11/9【DRAGONGATE】左足負傷で欠場のジュニアが現状打破へ親子対決を要求 望月「やるなら万全で」
『THE GATE OF EVOLUTION 2023』後楽園ホール(2023年11月9日)
○加藤良輝vs望月成晃×
松葉杖で現れたジュニアが望月に親子対決を要求。望月は息子に左足完治優先を念押ししたうえで、「やるなら万全で。あいつがもしかしたら親父を超えるかもしれないっていう状況で俺はやりたい」との意向を示した。
11・5大阪大会で加藤がZ-Bratsに電撃加入。裏切られたジュニアはZ-Bratsの暴挙によって左足を負傷し、この日、欠場に追い込まれた。
11・8須坂大会からZ-Bratsの一員として始動した加藤の前に、この日、父・望月が立ちはだかった。セコンドには松葉杖をついたジュニアがついた。開始早々、挑発する加藤に望月は右ストレートをさく裂。加藤がセコンドのジュニアにフロントハイキックを見舞う暴挙に出ると、逆水平連打を仁王立ちで受け止めた望月はローキック連打でお返し。張り手でねじ伏せた。
それでも加藤はクレセントバックブリーカー(リストクラッチ式アルゼンチンバックブリーカー)で担ぎ上げたが、カデーレ・ルナ(クレセントバックブリーカーの体勢からのからのフェイスバスター)は望月が決めさせず。左右のミドルキック連打で蹴りに蹴りまくる。加藤もカデーレ・ルナを爆発させたが、ここでジュニアが松葉杖で加藤を殴打して介入。そのままリングに飛び込むと、加藤に馬乗りになってエルボーを連打し、反則裁定が下された。
試合後、加藤は「貧弱な息子の代わりに親バカが出てきて、今日はそのバカ親の助けにバカ息子が入ってきて。これだから学のねえバカは嫌いなんだよ」と望月親子をマイクで罵倒し、「俺はZ-Bratsでやりたいようにさせてもらう。覚悟しとけ」と宣言した。
するとマイクを持った望月は「おい、加藤。うだつの上がらねえでくの坊がずいぶん安易な道選んだな。誰に煽られたんだ? まあ、いいよ。せいぜいあのバカマスクマンにいいように利用されないようせいぜい頑張れよ」と余裕しゃくしゃくで言い返した。
加藤が去ると、ジュニアが「親父。どうしてだ? どうしてだ!? どうして俺はいっつも裏切られてばっかなんだよ。これも全部親父がいっつもセットだからじゃねえのか!?」と心中をぶちまけた。これに望月は「まあ、お前が裏切られて悔しい気持ちはわかるよ、でもな、俺とセットになってこういう世界に入ってきて、そういうのは全部覚悟して入ってきたんじゃないのか、お前はよ」と理解を示したうえで念押しした。
「まあ、いいよ。人は裏切るより裏切られたほうがまだマシじゃねえか」と往年のジャイアント馬場さんのような言葉を口にした望月は「あいつらはお前よりちょっと年上だろ? あいつら焦ってんだよ。お前はまだ若い。やり直す時間はいくらでもあるから、とにかく今は焦らず、その足を治せ」と息子にエール。ジュニアも「わかったよ。とりあえず俺はこの怪我を治すことに専念する」と納得しつつ、「だけど、この状況は絶対に打開したい。打開しなければいけない。だから、この怪我が治ったら……親父! 俺とシングルマッチやってくれ!」と訴えた。
現状打破を図るべく、ジュニアは父超えで“親離れ"を遂げる覚悟を決めた。「怪我したばっかでよ。今、俺はその問いには答えられない。今はとにかくその怪我を治すことだけ考えろ」と強調した望月は、バックステージで「やるなら万全で。あいつがもしかしたら親父を超えるかもしれないっていう状況で俺はやりたい」との意向を示していた。
【加藤の話】「何してくれてんだ、バカ親子。これだからあの二人は嫌いなんだよ。リング上でも言ったように俺はこれからZ-Bratsでやりたいようにやらせてもらうからな。覚悟しとけバカ!」
【望月の話】「あいつの気持ちも分からなくないよ。でもね、別にデビューして同じユニット入って、今までプロレス界でないでしょ。こうやってデビューしてずっと親とセットでやってるって。そういう目で見られるのは俺は覚悟の上でずっとやってたしね。じゃあ、あいつが一人で実力つけて上がってくれば、自然と親離れってのはできるもんだしさ。でも、それが今なのか、どうなのか。ケガした状態じゃ俺は何も言えないし。俺自身はね、あいつが入ってきて、そういう目で見られる。結局、日本のプロレス界はそうなんだよ。親子でやってたら、二世はそういう風にみられる。一緒にやったら親バカって見られる。俺は逆にそれを利用して、お客さんの前で見せようと思って今までやってきたし、それを覚悟のうえであいつは入ってきたと思ったし。あいつがこの世界に入りたいって言った時にそういう話もしたし。でも1年半経つのかな、あいつもデビューして。そろそろそういう時期が来たのかなと思うけど、ケガした状況で『はい、そうですか』といえないんで。やるなら万全で。あいつがもしかしたら親父を超えるかもしれないっていう状況で俺はやりたいんで。あいつのケガが治った時に、あいつの気持ちがどうなってるかわからないけどね。今はそれしか言えないです」