8/24【訃報】“テキサス・ブロンコ"テリー・ファンクさん死去 79歳
“テキサス・ブロンコ"“テキサスの荒馬"として多くのファンに愛されたテリー・ファンクさんが亡くなった。79歳だった。米WWEが現地時間23日、(日本時間8月24日)にアナウンスした。
1965年にデビューしたファンクさんは、1970年に日本プロレスに初来日。兄ドリー・ファンク・ジュニアとの“ザ・ファンクス"で人気を博し、1971年末には“BI砲"ジャイアント馬場&アントニオ猪木を破ってインターナショナル・タッグ王座も獲得した。
1975年にはジャック・ブリスコを破ってNWA世界ヘビー級王座も獲得。日本でも全日本マットでジャンボ鶴田の挑戦を退けた。全日本の世界最強タッグ決定リーグ戦はファンクスで2度(1979年、1982年)に渡って制覇している。
1980年代に入るとWWE(WWF)やECWで活躍。なりふり構わず、あらゆるラフファイトをも厭わないファイティングスピリットあふれるスタイルは、日本でも多くの熱狂的ファンを生んだ。いわゆるハードコア・スタイルの先駆者ともいわれ、2009年には兄ドリーとともにWWE殿堂入りも果たした。得意技であり、入場テーマ曲でもある『スピニング・トー・ホールド』の旋律も今なお多くのファンに親しまれている。
晩年は認知症と診断され、介護福祉施設に入所していたという。1983年に一度引退した際に放たれた「フォーエバー!」の絶叫はプロレス史を彩る名シーン。“テキサス・ブロンコ”の雄姿は改めて永遠なる伝説となった。