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10/29【新日本】ラスベガスでIWGP前哨戦 SANADAが内藤を絞殺寸前もドロー

『Fighting Spirit Unleashed』アメリカ・Sam's Town Live(2023年10月28日)
△SANADA&上村優也vs高橋ヒロム&内藤哲也△

 ラスベガスの地で実現したIWGP前哨戦はSANADAが内藤を絞殺寸前に追い込んだものの、熱戦の末に時間切れドローに終わった。

 2024年1・4東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王座を争う王者・SANADAと挑戦者・内藤。すでに前哨戦が幕を開けているが、この日、ラスベガスの地で両者が3度目の激突を果たした。

 いきなり両者が先発で対峙。内藤コールの大合唱の中、内藤がクリーンブレークからツバを吐きかけて挑発行為に出た。その後、SANADAに見せつけるようにヒロムとともに上村に猛攻を浴びせた。

 上村が劣勢を逃れるとSANADAが登場。低空、正調とドロップキックを連発し、フランケンシュタイナーで吹き飛ばしてからパラダイスロックで内藤の動きを止めてSANADAコールを起こした。内藤もTKOを阻止し、ネックブリーカーで逆襲した。

 3度目の対峙ではチョップとエルボーを交換し合う打撃戦で火花。内藤がバックエルボー連打を浴びせれば、SANADAはバックドロップで叩きつけて譲らず。上村とのダブルドロップキックをさく裂させ、ネックスクリュー、スイング式ドラゴンスリーパーからScull Endで捕らえた。

 首攻めでお株を奪われた内藤だったが、何とかロープにたどり着いた。SANADAが放ったラウンディングボディプレスはヒロムが急行して阻止。内藤がツバ吐きを連発し、バックエルボー連打を浴びせると、エスペランサで突き刺した。内藤コールに応えるように延髄斬りを放ち、デスティーノの構えに入った。

 これは上村がカットに飛び込んでSANADAは命拾い。内藤&ヒロムの合体スイングDDTを阻止して延髄斬りで逆襲し、起死回生のシャイニングウィザードを放った。残り時間が1分を切った中、SANADAはTKOからのScull Endで捕らえた。内藤は意地でもギブアップせず。グッタリしかけたところで時間切れ引き分けに終わった。

 3度目のIWGP前哨戦は痛み分け。試合後、ベルトを肩にかけたSANADAは権利証トートバッグを手にした内藤としばし対峙した。内藤へのコールと声援はすさまじかったが、「やはりL・I・Jの人気は凄いなと思ったんですけども、ここアメリカでJust 5 Guysの声援も凄かったかなと。その声援を聞いて、L・I・Jを辞めて良かったなと改めて確信しました」と好感触を得たSANADAは「まだ全然、未完成なんですけど、一つずつしっかり実績を作って、またここアメリカに帰ってきたい」と話した。そのためにも2024年一発目の大勝負で頂点の証・IWGP世界ヘビーを守り抜く。

 また、DDTのアイアンマンヘビーメタル級王座を保持するヒロムがラスベガスの地でも付け狙われた。入場ゲートから下がろうとしたところでダニー・ライムライトが襲撃。スクールボーイ、首固めと丸め込みを連発した。いずれもキックアウトしたヒロムは何とかアイアンマン王座を死守。「誰だよ!? 誰だか分からない人が来たら怖い。これは人間だったら誰でもそうですよね? 知らない人がいきなり後ろから来たら怖い」と困惑しきりだった。

【SANADAの話】「やはりL・I・Jの人気は凄いなと思ったんですけども、ここアメリカでJust 5 Guysの声援も凄かったかなと。その声援を聞いて、L・I・Jを辞めて良かったなと改めて確信しました。まだ全然、未完成なんですけど、一つずつしっかり実績を作って、またここアメリカに帰ってきたいと思います」

【上村の話】「1ヵ月ぶりにアメリカに帰ってきて、アメリカのファンに強くなったぞというところを見せたかったけど、まだまだ新日本プロレスのチャンピオンと次の挑戦者、それからジュニアのチャンピオン、この3人から獲ることができなくて、正直悔しいっす。でも、俺はまだ負けてないんで、次、11月4日大阪でまた内藤、辻とタッグで当たります。そこでは内藤、辻、誰でもいい。俺がその二人から獲ります。自分の道は自分で作っていきます。“HEAT STORM"はまだ始まったばかりです。これからどんどんみんなに見せていきたいと思います。(帰り際に)サンキュー! サンキュー、USA!」


【内藤の話】「2024年1月4日、東京ドーム大会のメインイベントの前哨戦、これで1勝2分け。成績的にチャンピオンを上回ってるし、まあ2024年1月4日東京ドームも問題なく俺が勝ってしまうことでしょう。つまり、またここアメリカに来る時は、IWGP世界ヘビー級チャンピオンとして、俺はここアメリカに来ることでしょう。その姿を皆様、楽しみにお待ちください。では、アメリカの皆様、またお会いできるその日まで、アディオス!」

【ヒロムの話】「(息せき切ってコメントスペースに現れ、床にヒザをつき)誰だよ、あれ!? 誰だよ? 確かにそういうベルト獲っちゃったかもしれないけど、誰だよ!? 誰だか分からない人が来たら怖い。これは人間だったら誰でもそうですよね? (立ち上がりながら)知らない人がいきなり後ろから来たら怖い。これだけは言えます。皆さんいいんですか? 知らない人が後ろから来たら怖い。これだけは覚えといてください。誰だ? あれ、本当に。知らねえぞ。俺はね、日本に帰って重要なタイトルマッチがあるんだよ。IWGPジュニアヘビー級選手権試合、対石森戦があるんだよ。ラスベガス楽しかったけどさ、石森くんがいないんじゃ仕方ないだろう! (帰り際に)誰だ? さっきの! 怖いよ」

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