プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

10/24【新日本】コナーズ&モロニーが乱戦制して唯一連勝 CATCH 2/2雪辱ならず

『SUPER Jr.TAG LEAGUE 2023〜Road to POWER STRUGGLE〜』後楽園ホール(2023年10月24日)
公式戦 ○クラーク・コナーズ&ドリラ・モロニーvsフランシスコ・アキラ&TJP×

 コナーズ&モロニーが乱戦を制してジュニアタッグリーグ唯一の開幕2連勝。TJP&アキラは雪辱を果たせなかった。

 後楽園2連戦初日のメインはIWGPジュニアタッグ王者の“BC WAR DOGS"コナーズ&モロニーと前王者の“Catch 2/2"TJP&アキラの公式戦。7・4後楽園大会で両チームはベルトを懸けて対戦し、コナーズ&モロニーが必殺のFull Clip(ブレーンバスター&ダイブ式スピアーの合体技)でTJPを沈めて勝利した。ベルトを奪われたCatch 2/2にとっては約4ヵ月ぶりの雪辱戦となった。

 両チームとも開幕戦で快勝発進を果たして迎えた2戦目。ゴング前からCATCH 2/2が仕掛けた。場外ダイブで奇襲すると、そのまま場外乱闘になだれ込む。TJPはステージ席のフェンスにコナーズを固定して、顔面ウォッシュを強行する。

 荒ぶるモロニーが急行し、TJPをテーブルを叩きつけて報復。ブチ切れたコナーズ&モロニーはセコンドに付いていたカラム・ニューマンを暴行した。その後、CATCH 2/2が流れるような連係を連発して圧倒したものの、王者組はTJPに照準。パワーとラフファイトを駆使して強引に自分たちのペースに持ち込む。

 TJPが窮地を耐え忍ぶと、アキラが大声援を背中に受けて奮闘。試合を立て直すと、体力を回復させたTJPはコナーズを卍固めやマンバスプラッシュで追い詰める。合体技ザ・リーニングタワーもさく裂。勝負を決めるべく、サンドイッチ式ダブルニー・2/2を放った。

 だが、避けられて痛恨の同士討ちに。すかさずWAR DOGSが逆襲に転じる。スピアー&低空タックルのサンドイッチ攻撃をTJPに決めると、Full Clipの体勢に。急行したアキラがコーナー上のコナーズを雪崩式フランケンで叩きつけて阻止すると、WAR DOGSは一気に暴走。コナーズはTJPと海野レフェリーの交錯を狙い、無法地帯を作り上げた。

 コナーズはベルトを持ち込んで痛打を狙うが、TJPも同じくベルトを持ち込んで呼応。そして、コナーズにベルトを投げ渡すと、反則攻撃を偽装する。気がついた海野レフェリーがコナーズに詰め寄ると、そのコナーズを背後から丸め込んだ。しかし、コナーズは間一髪でキックアウト。NO CHASER(変型ブラディサンデー)でTJPを黙らせると、モロニーもドリラ・キラーでアキラを戦線離脱に追い込む。そして、今度こそFull Clipがさく裂。TJPを葬った。

 WAR DOGSが乱戦を制して、ジュニアタッグリーグ2勝目。他のチームが勢いを掴めない中、唯一の開幕2連勝を飾り、早くも単独首位に立った。荒ぶるモロニーはセコンドのニューマンにもドリラ・キラーを決めると、マイクを握る。

 コナーズはCATCH 2/2のセコンドについた帝国軍のグレート-O-カーンとHENAREを名指しし、「このリングに足を踏み入れても、こいつらはもう死んでるぜ」と通告。モロニーが「まだ埋められてない死人たち! カウボーイ! 犯罪者! 埋葬だ! それがお似合いだぜ」と続くと、パイプイスでCATCH 2/2を痛めつける。オーカーンたちが救出に飛び込むと、場外に退避。ブーイングが飛んでもどこ吹く風のコナーズ&モロニーはベルトを掲げて勝ち誇った。

