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9/30【怪獣プロレス】怪獣プロレスが秋葉原で旗揚げ戦 矢口代表「ワクワクするようなプロレスをもう一度」

 『怪獣プロレス』旗揚げ戦が28日、東京・P.A.R.M.S秋葉原で行われた。

 怪獣プロレスは日本が生んだ怪獣と日本スタイルのプロレスが融合したモンスターバトルがコンセプト。そこに映像と音楽、演劇のエッセンスを加えた新種のエンターテイメントとしてこの日、生誕の雄叫びを上げた。

 8月2日に上野恩賜公園野外ステージで行われた予告編イベントを経て迎えた旗揚げ戦はシングルマッチ全5試合。地球怪獣、宇宙怪獣、異星人、ロボット、改造人間が怪物ナンバー1を決めるべく体ごと主張をぶつけ合う世界観がリングに現出され、ウルトラマンロビンや怪獣キングマンドラも参戦した。

 怪獣プロレス代表・雷神矢口は類人猿型未確認生物・ヒバゴンと対決した。旗揚げ戦に先だって比婆山中で遭遇した両雄の闘いがプロレスの試合で実現。矢口はヒバゴンの巨体をバックドロップで投げ捨て、一時的に戦意を失わせたが、ラリアットは正面衝突の相打ちに。最後は桁外れのパワーと獰猛さを誇るヒバゴンのボディプレスに沈み、完敗を喫した。

 さらに矢口を悩ませるのが、急きょメインに登場したバイオモンスター・キラーゴロゴ。かつて矢口に戦力外通告を言い渡された新人レスラーのDNAを元に父親の改造手術を受けて生まれ変わったという。その力量を見定めるため矢口は第一関門としてガッツリ星人を指名。キラーゴロゴは豪快なチョークスラムで叩きつけると、万力のようなベアハッグで絞め上げてKO。4分あまりで圧勝を飾った。

 ヒバゴンに敗れ、父の怨念を宿すゴロゴに詰め寄られた矢口だが、「誰かのセリフみたいだけど、一生一回、好きなことをやって命を燃やしたっていいじゃねぇか!」と絶叫。自身のデビュー30周年記念大会を兼ねた第2弾を11月4日に開催し、「無謀にも」東京ドームシティプリズムホール進出を宣言して超満員の観衆から矢口コールを浴びた。

 11・4『KAIJUMANIA』には今回同様、仮面ライダー2号一文字隼人役の佐々木剛をはじめ、超人バロム1白鳥健太郎役の高野浩幸、ウルトラマン80ユリアンの星涼子役の萩原佐代子など戦隊ヒーローものの主役たちが役者として出演する。

 旗揚げ興行を終えてプロデューサーの顔に戻った矢口は「20%ぐらいしか、やりたいことはできなかった。でも、それでいいと思ってます。そこから次は30%、40%、やがて200%に…」と総括。「プロレスラーはみんな“怪獣"だった。それを表現したい。もっともっとクレイジーなことをやって、(自身が少年だった頃の)ワクワクするようなプロレスをもう一度」「こどものファンがいなくなったらプロレスがなくなっちゃう」「プロレスファンじゃない人を取り込む」と怪獣プロレスの方向性を示した。ファン層拡大によって矢口はプロレス界への還元を目指す。

プロ格 情報局