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9/9【DDT】クリスが入江との激闘制してKO-D無差別V1 引退前の赤井沙希を次期挑戦者に指名

 『DDT BIG BANG 2023』東京・大田区総合体育館大会が9日、行われ、クリス・ブルックスが入江茂弘との激闘を制し、KO-D無差別級王座初防衛に成功。11・12両国大会での引退を控える赤井沙希を次期挑戦者に指名し、9・24後楽園大会でのV2戦が決まった。

 7・23両国大会でKO-D王座初戴冠を果たしたクリスは入江の挑戦表明を受諾。この日の初防衛戦を迎えた。両者はイギリス、ドイツと2度シングル対決し、1勝1敗のイーブン。今回が決着戦ともいえる一戦となった。

 序盤は静かなレスリング勝負で進んだが、5分過ぎに場外戦でテーブル、イスを使ったハードコアファイトを展開。クリスはテーブルへのパイルドライバーを敢行した。リングに戻ると、クリスのチョップと入江のエルボーの応酬に。クリスが雪崩式ダブルアームスープレックスを繰り出せば、入江は雪崩式バックフリップで応戦。クリスがグラウンド卍固めで絞め上げれば、入江はキャノンボールを連発し、ビーストボンバーを叩き込んだ。

 意地の攻防が続いた中、クリスはハイキックを連打し、蒼魔刀、プレイングマンティスボム、ダイビングダブルニーと怒とうの攻めを見せた。3カウントを許さない入江は張り手連打を浴びても、エルボー連打で応戦し、鋭角な一撃でクリスをダウンに追い込んだ。それでもクリスは王者の意地で蘇生。ハイキックを4連発し、ヘッドバット合戦を制すると、最後はプレイングマンティスボムを連発して3カウントを奪った。

 クリスが激闘の末に入江を退け、KO-D王座初防衛を果たした。試合後、「イリエ、強かった。イリエはいつも、“世界すべて(を獲りに行く)"と話す。“世界すべて"頑張ってください。その後、いつでもどこでも、またDDTに来てください」と語りかけ、入江とガッチリ握手。「勝ちました。まだまだKO-D無差別級王者。次の挑戦者、誰かな? イメージはある。アカイサキ、リングに来てください」と11・12両国大会での引退試合を2カ月後に控える赤井をリングに呼び込んだ。

 赤井がリングに上がると、クリスは「2年半前、後楽園ホールでシングルやった。EXTREMEとアイアンマンの試合。その試合とは全然違う。アカイさん、強い。でももうすぐ引退する。私たちシングルできなくなる。残念でしょ? KO-D無差別級、挑戦したことないでしょ? だから引退前のアカイサキ、挑戦してください」と呼びかけた。

 まさかの指名に赤井は「私が引退するから、その思い出にとか記念に挑戦させてあげるって気持ちがあるんやったら、ナメんなよ。そのベルトの防衛ロードの一部になるつもりは一切ないから。後がない人間ほど怖いものはない。腹くくっときな」と宣戦布告。クリスが右手を差し出すと、張り手を見舞ったうえで握手に応じた。

 大会終了後、赤井が挑戦するクリスのKO-D王座V2戦が正式決定。舞台は9・24後楽園大会に決まった。

【クリスの話】「死んだ。イリエ、強かった。一番KO-D無差別級チャンピオンになりたいと思う。私、今プロレスだけある。友達は帰った。ファミリーはいない。絶対に負けない。次の挑戦者はアカイ。2年前、シングルマッチした。お客さんいない(無観客)。残念。アカイさん、引退発表した。お客さん、クリスと引退前のアカイの試合見たいって。お客さんいてほしい。だから挑戦してください」

【入江の話】「負けてしまってメチャクチャ悔しいけど、すがすがしい気持ちがあります。何も思い残すことはないままDDTを離れたわけじゃないので。戻ってきてKO-Dに挑戦して、負けたけどスッキリしてます。まだまだ腐っていかんからな。入江茂弘、世界のすべてを獲りに行く」

【赤井の話】「挑戦者に私を選んでくれたことはありがたく思ってます。ただ、私が引退するから記念とか思い出みたいに情けとかの感情があるなら、私にしないでほしいし、ナメんなって思います。私はKING OF DDTトーナメント、今回も出れなかったし、D王とかチャンスすらつかめなかった。自分はDDTの選手なので、あの無差別級のベルトをいつか触れてみたい。このタイミングで挑戦できるのは震える気持ちではありますが、もう後がないです。その先、プロレスラーとしてどうなってもいいです。この10年、いろんな思いをして、いろんな覚悟があって、今ここにいる自分すべてをぶつけたいと思ってます」

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