9/30【新日本】7番勝負4戦目で成田が歓喜の海野ピン 「残り全部てめぇから獲ってやる」
『Road to DESTRUCTION』後楽園ホール(2023年9月30日)
7番勝負第4戦 ○成田蓮&鈴木みのる&エル・デスペラードvs永田裕志&マスター・ワト&海野翔太×
STRONG STYLEが7番勝負2勝目。成田が海野に歓喜のピンフォール勝ちを収め、「7番勝負、まだ途中だけどな。全部てめぇから獲ってやるよ」と予告した。
鈴木&デスペラード&成田と永田&海の&ワトの7番勝負はここまで1勝1敗1分のイーブン。9・9東金大会で引き分け、9・17博多大会ではSTRONG STYLEトリオが快勝。9・25名古屋大会では永田が鈴木にピンフォール勝ちを収めた。
折り返しの4戦目となったこの日も両軍が激しく火花を散らした。開始早々、永田と鈴木が意地のエルボー合戦を展開。鈴木が強烈な連打で制すれば、永田も場外戦でフロントハイキックを打ち込んで応戦した。鬼の形相となった鈴木が再びエルボー合戦に競り勝ったが、ゴッチ式パイル狙いは永田がリバースし、エクスプロイダーでぶん投げた。
デスペラードとワトのジュニア対決も白熱。ワトがミドルキック、デスペラードが逆水平を打ち合い、ワトがソバットを見舞えば、デスペラードはアッパー掌底で応戦。ならばとワトはゼロ戦キックでやり返した。
そして海野と成田が対抗意識むき出しに渡り合う。成田がハーフハッチで投げ、スリーパー、コブラツイストで捕らえれば、海野は蝶野正洋直伝のSTFで絞め上げる。譲らない成田はニールキック、ブリザードで応戦。再びコブラツイストで捕らえ、海野が耐えてもジャーマン、ダブルリストアームサルトと攻勢を続けた。
海野は顔面へのドロップキックで逆襲。スイングDDT、トライデントで押し返す。成田のフロントスープレックス、海野のデスライダーがいずれも不発に終わると、海野が延髄斬り、ホイップ式エルボースマッシュで追撃したが、成田は突っ込んできた海野にノーザンライトスープレックスホールドをさく裂。電光石火の3カウントを奪った。
7番勝負第4戦にして初めて令和闘魂三銃士の二人の間で決着。成田が海野にピンフォール勝ちを収め、STRONG STYLEが2勝目をもぎ取った。試合後、成田は何度も拳を突き上げて歓喜。「翔太! 俺が先だ! 俺が先におめぇから勝利獲ったぞ」と吠えた成田は「7番勝負、まだ途中だけどな。全部てめぇから獲ってやるよ」と予告。7番勝負は10・1後楽園、10・7仙台、10・9両国と残っており、成田はこの勢いのまま海野に4連勝を飾る構えだ。
【試合後の鈴木&デスペラード&成田】
▼成田「おい、見たか! やったぞ! 翔太、俺が先だ! 俺が先におめえから勝利取ったぞ。7番勝負、まだ途中だけどな、全部てめえから取ってやるよ。俺はその気持ちだ(と先に控室へ)」
▼デスペラード「(成田を拍手で送り、鈴木に向かって)楽しそうっすね」
▼鈴木「最後あいつに託してよかったな。全部、カタチ作ってやった。全部お膳立てして、あとは任せた。頼もしいねぇ!」
▼デスペラード「シチュエーションさえ整えちまえば、成田はちゃんと自分を出して勝てるって分かってたろ、おい! 6人タッグでグチャグチャやってる中に入ると、あいつは確かに飲まれちまう。シングルだったらどうだった? しっかり効果あっただろう。これが成田だ」
▼鈴木「6人でやるから? 6メンの? 法則が? お前ら、だからバカなんだよ! だから経験値が足りねぇし脳みそも足りねぇんだよ! 永田! ウンコみてぇな永田! それと耳クソのかたまり、マスター・ワト! この野郎、てめえら、調子に乗ってよぉ、俺にどの口がほざいた? 永田よぉ! ストロングスタイル? てめえが語るんじゃねぇよ、この野郎! おい、てめえが語るな。長くいたから、長くいればいい……(デスペラードに)おい、これ、知ってるか? 会社で長ーくいるから『俺、先輩だぞ』『俺、上司だぞ』つってるダメーな老害のことだ。イヤーな老害だ。長くいるからいいのか? 何も掴んでない、何も成し遂げてない、何もしてない永田裕志、ストロング・スタイルの“ス"の字も知らねぇ。おい、てめえの足で外の世界に出てみろよ。おい、風は冷てぇぞ? 波は荒いぞ? おい、誰も1円も恵んでくれないぞ? おい、俺はその中で生きてきたんだ。35年間。てめえと一緒にするなこの野郎!(と先に控室へ)」
▼デスペラード「(※鈴木を見送って)おっかねぇ、おっかねぇ。だから面白い」
【永田の話】「チクショー、悔しいな。まあ誰が一番悔しかって、翔太が一番悔しいだろうね。あんな長いことリングで動きもせず倒れてんだから、よっぽど悔しさを噛み締めてたんだろう。もう一発獲ってやる!」
【ワトの話】「デスペラード、嬉しそうだな? ただよ、明日はそうはいかせねえよ。俺があんたからしっかり獲ってやるよ」
※海野はノーコメント