8/23【GLEAT/全日本】リンダマンがHAYATO返り討ちで世界ジュニア完勝V2 光留迎撃へ

『GLEAT Ver.&グレイト×全日本プロレス〜Life is a Challenge〜』後楽園ホール(2023年8月23日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○エル・リンダマンvsライジングHAYATO×

　リンダマンがHAYATOを返り討ちにして、世界ジュニア王座完勝V2。試合後、佐藤光留の挑戦表明を受諾し、両者のタイトルマッチが決定的となった。

　GLEATのリンダマンは全日本7・2後楽園大会で青柳亮生を破って世界ジュニア王座初戴冠。井上凌を下して初防衛を果たすと、V2戦では亮生との挑戦者決定戦を制したHAYATOを迎え撃つことになった。前夜の全日本・新木場大会では前哨戦が実現。手応えを感じなかった様子のリンダマンは「明日のタイトルマッチ、全部俺の腕にかかっているってことだ」と自信を見せていたが、今宵はHAYATOが先に猛攻を仕掛けた。

　スピーディな先読み合戦からコルバタで王者を場外に追いやると、トペフェイントからナルシストポーズで挑発する。リンダマンは即座に蹴り飛ばすと、場内はブーイングに包まれた。HAYATOはドロップキックで蹴落とし、スワンダイブ式プランチャで先手を取る。リンダマンもバックドロップなどで反撃するが、HAYATOは追尾してドロップキックを発射すると、エプロンDDTで突き刺した。

　しかし、リンダマンはスワンダイブ式ボディアタックを回避すると、エクスプロイダーで逆襲。一気呵成に攻め立てると、コーナーへ。HAYATOは倒立式フランケンで叩き落としたものの、リンダマンも雪崩式飛びつき腕十字の要領で叩きつけて譲らない。

　激しいエルボー合戦でせめぎ合うと、HAYATOは再び仕掛ける。チョップやビンタを叩き込み、ファルコンアローを繰り出した。リンダマンのジャーマン狙いを防ぐと、カサドーラで丸め込み、人でなしドライバーからライオンサルトを投下。必殺のシド・ヴィシャスへ。

　リンダマンはヒザを立てて撃墜。再びライオンサルトを狙おうとするHAYATOのバックに組みついてジャーマンを決めると、熊殺し(変型一本背負い)で追い討ち。間髪入れずに再度ジャーマンスープレックスで引っこ抜いた。HAYATOはギリギリで肩を上げたものの、止まらないリンダマンはなおもジャーマンスープレックスにこだわり、HAYATOから3カウントを奪った。

　HAYATOの猛攻を受けきったリンダマンがジャーマン連発で勝利し、世界ジュニア王座V2。コーナーに上がって歓声に応えるが、ここで光留が花道から登場した。

　マイクを持った光留が「チャンピオン、防衛おめでとうございます。長いことプロレスをやっているんですが、久々に見入っちゃいました。次の挑戦者はパンクラスでもハードヒットでもなく、全日本ジュニア代表の佐藤光留しかいません」とアピール。「非常にお話が長いんで、自分が全部喋ります。いつどこのリングで防衛戦になるかは偉い人が決めてくれますので、佐藤光留の挑戦受けてくれますか」と挑戦を迫った。

　リンダマンは「もちろん受けさせてもらいますよ」と即答。「全日本ジュニアのこと散々バカにしてきたけど、今日のライジングHAYATOはなかなか骨があったぞ。全日本ジュニア、一番全日本らしくない佐藤光留が一番怖くて一番楽しみにしていたチャレンジャーだ。お前の挑戦しっかりと受けてやる」と断言し、両者の対戦が決定的となった。

【リンダマンの話】「よし。全日本ジュニア、散々小バカにしたけどな、井上凌、青柳亮生、あいつらクソみてえな、ゴミみたいなヤツだと思ってたけどよ、今日のライジングHAYATOは一緒くたじゃなかったな。なかなか熱い気持ちで、いつもより強かったと思うよ。それも全日本ジュニアの力なのか、それともGLEATのリングがそうさせたのかわからないけど、まあ、楽しかったよ。楽しいだけじゃ終わらない。出てきたのは佐藤光留。リング上で言った通り、俺はあいつが一番怖くて、一番楽しみなチャレンジャーだ。世界ジュニアを持っててよかったという、そういう対戦カードだな。リンダマンは、GLEATは、そして世界ジュニアはまだまだ止まらないぞ」

【HAYATOの話】「負けたよ。性格も大嫌いだし、喋り方も見た目もスタイルも全部が大・大・大・大・大嫌いだけど、やっぱり強いね。次は佐藤光留が挑戦するみたいだけど、俺はまったく佐藤光留を応援するつもりもないし、リンダマンを応援するつもりもないし。でも、俺がまた挑戦するまで、絶対勝てると思って挑戦するまでさ、そのベルトを持っててよ。俺から勝手に約束させてもらうよ。じゃあ、リンちゃん。約束守ってね」