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9/24【新日本】毘沙門がIWGPタッグ逆転V2、TMDKを執念突破 WTL3連覇視野に

『DESTRUCTION in KOBE』神戸ワールド記念ホール(2023年9月24日)
IWGPタッグ選手権試合 ○YOSHI-HASHI&後藤洋央紀vsシェイン・ヘイスト&マイキー・ニコルス×

 毘沙門がTMDKの猛攻を耐えきり、逆転勝利を挙げて、IWGPタッグ王座V2に成功。YOSHI-HASHIは「WORLD TAG LEAGUE」3連覇を視野に入れた。

 8・13両国大会でTMDKのニコルス&ヘイストが合体技タンクバスター(合体式飛びつきDDT)で後藤を撃破し、IWGPタッグ王座挑戦に名乗り。王者の“毘沙門"後藤&YOSHI-HASHIは神戸決戦で迎え撃った。だが、試合では今年2月、4月に続く3度目の挑戦で執念のベルト獲りを狙うTMDKの勢いが際立った。

 序盤から連係攻撃で両軍は火花を散らすが、TMDKが後藤に集中砲火を浴びせて主導権。荒武者が孤軍奮闘して2人をなぎ倒すと、あとを受けたYOSHI-HASHIが決死のトペコンヒーロなどを放って気を吐くが、徐々にTMDKペースに傾いていく。

 シェインがリバースパワースラムで後藤を、ファルコンアローでYOSHI-HASHIを連続してぶん投げると、コーナー上のYOSHI-HASHIに雪崩式ブレーンバスターの構え。そのシェインをYOSHI-HASHIごとニコルスがパワーボムで投げ飛ばす荒技がさく裂した。

 TMDKはホイップ式合体エルボースマッシュ、ラリアット&マッケンロー、バックドロップ&ネックブリーカードロップとYOSHI-HASHIに合体技をこれでもかと連発。後藤が救出に飛び込んでも、ニコルスのマイキーボムから必殺のタンクバスターが完璧に決まり、荒武者を戦線離脱に追い込んだ。

 孤立したYOSHI-HASHIは丸め込みやトラースキックなどで粘りを発揮したものの、シェインの高打点ドロップキックがクリーンヒット。合体技・Highway to hell(デスバレーボム&ネックブリーカードロップ)も完璧に決まった。勝利を確信したTMDKはダイブ式のタンクバスターで仕留めにかかる。

 勝負あったかと思われたが、死力を振り絞って掴みかかった後藤がシェインのダイブを防ぐと、YOSHI-HASHIが起死回生の頂狩(変型逆打ち)をズバリ。大逆転の3カウントを奪い取った。

 後藤&YOSHI-HASHIが逆転勝利で薄氷のIWGPタッグ王座V2。激闘の爪跡はひどく、後藤は医務室に直行してノーコメントに。1人でコメントを発表したYOSHI-HASHIはそれでも「このタッグ戦ずっと続けてきて、俺、絆がすごい大事だと言ってきた。でも、今回は絆とかっていう部分で、あいつらに結構中盤からずっと上回れて、最後、俺たちの絆というより最後は執念。絆プラス執念が今日、俺たちがこうやってベルトを防衛した証だから」と胸を張った。

 10月にはジュニアのタッグリーグが開催されるが、その先には11・20後楽園大会から開幕する「WORLD TAG LEAGUE」が控えている。毘沙門は現在2連覇中。リーグ戦の前に防衛戦が行われる可能性はあるものの、YOSHI-HASHIは前人未到の3連覇に向けて、「絆だけじゃない。俺たちはあいつらから執念で上回った。だから今、こうやってベルトがある。このままWORLD TAG LEAGUE優勝して、最後1・4、1・4でそう、俺たちが闘いたい相手と闘ってやる」と来年の新春ドーム大会まで見据えていた。

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