9/18【DDT】赤井がKO-D最初で最後の前哨戦制す 11月引退へ「無差別級のベルト持って無事走り切れたら」
『DRAMATIC EXPLOSION 2023』が18日、愛知・名古屋国際会議場イベントホールで行われ、赤井沙希がKO-D無差別級王者・クリス・ブルックスとの最初で最後の前哨戦を制し、「無差別級のベルトも持って、ベルトを全部持ったまま11月に無事走り切れたら」と3冠王として引退試合を迎えることを描いた。
11月に引退を控える赤井は現在KO-D6人タッグ、全日本プロレスTV6人タッグ2冠王。9・24後楽園大会でKO-D無差別級王座初挑戦を果たす。この日、大会オープニングで公開調印式が行われ、赤井は「10年間、DDTを世間に広めたくてプロレスをやってきました。プロレスをやってる以上、レスラーはどうしてもベルトがほしいんです。DDTの最高峰といわれているKO-D無差別級のチャンピオンベルト。ずっと憧れて見てました」とKO-D王座への思いを語り、「一緒に走り続けてくれたファンの皆様に信じてついてきてよかったって思っていただけるよう、私はベルトを腰に巻いてる姿を、その景色を見せてあげるために。24日、最後にリングに立ってるのは自分です」と意気込んだ。
対する王者・クリスは「9・9大田区、アカイさんを挑戦者にしたいと言った。アカイさんは私がメモリーだけの試合にしたいと思った。そんなことはない。2年半くらい前、EXTREMEとアイアンマンのタイトルマッチやってベストバウトだった。アカイさん強かった」と無観客で実現した赤井とのダブルタイトルマッチを振り返り、「もうすぐ引退する。その試合はお客さんいなかった。メインじゃなかった。強い心を見たい。お客さんは見たい。この試合は私たちだけにできる。このタイトルマッチはDDTだけができる。だから、もう1回、一緒に200%やりましょう」と投げかけた。
メインで行われた前哨戦。赤井が鈴木みのる&坂口征夫、クリスがMAO&アントーニオ本多とそれぞれ組んで激突した。いきなり赤井とクリスが先発で向き合い、レスリングの攻防を展開。場外戦でも激しくやり合った。二人の戦いはさらに熱を帯び、赤井がフランケンシュタイナーを決め、ミドルキックを連打すれば、クリスはチョップ連発で対抗した。勝負を決めたのは赤井。坂口と鈴木がダブルミドルキックで本多を蹴りつけると、赤井が新人賞をさく裂。ハイキック、ケツァル・コアトルとたたみかけて3カウントを奪った。
赤井が唯一のKO-D前哨戦を制した。これが名古屋での最後の試合となり、マイクを手に「坂口さんがいつも通り、隣に立ってくれて。鈴木選手とは対峙することがほとんどだったんですけど、まさか組むとは思わなかった。途中でちょっといざこざはあったんですけど、プロレスという共通点があったので、最後はうまくいったと思います」と振り返った赤井は、「今日も体は痛いとこがある気がするんでけど、皆さんの声があると自分は何度でも立ち上がります。DDTはまだまだ進化してプロレス界を盛り上げていきます。DDTをこれからも見届けてください」と涙ながらに惜別のメッセージを送った。
KO-D戦は6日後。バックステージで「24日のタイトルマッチに照準を合わせてます。このDDTのチャンピオンになる夢を叶えたいと思ってます」と誓った赤井は「今DDTと全日本の6人タッグのベルトを持ってるんですけど、無差別級のベルトも持って、ベルトを全部持ったまま11月に無事走り切れたらと思ってます」と3冠王として引退試合を迎えるつもりだ。
また、Ωの火野裕士&大石真翔がバーニングの遠藤哲哉と異色トリオを結成し、入江茂弘&樋口和貞&石田慎也と激突。入江がビーストボンバーで大石を仕留めた。試合後、火野がDDTへのレギュラー参戦を9・24後楽園で終了することを報告。5人の子供たちを守るため、プロレス以外の仕事も並行して行っていきたいのが理由で、今後もスポット参戦し、Ωも継続する意向を示した。
