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8/12【新日本】G1決勝は「オカダvs内藤」 内藤がオスプレイとの壮絶死闘制して6年ぶり決勝進出

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』両国国技館(2023年8月12日)
準決勝 ○内藤哲也vsウィル・オスプレイ×

 内藤がオスプレイとの壮絶死闘を制して、6年ぶりにG1決勝進出。あす(13日)に行われる優勝決定戦は「オカダ・カズチカvs内藤哲也」に決定した。

 今年のG1で内藤は初戦でジェフ・コブに敗れて黒星スタートとなったものの、後半になって巻き返し、Dブロックを1位通過。準々決勝でヒクレオを下し、準決勝へと勝ち上がってきた。対するはUS王者ウィル・オスプレイ。奇しくも昨年のG1でも準決勝で対戦し、敗北を喫した因縁の相手だ。11月のUS王座戦でも敗れており、制御不能男にとっては天敵とも言える存在だったが、“逆転の内藤"は一歩も譲らなかった。

 ゴング前から「内藤」コール、「オスプレイ」コールが巻き起こり、場内は早くも熱を帯びる。先に仕掛けたのはオスプレイ。空中戦からの腰攻めで長時間ペースを握ったものの、内藤はヒップトス式牛殺しを多用して活路。デスティーノにつなげるべく首攻めで主導権を奪い取った。エプロンで、さらに場外でネックブリーカードロップを連発すると、グロリアからプルマブランカに捕獲する。

 しかし、オスプレイは雪崩式リバースフランケンを不時着する離れ技を披露。内藤をトップロープ上に腹から落として固定すると、そこに捨て身のシューティングスタープレスを投下した。シットダウン式パワーボムもさく裂。内藤が肩を上げると場内は沸騰する。

 粘る内藤もオスカッターを空転させると、パワーボムを急角度のDDTで切り返して執念。スイング式DDT、バレンティアで連続して突き刺し、久々にスターダストプレスを投下した。だが、避けられて痛恨の自爆。直後にオスプレイは顔面にヒドゥンブレードをぶち込む。

 2人は死力を振り絞って立ち上がるが、内藤は側頭部にバックエルボーを猛連打。オスプレイは頭突きやステップキックで押し返し、フックキックを3連続で叩き込む。意識もうろうとなった内藤は海野レフェリーを突き飛ばしてダウンカウントを拒否。すかさずオスプレイはヒドゥンブレード、オスカッターと大技を連発した。内藤はこれでも肩を上げるが、オスプレイはリープ・オブ・フェイト(スカイツイスタープレス)を投下する。

 それでも沈まない内藤はストームブレイカーを急角度のフランケンで切り返して奮戦。トラースキックの直撃を受けながらも、ヒドゥンブレードをギリギリで回避する。ダメージを引きずって反撃につなげられないが、「内藤」コールに応えるように、ストームブレイカーをデスティーノで切り返した。オスプレイの反撃をまたもデスティーノで切り返すと、正調デスティーノもさく裂。怒とうのデスティーノ3連発で内藤が勝利をもぎ取った。

 内藤が3度目の正直でオスプレイを撃破。6年ぶり4度目の決勝進出を決め、2017年以来3度目のG1制覇まであと1勝に迫った。この結果を受けて、決勝のカードは「オカダ・カズチカvs内藤哲也」に決定した。

 オカダと内藤は昨年3回対戦している。2月の札幌大会では当時IWGP世界ヘビー級王者だったオカダが勝利。3月のNEW JAPAN CUP準決勝で内藤が丸め込みで雪辱を果たしたが、5月の福岡ドーム大会ではオカダが再びタイトルを防衛。あす(13日)の対戦は1年3ヶ月ぶりのシングルマッチで、G1決勝での対戦は初めてとなる。

 疲労困ぱいになりながらもマイクを持った内藤は「ブエノスノチェス、両国! 新日本プロレス、G1 CLIMAX両国大会初日、会場にお集まりの皆様、今日も楽しんでいただけましたでしょうか?」とアピール。大歓声を浴びると、「明日行われる優勝決定戦、オカダなのか? それとも内藤なのか? その答えはもちろん……トランキーロ! あっせんなよ。では皆様、明日もここ両国国技館でまたお会いしましょう」と観客に問いかける。そして、最後は一度やり直しながらも「デ!ハ!ポン!」締め。両国を内藤色に染め上げた。

 バックステージでも「申し分ない相手だな。オカダを倒して、両国のリングのど真ん中で大声で叫びますよ。デ!ハ!ポン!とね」と予告した内藤。真夏のG1を制するのは前人未到の3連覇に王手をかけたオカダか。それとも6年ぶり3度目の優勝を狙う逆転の内藤か。

【内藤の話】「これで明日、両国にて行なわれる優勝決定戦に駒を進めましたよ。やっぱり、G1 CLIMAX、めちゃめちゃやりがいがあるよ。プロレスラーとして、こんな充実した日々。改めてレスラーに、新日本プロレスのレスラーになって良かったなって思いましたよ。まあでも、まだゴールじゃないんでね。まだ明日、優勝決定戦が残っているからね。対戦相手はオカダ? 申し分ないね。オカダを倒して、両国のリングのど真ん中で、また大声で叫びますよ。そう、『デッ!ハッ!ポンッ!』ってね。じゃあ、皆様、喉の調子を良くした上で、明日両国国技館に、そしてテレビの前にお集まりください。試合後、一緒に叫ぼうぜ。『デッ!ハッ!ポンッ!』ってね。アディオス!」

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