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9/30【スターダム】すずが5★STAR GP初制覇で「天下無双」宣言 11・18大阪で赤いベルト挑戦へ

『5★STAR GP 2023〜優勝決定戦〜』横浜武道館(2023年9月30日)
優勝決定戦 ○鈴季すずvs舞華×

 すずが舞華との激闘を制して5★STAR GP初制覇。11・18大阪大会でのワールド王座挑戦を表明すると、「鈴季すずが天下無双してやります」と高らかに宣言した。

 スターダムのシングルナンバーワンを決めるリーグ戦「5★STAR GP」。12回目の開催となった今年は20名参加で行われた。上谷沙弥、林下詩美、スターライト・キッドが負傷欠場する波乱含みのリーグ戦となったが、優勝決定戦はRED STARS1位のすずとBLUE STARS1位の舞華によって争われた。

 舞華は第4試合でMIRAIと激闘を展開した一方、すずは第0試合のバトルロイヤルに出場しており、スタミナ的にはすずが有利。世代闘争を提唱し、最近はタッグを組むことも多かった新世代の2人はどちらが勝利しても初優勝となる大一番となった。

 ゴングと同時に「舞華」コールが発生。その声援を受けて舞華が先に仕掛けた。強引にすずを抱え上げると、ロープ際でバックドロップへ。たまらず場外に転落したすずめがけて、エプロンからフライングショルダーを発射する。場外戦に発展すると、2人は互いに観客席に投げ合って火花。髪を掴んでにらみ合うと、リングに戻ってもエルボーを打ち合う。強烈な一撃でねじ伏せたすずは、スライディングジャーマン、ミサイルキックと猛攻を浴びせた。

 その後もすずペースが続いたが、舞華はパワースラム、滞空式ブレーンバスターとパワフルな攻撃で反撃する。舞華がラリアットを放てば、すずはジャーマンでお返し。舞華は意地になって即座に立ち上がると、エルボーとナックルパンチの相打ちとなり、ダブルダウンに。2人はカウント9で懸命に立ち上がった。

 コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターで会場を沸かせた舞華は、そのままクラッチを解かずにブレーンバスターを2連続で繰り出す。さらに、山茶華(クロスアーム式大外刈り)、ショートレンジラリアットと攻めに攻めると、ロープに飛んで再びラリアットを狙う。

 読んだすずはその場飛びスパニッシュフライで反攻するも、止まらない舞華はパワーボム、炎華落とし(変型サイドバスター)、ローリングラリアットと怒とうのラッシュ。みちのくドライバーIIで仕留めにかかるが、背後に不時着したすずはリバースフランケンで反撃に転じた。

 トラースキックやバズソーキックで連続して顔面を射抜く。舞華はカウント1でキックアウトし、ラリアットを放つが、すずも意地のカウント1でキックアウト。ラリアット狙いをかいくぐり、得意のテキーラショットがさく裂した。舞華はギリギリでキックアウトして歓声を巻き起こしたものの、すずは連続ジャーマンで追い討ち。ここでも肩を上げた舞華に「舞華」コールが降り注ぐが、すずは秘策のスカイツイスタープレスでダメ押しし、熱戦に終止符を打った。

 すずが舞華との激闘を制して、5★STAR GP初制覇を達成。今年4月にプロミネンスを離脱し、単身でスターダムに本格参戦したすずが半年弱で早くも大きな結果を残した。すずは優勝者の証である赤いガウンに身を包み、トロフィーを受け取る。一方、敗れた舞華は肩を落としてリングをあとにするが、大声援が巻き起こった。

 マイクを持って「5★STAR、優勝したぞ!」と歓喜の雄叫びを上げたすずは、「舞華、強すぎるよ」と決勝を争ったライバルに言葉を送り、「優勝したということは、プロレス界の顔に近づいたんじゃねえか」と喜びをあらわに。「私は5★STAR優勝してやりたいことがあるんだよ。両国国技館までは待てねえよ! 11月18日の大阪エディオンアリーナ第1競技場大会で赤いベルトに挑戦するぞ」と早くもワールド王座獲りに照準を合わせた。

 すでに10・9名古屋大会ではワールド王者・中野たむに刀羅ナツコが挑戦することが決定しているが、すずは5★STAR GPで2人に勝利しているだけに「結果は見え見えだろ?」と余裕タップリにニヤリ。「鈴季すずが天下無双してやります」と高らかに宣言して、5★STAR GPを締めくくった。

 バックステージでも「私は言っただろ。シングルマッチが大好物なんだよ。5★STARで優勝したということは、私が最強だということ。つまり、スターダムの最高峰に挑戦する価値がある女だということ」と豪語したすずは、「私はプロレス界の顔になるのが最終目標なんだよ。この勢いで、こいつ(トロフィー)持って、プロレス界の顔になっちまうから、みんな乞うご期待!」と叫んでみせた。

 本格参戦がスタートした際にはスターダムのベルト総取りを予告していたすずだが、10・9名古屋大会ではすでにアーティスト王座挑戦が決まっており、早くも二冠獲りの好機を迎えることが決定的になった。真夏のリーグ戦を終えて、秋到来が近づいてきているが、2023年後半のスターダムマットは間違いなくすず中心で回っていくことになりそうだ。

【すずの話】「よしよしよしよし、5★STAR 優勝! 私は言っただろ。シングルマッチが大好物なんだよ。5★STARで優勝したということは、私が最強だということ。つまり、スターダムの最高峰に挑戦する価値がある女だということ。私はプロレス界の顔になるのが最終目標なんだよ。この勢いで、こいつ(トロフィー)持って、プロレス界の顔になっちまうから、みんな乞うご期待! 以上!」


【舞華の話】「(泣きながら)応援してしてくれたファンのみんな、切磋琢磨して成長してきた仲間、支えてくれた家族、そして何よりひめか。優勝できなくてごめん……。(号泣しながら土下座すると)何も変わることが、変えることができなかった。どうしていいかもこれからわからない。正直、プロレスから今離れたい。でも、明日は後楽園。もちろんカードも組まれているし、それでも戦わなきゃいけない。でも、どのツラを下げてみんなの前でリングに立てばいいかわからない。本当にみんなごめんね……」

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