プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

11/6【怪獣プロレス】30周年・矢口が第2弾大会で怪獣ヒバゴンと痛み分けも「胸を張って独自の道を進む」

 怪獣プロレスが4日、東京ドームシティ・プリズムホールで第2弾大会を開催した。

 雷神矢口が代表、プロデューサーを務める怪獣プロレスは9月28日に旗揚げしたばかり。映像と音楽、演劇、舞踊のエッセンスがミックスされたバトルエンターテインメント、怪獣とプロレスが融合したモンスターバトルがコンセプトで、着ぐるみのモンスターたちがプロレスのリングで戦う独自の世界観となっている。第2戦となったこの日は矢口デビュー30周年記念大会を兼ねて開催された。

 会場には500人(満員)の観衆が集まり、全6試合が行われた。矢口はメインで怪獣ヒバゴンと対決。旗揚げ戦に続く再戦となった。前回、ヒバゴンの怪力の前に完敗を喫し、肋骨骨折に追い込まれた矢口は完治せぬまま出陣。コブラツイストに捕まるなど苦戦を強いられた。一方、ヒバゴンも足首を痛めて立っているのがやっとの状態に。矢口がヒバゴンを助け起こす場面も見られたが、ミスター高橋審判部長が痛み分けの断を下した。

 長らく封印してきた「愛だー!」を解禁して自身の記念大会を締めた矢口。バックステージでは「弱小団体とは思っていませんよ。強小団体…強くて小さい団体を目指しているし、そう自負しています。だから、これからも胸を張って独自の道を進んでいきたい」と力強く宣言した。

 旗揚げ戦同様に今回も仮面ライダー2号一文字隼人役の佐々木剛、超人バロム1白鳥健太郎役の高野浩幸、ウルトラマン80ユリアンの星涼子役の萩原佐代子と特撮ファンにはおなじみの俳優陣が出演。本編開始前にはゲストとして大仁田厚、少女時代から大の怪獣ファンだったという山本リンダさんが登場。集まった観客を喜ばせた。

【矢口の話】「怪獣プロレスって、エンターテイメントなんですよ、見ての通り。総合エンターテイメント。誰もやったことのないエンターテイメント。批判を受けるかもしれない。でも、新しいものって、絶対そうじゃないですか。だけど、そんなこと気にもせず、俺は30年やってきたこと、思ってきたことを、ここでぶつけたいし、それはプロレスラーの後輩たちへの置き土産なんですよ。プロレスってまだまだ捨てたもんじゃねぇよな、こんな可能性あるんだよなっていうのを伝えたい。世界で今、大変な紛争が起きている。これが大きなうねりになってしまうかもしれない。だからこそ、プロレスって愛なんですよ。怪獣プロレスって愛なんですよ。それを表現したかった。リアルとファンタジーが一緒に混在する世界。それって、これからの世界につながっていくんじゃないかって思ってます。これを見て何か感じるものがあったら…弱小団体ですよ、でも応援してもらえたらなと思います。弱小団体って今、言いましたけど、自分では絶対、そう思ってないです。強小団体…強くて小さい団体を目指しているし、そう自負しています。だから、これからも胸を張って独自の道を進んでいきたいと思います。胸いっぱいのプロレス、フロンティアスピリッツ。兄貴的存在の大仁田厚を引き継いでいるのは俺しかいないと思ってます。そこの部分、プロレスラーって必要じゃないですか。プロレスって世界中の人が楽しめるエンターテイメントスポーツなんだよね。親子3代で楽しめるプロレスの本来の楽しさ。その可能性を俺は思いっきり極限のこっち側で表現したい。来年アタマには、いろんなイベントをやっていこうと思ってます。今、声がかかっています。まだ発表の段階じゃないですけど。正式な大会は4月7日に浅草花やしき花劇場で行います。浅草に桜を見に、そして怪獣を見に来てもらいたいなと思います。新しい怪獣も出ます。毎回出ますよ。今日は僕の憧れてた人たち、憧れてた戦隊ヒーローものの主人公の方たちが一緒に面白いことやろうよって気持ちだけで(参加してくれて)、この大会ができたんで、それは俺の宝ですね。あと引退まで、そう遠くはないですね。大仁田さんと電流爆破やり続けてボロボロだし。最後の命をかけて…大げさじゃなくて命がけでやりたいし。あと一つ、これだけは言っておきたい。ハヤブサが亡くなる1ヵ月前、この怪獣プロレスの話をしたら『それ面白いね! 矢口さん、一緒に運営させてよ』って。それが俺はずっと忘れられなくて。きっとハヤブサも見てくれていると感じて、今日ここまで頑張ってこられました。皆さんの矢口コールを受けて嬉しかったよね。ありがとうございました!」

プロ格 情報局