プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

11/20【新日本】『THEスピリット』出身の嘉藤匠馬がデビュー ロイベに完敗も「オカダさんからベルトを取るのが目標」

『レック Presents WORLD TAG LEAGUE 2023』後楽園ホール(2023年11月20日)
嘉藤匠馬デビュー戦 ○オスカー・ロイベvs嘉藤匠馬×

 テレビ番組『THEスピリット〜闘魂レスラー発掘プロジェクト〜』出身の新人・嘉藤匠馬(かとう・しょうま)が聖地・後楽園ホールでデビュー。先輩・ロイベのボディスラム一撃で沈み、完敗を喫したものの、必死の奮戦を見せると、「オカダさんから勝って、ベルトを取るのが一番の目標」と壮大な野望を口にした。

 嘉藤は大阪府和泉市出身の20歳。身長は173cm、体重は82kg。スポーツ経験は軟式野球で、MMAやグラップリングも学んでいる。2022年にテレビ朝日で放送された『THEスピリット〜闘魂レスラー発掘プロジェクト〜』でオカダ・カズチカに見出されて合格し、2023年4月に新日本に入門。この日、先輩のロイベ相手にデビュー戦に臨んだ。

 伝統の黒いショートタイツ姿で登場した嘉藤は、ゴング直後から果敢にリストの取り合いを仕掛ける。ロイベにペースを握られ、左足を集中的に攻められたものの、観客の手拍子を浴びると懸命に応戦。逆水平一撃でねじ伏せられ、胸を押さえて苦もんすると、再びレッグロックでやアキレス腱固めで足を攻められたが、粘りを発揮して、何とかロープに逃れた。

 そして、絶叫しながらエルボーを連打。長身のロイベからエルボーを振り下ろされると、嘉藤はたまらず吹き飛ぶが、それでも必死に食らいつく。そして、ドロップキックをカウンターで連発。倒れないとみるや、エルボーを再び連打した。

 しかし、ロイベは仁王立ち。ならばと嘉藤はロープに飛んで突っ込むが、ロイベはそれをキャッチすると、高さのあるボディスラムをズバリ。一発で嘉藤は沈み、3カウントを聞いた。

 嘉藤のデビュー戦はわずか5分弱で完敗に。嘉藤はたまらず場外に転落すると、マットを叩いて悔しさをあらわにする。それでも場内からは産声を上げたばかりの新たなヤングライオンに大きな拍手が降り注いだ。

 「まったく……歯が立たなかった。クソッ! もう、絶対いつかオスカーから3カウントを取ってやる」とバックステージでも悔しさを爆発させた嘉藤は、「あの番組(『THEスピリット』)に入った以上、最後はオカダさんから勝って、ベルトを取るのがやっぱり一番の目標なので。そこに向かって、まずはオスカーさんを倒して、上がっていきたいです」と高い目標を掲げて目を輝かせた。

【ロイベの話】「1年前だ。俺の最初のニュージャパンでの試合だった。アリアケアリーナで。俺は負けた。1年後、カトーが同じように俺と闘うことになった。同じ日だ。そして彼は負けた。ニュージャパンドージョーに入ったカトーを称えるよ。世界で一番厳しいドージョーだ。ここに立つ準備ができている、ここの誰かを倒せると思っているかもしれないが、まだお前は始まったばかりだ。昼夜問わず毎日、多くの苦しみを経験することになる。何度も負けることになる。お前が闘魂を持っていることを示せるかどうか、それはお前次第だ。今晩は……違っただろうな。ドージョーに置いてきたんだろう。(胸を指して)ここのどこかにあるはずだ。だが今晩は違った。俺に関して言うと、WORLD TAG LEAGUEのシリーズが始まったばかりだ。出る実力が足りなかったが、このシリーズで自身を証明する。俺がふさわしいということを。来年のタッグリーグ、そしてG1、あらゆるトーナメントで、俺がトップを獲る。IWGPと名が付く全ての王座を獲る。トップを獲る、そのための勝利をつかむんだ」


【試合後の嘉藤】

▼嘉藤「クッソッ! オスカー! クソッ……。全く、全く……歯が立たなかった。クッソッ! もう、絶対いつか、オスカーから、スリーカウント取ってやる。クッソッ……ありがとうございました」

――後楽園ホールのリングに立った感想は?

▼嘉藤「もう、格闘技の聖地といわれているこのリングに上がれたことはほんとにうれしいですけど、今日こうやって負けてしまったんで、もうほんと、やっぱり悔しさしかないです」

――人前で試合をするということで、緊張はあった?

▼嘉藤「少しはあったんですけど、そうですね、負けてしまったのが一番……そこが悔しいです」

――今後、どういうレスラーになりたいとか、目標は?

▼嘉藤「とりあえず今は、今日負けたオスカーさんに借りを返すことしか考えられないです」

――目標というのはそれから?

▼嘉藤「そうですね」

――オカダ選手のオーディション番組に受かってこの道に入ってきたが、今回デビューするにあたって、オカダ選手に報告はした?

▼嘉藤「デビューさせていただくことは報告させていただいて。『まあ、頑張って』ということで。そういう言葉、いただきました」

――いつかオカダ選手と闘うことがあるかもしれないが……

▼嘉藤「そうですね。やっぱりあの番組に入った以上、やっぱり最後はオカダさんから勝ってベルトを獲るのがやっぱり一番の目標なので、そこへ向かって、まずはオスカーさん倒して、上がっていきたいです」

――デビューすると聞かされた時、どのような気持ちになった?

▼嘉藤「いよいよかと。やっときたなというかんじですね」

――楽しみだったとか、不安の方が大きかったとかは?

▼嘉藤「やっぱり不安が大きかったですけど、今日リングに上がってみて、負けて悔しいのはもちろんですけど、こうやって(プロ)レスラーになれたことは喜びもあります」

――デビュー2戦目もすぐに組まれているが?(11・23横浜大会)

▼嘉藤「今日、負けちゃったんですけど、次、中島さん。絶対そこは(勝利を)取って、そこからもどんどん上の人を食っていきたいと思ってます」

プロ格 情報局