9/24【NOAH】素顔あらわで大流血も…ワグナーJr.が大物サイコ・クラウン退け“仇討ち"V6「次はマスカラ戦」 モリス迎撃へ
『GRAND SHIP 2023 in NAGOYA』名古屋国際会議場(2023年9月24日)
GHCナショナル選手権試合 ○イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.vsサイコ・クラウン×
“ルチャ名門一家対決"となったGHCナショナル王座戦は、素顔&流血となった王者ワグナーJr.が大物クラウンを破って6度目の防衛に成功。クラウンに敗れてマスクを失った実父の“仇討ち"にも成功した。次期挑戦者にはジャック・モリスが名乗りを上げ、約半年ぶりの再戦が決定的となった。
メキシコの地で“タイトルマッチ以上"の遺恨を抱える両雄。2017年8月。AAA年間最大のビッグマッチ『トリプレマニア25』でクラウンは、ワグナーJr.の父(ドクトル・ワグナーJr.)を敗者マスク剥ぎマッチで撃破。世紀のマスカラ戦と呼ばれた一戦でマスクマンの命を失い、素顔をさらした父から“ワグナー家の命"である医師マスクを受け継いだのがワグナーJr.だった。
父にブラソ・デ・プラタを持ち、親類縁者もルチャドールだらけな“名門一家"のクラウンは「俺はお前の親父のマスクを取った。今度はお前からベルトを奪う。そしてワグナー帝国よりもブラソ帝国が、俺たちのファミリーがお前らのファミリーよりも上なんだということを証明してやる」とワグナー家への“トドメ"を予告。日本で着実にポジションを築き上げてきたワグナーJr.にとっては、赤いベルトのみならず、父の敵討ち、そして一族の威信が懸かった大試練の一番となった。
前哨戦でマスクを破られているクラウンがマスク破りで報復。ほぼ素顔となったワグナーJr.は、さらに鉄柱に叩きつけられて流血する苦境を強いられた。
ワグナーJr.も決死のトペコンヒーロで反撃に出たが、クラウンの勢いは止まらず。前転飛びつき式のカナディアンデストロイヤー、ダイビングボディアタックからのラ・マヒストラル、スパニッシュフライと得意技を連発してワグナーJr.をあと一歩のところまで追い詰めた。
だが、切り抜けたワグナーJr.も沈まずに流血奮戦。雪崩式ブレーンバスターから一気にワグナードライバーを決めて大逆転。クラウンも肩を上げて意地を見せたが、ワグナーJr.はコーナーマットを引っぺがしてレフェリーの注意を逸らしたスキに、急所蹴り、マスク剥ぎからワグナードライバーで再度突き刺し、なりふり構わずクラウンを葬って、赤いベルトを死守した。
ワグナーJr.が一族の“天敵"を破って仇討ちのV6。ルチャドールとしても大物撃破で値千金の1勝をつかんだワグナーJr.は、感極まった表情でベルトを抱きしめた。
「このベルトは俺のものだと知ってもらいたかった。このベルトを家族にささげたい」と喜びを噛み締めたワグナーJr.は、「それから正式にマスカラ・コントラ・マスカラ戦(敗者マスク剥ぎマッチ)をやりたい。メキシコでも日本でもどこでもやってやる」と今度はマスクを懸けてクラウンを破り、“真の仇討ち"を成し遂げる構えを示した。
次期挑戦者にはモリスが名乗り。4・16仙台大会の同王座戦でワグナーJr.に敗れているモリスは、バックステージに現れると「ワグナー、ベルトを防衛してまだチャンピオンだよな? 因縁のあるサイコ・クラウンに勝った。だが、俺たちにも因縁があるんじゃないか。仙台で俺はお前が持つベルトに挑戦して負けた。だが、俺はこうしてタッグのチャンピオンになった。トップに立ったわけだから、もう一回そのベルトをかけて戦わないか?」と持ちかけ、両雄による再戦が浮上した。
【試合後のワグナーJr.、モリス】
▼ワグナーJr.「このベルトは俺のものだと知ってもらいたかった。このベルトを家族に捧げたい。それから正式にマスカラ・コントラ・マスカラ戦をやりたい。メキシコでも日本でもどこでもやってやる」
▼モリス「ワグナー、ベルトを防衛してまだチャンピオンだよな? 因縁のあるサイコ・クラウンに勝った。だが、俺たちにも因縁があるんじゃないか。仙台で俺はお前が持つベルトに挑戦して負けた。だが、俺はこうしてタッグのチャンピオンになった。トップに立ったわけだから、もう一回そのベルトをかけて戦わないか? イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.vsジャック・モリス、この戦いをしようじゃないか」
【サイコの話】「イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.、覚えとけ。俺はお前よりも上だ。そして俺は日本と日本の会場をリスペクトしている。そして日本にいることがすごく好きだ。だからまた日本に戻ってきたい。もう一度タイトルマッチがしたい。このベルトのリマッチを要求する。俺、サイコ・クラウンがお前のGHCナショナルのベルトを奪ってやる。ここ日本、NOAHのリングでな」
