8/12【新日本】オカダが前人未到の3連覇に王手 「1対4」の劣勢覆してEVIL突破

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』両国国技館(2023年8月12日)
準決勝 ○オカダ・カズチカvsEVIL×

　オカダが1対4の劣勢を覆してEVILを撃破。G1決勝進出を決め、前人未到のG1・3連覇に王手をかけた。

　3連覇に向けてひた走るオカダは、準々決勝でTV王者のザック・セイバーJr.を撃破。準決勝に駒を進めてきた。相手は準々決勝でIWGP世界ヘビー級王者・SANADAを沈めた“HOUSE OF TORTURE"のEVIL。独断で「ミスターG1」を名乗り、公式戦から無法ファイトを重ねてきたEVILは、レインメーカーの牙城に迫った。2年前のG1以来の対戦で、前回はオカダが勝利していた。

　奇襲を仕掛けたEVILがTシャツを使って首を絞めると、大ブーイングが発生し、「オカダ」コール一色に。気にせず暴走したEVILは場外戦でマイクケーブルやパイプイスを巧みに使用。セコンドのディック東郷もオカダの腹部をイスで痛打した。

　オカダは正攻法で猛攻に転じるが、EVILがレフェリーとの交錯を誘って無法地帯を作り上げると、拷問軍の裕二郎&SHOが乱入。ダブルブレーンバスターでオカダをぶん投げると、東郷がダイビングチョップをレインメーカーの股間に振り下ろして大ブーイングを巻き起こした。EVILはダークネスフォールズで追い討ちする。

　オカダはEVIL狙いをマネークリップで切り返して必死の抵抗。介入を狙った拷問軍を自力で排除し、バックブリーカーを挟んで、なおもマネークリップで絞め上げる。それでも拷問軍は乱入を繰り返し、再び無法地帯を作り上げると、東郷がスポイラーチョーカーでオカダを拷問。裕二郎はステッキを、SHOがトーチャーツールを振り上げた。だが、オカダはドロップキック連発で3人を返り討ちに。

　粘るEVILはドロップキックを防ぐと、またまたレフェリーと交錯させ、レインメーカー式金的攻撃をズバリ。強烈なラリアットを振り抜き、またもEVILを仕掛けた。引かないオカダはこれを防ぐと、ジャーマンからレインメーカーを狙うが、EVILが前のめりに崩れたため不発に。スキを突いてEVILは金的攻撃を狙ったものの、防いだオカダは今度こそとレインメーカーへ。暗黒の王もEVILを狙い、スリリングな展開に発展するが、EVILは普段の右腕ではなく、左腕でEVILを繰り出して競り勝った。

　しかし、オカダは間一髪で肩を上げると、リバースからのエビ固めで揺さぶりをかけ、掟破りの逆EVILを繰り出して形成打開。そして、変型エメラルドフロウジョンからレインメーカーがさく裂。1対4の状況を覆し、勝利をもぎ取った。

　拷問軍総出の攻撃で追い込まれながらもオカダが執念でEVILを下して、3年連続5度目の決勝進出。3連覇に王手をかけた。バックステージでは人差し指を立て「あとひとつ!」と言葉少なにアピール。メインイベントで内藤哲也が勝利したため、あす(13日)行われる決勝のカードは「オカダvs内藤」に決定した。

【オカダの話】「(人差し指を立てて)あと一つ!」

※EVILはノーコメント