9/24【新日本】SHOがタイチからKOPW強奪 裏切りの金丸が拷問軍に電撃加入

『DESTRUCTION in KOBE』神戸ワールド記念ホール(2023年9月24日)
「KOPW 2023」争奪戦 時間無制限セコンド手錠拘束マッチ ○SHOvsタイチ×

　欠場中だった金丸義信がJust 5 Guysを裏切り、拷問軍に電撃加入。乱戦に乗じてSHOがタイチを沈めて、KOPW王座強奪を果たした。

　SHOは8・13両国大会でトーチャーツール(スパナ)での痛打からショックアローで突き刺してKOPW王者のタイチを撃破。「あなたは弱い相手を選んで、楽なルールばっかりやっている」と糾弾し、「そんなんだったらわたくしがいただいちゃいます」と王座獲りに名乗りを挙げた。

　KOPW王座は双方が独自のルールを提案し、ファン投票で決定するのが習わし。SHOは自分が有利な理不尽極まりない「完全決着10分1本勝負」を提案した。次々と追加ルールまで加えたが、最終的にはタイチが提示した「時間無制限セコンド手錠拘束マッチ」が採用に。このルールはSANADAとEVIL、DOUKIと高橋裕二郎、TAKAみちのくとディック東郷を手錠でつなぐという拷問軍の乱入を想定した形式。タイチは虎の子KOPW王座を死守すべく決戦に臨んだが、試合ではまさかの展開が待ち受けていた。

　手錠を拒否した場合、試合が無効となるだけに、拷問軍の面々も仕方なく受け入れる。手錠の鍵も海野レフェリーがバックステージに持ち帰った。自由を奪われた拷問軍は得意の乱戦に持ち込めない。EVILが介入しようとしてもSANADAが阻止。裕二郎がタイチに掴みかかってリングアウト勝ちを画策しても、DOUKIが阻んでみせた。

　SHOは度重なるラフファイトを仕掛けたものの、耐えたタイチは仲間のゲキに応えようと発奮。アックスボンバーやデンジャラスバックドロップで攻め立てる。SHOの抵抗をものともせずに、バズソーキックを叩き込むと、パワーボムの体勢に。

　しかし、ここまで執ように介入を狙ってきた拷問軍はレフェリーと交錯させて無法地帯に持ち込む。東郷のパウダー攻撃からSHOが急所蹴りを一撃。トーチャーツールを振り上げた。

　ここでJust 5 Guysのメンバーである金丸がユニットのTシャツを着て登場。金丸は9・9後楽園大会で左ヒザを負傷し、その後の試合を欠場していた。盟友のピンチに現れた金丸はトーチャーツールを奪い取ると、タイチが持ち込んでいたウイスキーの瓶を手にし、アルコールを口に含んだ。

　だが、噴射したのはSHOではなく、タイチの顔面だった。場内が騒然とする中、金丸はウイスキーの瓶でタイチを痛打。Just 5 GuysのTシャツを脱ぎ捨てると、その下にはHOUSE OF TORTUREのTシャツが……。まさかの裏切りを見せた金丸はタイチをタッチアウトで突き刺すと、SHOがショックアローでダメ押しし、3カウントを奪った。

　タイチと長年共闘してきた金丸がまさかの裏切りを見せて、拷問軍をアシストし、SHOがKOPW王座を強奪。場外でSANADAを分断していたEVILもしてやったりの表情を浮かべた。金丸のヒザ負傷はブラフだったようで、ウイスキーの瓶でかつての盟友たちを暴行。手錠の鍵を持ち込み、拷問軍のメンバーを救出すると、SANADA、DOUKI、タイチを手錠でロープに吊し、集団暴行した。

　ブーイングの中、SHOは「お前、今日もこの後、部屋に帰って、お前ら4人で泣いてろや、ハハハハ。このベルトはもう俺のもんや。今年の福男はこれで決定や」と高笑い。EVILも金丸を新メンバーと紹介しつつ、「お前ら、4 Guysになっちまったな」と嘲笑した。

　EVILは10・9両国大会でSANADAとのIWGP世界ヘビー級戦を控えている。SANADAからはランバージャック戦を要求されていたが、EVILは動けないSANADAに対し、「お前、両国のIWGP戦、ランバージャック戦でやりたいって言ってたよな。俺らはメンバー5人だよ。お前ら4人だよな。ランバージャック受けてやるよ。オメエに地獄を見せてやるからな。よく覚えておけ!」と通告して、勝ち誇った。

　バックステージでも高笑いを決め込んで意気軒昂の拷問軍に対し、Just 5 Guysのメンバーはまさかの造反で意気消沈。タイチは肩を落とすばかりで、ノーコメントで控え室へと消えていった。