAT、本当に最高だよ。リンダマン、本当に最高だよ。凄いよ、その年齢で。本当にみんなすごいよ」とGLEATを手放しで絶賛。「石田凱士、またやろう。シングルで。俺は待ってるよ。いつでもやってやるよ」と投げかけた。

 飯伏は「今日はみんなでハッピーに終わろうよ」と続け、締めのマイクをリンダマンに託した。リンダマンは涙ながらに完敗を認め、「お前の首狙ってるのは、次シングルやるのは石田凱士だけじゃない。他のヤツらの可能性があるってことも飯伏幸太、よく覚えとけよ」と通告。「これからのGLEATはまだまだ今まで以上に、もっともっとGLEATしていきます。皆さん、ご期待ください」と誓ったうえで「両国国技館! みんなで一緒に超GLEATしようぜ!」の叫びで締め、午後6時の第0試合開始から午後10時59分までに及んだ約5時間興行の幕が下りた。


【試合後の飯伏&石川&関本&新納&今成】

▼飯伏「最高でした。そのものだね。最高。最強というより、最高だったみたいな。メインが最強だったので。僕らは最高だったと思う。どうなんですかね?」

▼新納「最高ですよ」

▼石川「なんかね、本当にね、飯伏の仲間たちがこうやって揃って。関本さんとか、円華さんとか……円華さんって言っちゃったけど」

▼新納「今日は円華でいいよ」

▼石川「こうやって集まれるのもたぶんないと思うんで」

▼飯伏「まだたぶんみんな20代だった」

▼石川「まだ飯伏が狂う前かな」

▼飯伏「20代とか、若かった。キャリアがまだみんな浅かった頃で、ライバル視を僕はしてたし。それがみんな成長して、また出会うって最高だなって。その最高だったなって」

▼石川「飯伏幸太というスターに揉まれて、みんな切磋琢磨した時代の仲間がこうやって集まれてよかったです。今成は今、マネージャーでしたっけ?」

▼飯伏「マネージャーでしょう?」

▼今成「(泣きながら)本当に飯伏さんをカメラで撮ってるだけで…」

▼石川「なんで泣いてんだよ」

▼今成「こんな両国のメインに連れてきてもらえたんで、僕は感激です。よかった、飯伏が無事で」

▼飯伏「まだアメリカもある」

▼石川「今日、お客さん来ないかもと思ったみたいだからね。昨日の今成のマイクよかったよ」

▼今成「連絡してよ」

▼飯伏「できなかったよ。39.9度あったよ」

▼今成「関本さんも頼もしくて」

▼関本「頼もしくないよ。飯伏幸太についていこう」

――昨日から今日にかけての体調はどうだった?

▼飯伏「今日の朝に38.1度ぐらいで、37.9度ぐらいになったり、その前後で」

――試合は大丈夫だった?

▼飯伏「すぐ息が切れましたけど、まあ、そんなの関係ないですけど、試合が始まったら。息上がってるの関係あるか。ただね、みんなと絡めたからよかったですね、全員と。なんで俺を一番出すの?」

▼石川「お前が自分で行ったんだよ」

▼新納「自分から行ったじゃないですか。最初、俺が行くって言って」

――1年10ヵ月ぶりの日本のリングで飯伏コール、幸太コールが凄かった。あれを聞いた時はどんな思いだった?

▼飯伏「いや、やっぱり海外とは違う感動がありましたね。ウルッときましたね。でも、気持ちは変わってないんで、欠場前とは」

――それは逃げない…の言葉?

▼飯伏「逃げない、負けない、諦めないは変わってないんで。もう別にあえて言う必要ないかなって。それが通常なんで」

――これからの活動で思い描いているのは?

▼飯伏「いろいろ…。僕のパートナーがいるじゃないですか。そのところに行ったり、何かしら僕は爆弾を6個ぐらい用意してますから。どんどん投下しようかなと。6個あります。6個じゃないのか、7個。ここ(今成)と一緒なんで、たぶんYouTubeを見ればわかると思うんで。そんなもんですか」

――所属が飯伏プロレス研究所とAEWとアナウンスされたが、AEWとは契約した?

▼飯伏「もう出てたんですか? その名前が。どうなんでしょうね? 想像に任せますよ。今日は最高の大会でした」

【石田の話】「見ての通りや。俺らGLEAT軍がというより、最後に負けたのはこの俺や。GLEATの負けちゃうぞ。俺の負けや。でもな、これで終わったわけちゃうぞ。この両国国技館が始まりや。飯伏幸太も言ってたな。次は1対1でシングルマッチ。俺はいつでもやったる。ここで終わったわけちゃうぞ。これからを見とけ、オラ」

【島谷の話】「試合後に相手チームそれぞれ会話を交わしたけど、今日交わした会話、この胸にしっかり焼き付けて、明日からまた這い上がっていく。そして、必ず俺たちGLEATはこのプロレス界でのし上がっていくからな」

【渡辺の話】「今日の負けを絶対に無駄にしないで、俺はこれからプロレス人生歩んでいく。そして、必ずいつか飯伏幸太を俺が超える。そして、これからはGLEAT内でも俺はムーブメントを起こしていく。まずは大阪だ、大阪。さっそく動いていくから、俺に注目しててくれ」

【伊藤の話】「今日、バラバラな5人が集まった。結託したんや。今日は今日。明日からは別や。でもな、今日はGLEATのより最高な再スタートになると俺は思ってる。そして、俺自身もどんどんどんどんGLEATにいながら、もっともっとのし上がっていく。プロレス界を引っ張っていく」

【リンダマンの話】「みんなそれぞれ思いがある中で、俺が半分無理矢理この5人をまとめて。今のコメントもそうだけど、1人1人が言いたいこと言って、いなくなって、いなくなって、いなくなって、いなくなって。そんなチームをまとめた俺に全て責任があると思ってるよ。マイクも結局飯伏幸太に全部まとめられて。正直言って、握手求められても突っぱねるとか、マイク振られても突っぱねるとか、そういうこともできないぐらい、俺は飯伏幸太に完敗って感じたからね。今まで全部じゃないけど、ある程度、上手いこといってたGLEATがガツンと両国国技館という舞台、飯伏幸太という相手、他の選手も素晴らしい選手だった。日本選手団と言っても過言ではない素晴らしい選手だった。ガツンといかされたからね。GLEAT第2章じゃないですか。がっちりへこんだんで。次の大会から、明日から…いや、今から。飯伏幸太がおべっかかもしれないけど言ってくれた『お前ら、本当に凄いよ』って言葉。俺は信じてるぞ。何より自分が一番信じてるんだ。このGLEATがプロレス界で一番になるってな。GLEATを応援してくれる皆さん、ぜひ楽しみにしててください。本日はありがとうございました」

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