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10/1【スターダム】ジュリアが壮麗返り討ちでSTRONG女子完勝V4も…GLEAT・MICHIKOが乱入KO

『STARDOM in KORAKUEN 2023 Oct.』後楽園ホール(2023年10月1日)
STRONG女子選手権試合 ○ジュリアvs壮麗亜美

 ジュリアが壮麗を返り討ちにしてSTRONG女子王座完勝V4。ラスベガスでの次期防衛戦も決まり、興行を締めようとしたジュリアだったが、GLEATのMICHIKOが乱入襲撃。ジュリアをKOすると、「GLEATしようぜ!」と雄叫びを上げる衝撃的な幕切れとなった。

 7月にSTRONG女子王座を戴冠したジュリアは3ヵ月で3度の防衛を重ねてきた。そんなジュリアが9・20大阪大会での5★STAR GP公式戦でAZMにわずか55秒で敗北すると、試合を見守っていた壮麗が激怒。「チャンピオンなのに気がゆるんでいる」と批判すると、「突然で悪いけど、私にSTRONGのベルトに挑戦させろ」と迫った。

 「今、私は変わらなくちゃいけない」と猛アピールした壮麗は挑戦権をもぎ取ると、前夜の横浜武道館大会ではGod's Eyeの同門・朱里から殊勲の勝利を奪取。勢いを加速させて、ジュリアの牙城に迫った。

 のっけからアグレッシブな動きを見せた壮麗が先制。アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げると、ジュリアをロープに張りつけにして逆水平でメッタ打ちにした。だが、ジュリアはエプロンでロケットキックを発射。場外戦では容赦なくパイプイスを振り下ろすと、リングに戻ってもSTFで長時間絞め上げ、打撃戦でも圧倒した。

 壮麗は胸板にハンマーパンチを乱れ打って必死の応戦を見せるが、ジュリアはあえて胸を突きだして受け止めると、脇腹にエルボーをねじ込み、ハンマーロック式のフラップジャックやミサイルキックで追い討ち。そして、「終わりだ!」とコーナー最上段から雪崩式ダブルアームスープレックスを敢行した。

 だが、直後に壮麗はブレーンバスターを返して意地の逆転。ダブルチョップで打ち倒し、抱え込み式逆エビ固めやアルゼンチンバックブリーカーで拷問する。ショートレンジのラリアットも連続して振り抜き、変型デスバレーボム、ブルーサンダーボムと得意技を連発して、王者を攻め立てた。

 必殺の雷の如く(変型ファイヤーサンダー)は不発に終わり、ジュリアの反撃を受けるが、粘る壮麗はラリアット2連発を皮切りに再び猛攻へ。旋回式ブレーンバスター、雪崩式ブルーサンダー、雷が如くと全てを出し尽くして怒とうのラッシュを仕掛ける。

 それでも沈まないジュリアは、壮麗が仕掛けた旋回式雷が如くをスイング式DDTで切り返す。打撃戦で圧倒すると、ファルコンアローもさく裂。壮麗がラリアットを返してきても、すぐさまバックドロップで鎮圧した。グロリアスドライバーで突き刺すと、肩を上げた挑戦者に対してノーザンライトボムでダメ押し。3カウントを奪った。

 大技ラッシュで追い込まれる場面もあったが、終わってみればジュリアが完勝。STRONG女子王座V4を果たした。

 マイクを持ったジュリアは「壮麗亜美、お前は本当に生意気な女だな。でもな、ジュリアのほうが生意気だよね。お前がこのベルトに突然挑戦させろって言ってきた時、こいつ頭悪すぎだろと思ったけど、でもね、そういう気持ちが大事なんじゃないの」とメッセージ。「昨日朱里に勝ってやべえなと思ったけど、まだまだ秘めてるものがあるんじゃない? もっと出して行きなよ。せっかくそんなデカい体を持っているんだから。お前は唯一無二になるんじゃないの」とアドバイスを送ると、「1年毎にシングルやろうよ。ありがとう」と握手を求めた。壮麗は突っぱねると、ツバまで吐きかけて去っていく。

 リングに残ったジュリアは「5★STARは優勝はできなかったけれども、このSTRONGはまだまだ防衛していきたい。このSTRONGのベルトの挑戦者に相応しいヤツは誰だ?」と吠えた。すると、場内は暗転し、ビジョンにはROHなど世界各地のマットで活躍してきた女子レスラー・ハイアンが登場。ジュリアに宣戦布告し、10月28日にラスベガスで行われる大会での防衛戦が決定的となった。

 ハイアンの挑戦表明を歓迎したジュリアは「アリベデルチ」の合唱で興行を締めくくるが、その瞬間、GLEATのMICHIKOが乱入。ツームストンで突き刺してジュリアをKOすると、「スターダムの皆様、GLEATしようぜ!」とマイクで雄叫び。ブーイングに包まれて、波乱続きの後楽園大会は終了となった。

 MICHIKOはかつてアンドラス宮城の名前でスターダムに所属していた時期があり、ジュリアとタッグを組んだこともあった。そんな過去のつながりがあるMICHIKOによる突然の乱入。襲撃を受けたジュリアは、セコンドの肩を借りてリングを降りたがバックステージでコメントを発表した。

 「あいつはアンドラス宮城? 何をしに来たの。お前は私がここに来た時に、私がスターダムから追放したヤツだろ。今になって何をしに来たの。謎だね」とMICHIKOに対して苛立ちをあらわにしたジュリアは、「何も言葉はない。GLEATがなんとかって言ってたけど、私はそれだけじゃわからねえよ。お前とはGLEATできねえよ」と吐き捨てていた。

【ジュリアの話】「何から話せばいいんだろう? 壮麗、リング上で言ったことが全て。またお前がもっと強くなったら、もっと生意気になって。そうしたらまたシングルマッチしようよ。そして、次の防衛戦はラスベガスで。ハイアンという選手なのかな。なかなか売れ行きも凄いようで、楽しみにしている。10月28日、ラスベガス。それですっきり終わりたかったけど、あいつはアンドラス宮城? 何をしに来たの。お前は私がここに来た時に、私がスターダムから追放したヤツだろ。今になって何をしに来たの。謎だね。何も言葉はない。GLEATがなんとかって言ってたけど、私はそれだけじゃわからねえよ。お前とはGLEATできねえよ」

【壮麗の話】「おい、ジュリア。今日は負けたけど、次はベルトなくたってお前に絶対絶対勝ってやる。1年後と言わず、すぐにでもお前に追いついてやる」

【MICHIKOの話】「ジュリア! お前のあの時の恨み、忘れねえからな!」

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