 連勝で存在感を増したジュニアタッグ王者のBC WAR DOGS。明日(25日)の後楽園大会では10・9両国大会での防衛戦で返り討ちにしたばかりのKUSHIDA&ケビン・ナイトと再び対戦する。

【試合後のコナーズ&モロニー】

▼コナーズ「だいぶやられたな。あのクソ野郎どもに腰をやられた。オー・マイ・ゴッド!」

▼モロニー「イギリス人の子供には前菜はないんだな。あのクソ野郎ども」

▼コナーズ「ビッチども、たくさんだぜ」

▼モロニー「知ってるぜ」

▼コナーズ「助けに来てくれたんじゃないのか?」

▼モロニー「ノーノーノー。聞けよ、全てはスーパージュニアのヤツらと関係があるんだ。あいつらに付き合ってられん。クソエモ野郎と、チビのクソピザ野郎とはやっとられんぞ」

▼コナーズ「マンマミーア」

▼モロニー「そうだ、アキラの将来についてもっと明るい話題を取り上げてみるのはどうだろうか。ヤツの髪の毛については? TJPの一番怖いところは、頭蓋骨だ。ヤツの服のいたるところに描いてある」

▼コナーズ「ウへへ」

▼モロニー「俺たちの恐ろしいところは、俺たちはこれをやってのけている。俺たちはどのツアーでもやっている。14,15時間で、1つの戦争(試合)をやり、2つ目の戦争をやり、そして3つ目の戦争を今ここで始めた。毎回必ずだ。俺たちをこの国に置いておくのはもったいない。お前らのレスラーを無駄にするのが好きだ。俺たちは何度も何度もセットしている。それを言うのにうんざりしている。そこにいる誰もが吠えている」

▼コナーズ「バウバウ!」

▼モロニー「?みつくのは俺たちだけだ」

▼コナーズ「それでこそ俺のDogs for realだ」

▼モロニー「バウバウ!」


【試合後のTJP&アキラ】

▼TJP「(持っていたペットボトルを壁へ叩きつけ)“コーンドッグス"(愚か者)め…勝たねばならない対戦があり、勝たねばならない戦争がある。お前たちの名はWAR DOGSだが、真のWAR DOGSではない。あぁ、お前たちは戦いが始まって間もないときから戦争にルールなんてないことを習得していたようだな。戦争にはルールは存在しないんだ。俺たちがトップに上り詰めたときも、ルールは存在しなかったが、愛があった。だが、お前たちにはない。そして、これは戦争だ。愛のようにルールは存在しない。名前はWAR DOGSかもしれないが、お前たちの精神はまったくWAR DOGSではない。俺たちにいくら手を出そうとかまわない。だが、この戦争には関係ないチームの仲間たちに手を出そうものなら即戦争だ。そして俺たちが戦争を終わらしてやるぜ(と先に立ち去る)」

▼アキラ「ときどき思うんだ。TJPのようなファイティングスピリットがあればって。猪木さんが言っていたような。でも、俺は今、喪失感でいっぱいだ。日本に戻る日を指折り数えていた。なぜって俺はこの地を愛しているから。ここ最近、個人的にも辛いことが多くあって落ち込んでいる。なぜって、あいつらは俺たちからすべてを奪い獲ったから。ここ後楽園ホールでの声援、本当にありがたかったが、また、負けてしまった。あいつらに負けて失望している。最近、近しい人を亡くしてしまったんだが、前進するだけだ。(イタリア語で)家族のために前進するだけだ。前進し続けるだけだ。(英語で)WAR DOGSよ、このトーナメント(リーグ戦)を俺たちは絶対制して、(1・4)東京ドームでその(IWGPジュニアタッグ)王座を奪還してやる! 約束する。愛は素晴らしいものだ。これまで受けた愛を返したいと強く願っている」

プロ格 情報局