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11/22【DDT】KO-D無差別級王者・上野が連覇宣言、初出場レイ「D王のDOOMキングは俺だ」 D王GP会見

 DDTシングル最強決定リーグ戦『D王 GRAND PRIX 2023』の直前会見が22日、東京・千代田区の神田明神内で行われ、11・12両国でKO-D無差別級王座初戴冠を果たした上野勇希が史上初の連覇達成を宣言した。

 第7回大会となる今年のD王GPは12選手が出場しての2ブロック制リーグ戦。Aブロックは上野、遠藤哲哉、樋口和貞、佐々木大輔、HARASHIMA、飯野雄貴、Bブロックはクリス・ブルックス、MAO、納谷幸男、KANON、平田一喜、斉藤レイがそれぞれエントリーした。開幕戦の11・26後楽園から12・24後楽園までの7大会で公式戦を行い、A、B各ブロックの1位選手が来年1・3後楽園大会での優勝決定戦で対決する。

 前年覇者・上野は史上初の連覇、2021年の竹下幸之介以来、史上二人目のKO-D無差別級王者の優勝がかかる。昨年は初優勝を飾ったものの、「去年は優勝したうえで、無差別級王者の樋口さんに挑戦して負けてしまって。UNIVERSALも落としてしまった。D王優勝しても最強の座が僕についていたかというとそうでなくて」と振り返ったように頂点へとたどり着けなかった。今年は11・12両国大会でKO-D王座初戴冠を果たして間もなくリーグ戦を迎えることになり、「今年は無差別級のチャンピオンというところで優勝するだけでなく、最強を獲りに行くだけではなく、その先に自分が何をできるかというところまでのモチベーションになっているので、そこは今までと違うところだと思います」と1年前との気持ちの違いを強調した。

 「KO-D無差別級チャンピオンで、2連覇のチャンスがあるのは僕だけ。それを果たすことができれば、おもろいことがたくさんあるDDTで、誰がどう見てもDDTで一番おいしいヤツは上野なんだと伝えられると思います」と確信している上野。「その先に今まで見たことのない、見えたことがないようなものがあると思うんで、それを探しに行きたいと思います。僕が優勝してもっともっとDDTを広めていきたいと思います」と連覇達成後を見据えた。

 上野とDDT UNIVERSAL王座を巡って激しい戦いを繰り広げてきた佐々木大輔は「佐々木大輔が確実に優勝するって決まってるんだ。俺は今年のD王のために酒を辞めた。酒を辞めたってことは、完全健康ベリーグッドコンディションだ。新しい佐々木大輔がやってくる。ちょっくら優勝してきます」と断言した。この日は佐々木の誕生日。上野から缶ビールをプレゼントされた佐々木は「(D王GPが)始まってしまえば、お酒も飲めなくなると思います。誕生日の日くらい自分を許してあげたらどうかと思います」と誘惑されると、「やめたって言ってんだろ!」と言いながらも缶ビールを開けて飲み始めてしまった。ハメられた佐々木は「上野勇希、生まれ変わった佐々木大輔が今あいつに殺された。復讐だ!」と宣言した。

 一方、Bブロックでは昨年、準優勝に終わった納谷幸男が「去年準優勝、ホントに悔しい思いをしました。今年の俺は去年の俺より確実に強い。いろんなことを経験した1年でした。その結果をD王で優勝することで、たくさんのファンの人たちに見てもらいたい。絶対に優勝します」と今年こその初優勝を誓った。

 意識する存在は全日本から初出場となるレイ。全日本のリングで対戦経験があり、乱闘も展開して遺恨を深めている。納谷は「お前に勝てば、全日本のほかの選手たちも黙ってないから、俺は俺のやり方でDDTを広めたいと思ってる。お前に勝って、俺は俺と全日本のネクスト、つなげてやるから」と宣言。レイ撃破によって対全日本を激化させるつもりだ。

 対するレイは現在、兄・ジュンとの斉藤ブラザーズで全日本の世界タッグ、GLEATのG-INFINITYとタッグ2冠王に君臨している。「今年のD王、この俺が他団体からエントリーしている唯一の男だ。俺が斉藤ブラザーズとしてのタッグ屋ということだけじゃなく、シングルでも実力を見せつけることができるいい機会」と見据え、「全日本代表とか言うつもりは微塵もないが、全員ぶっ倒して優勝してやるよ。D王のDOOMキングは俺だ」と豪語してみせた。

 同ブロックのクリス、納谷、MAO、KANON、平田とはいずれもシングル初対決となる。その中でレイが照準を絞っているのが納谷で、「納谷は一番でけぇから。こいつは俺とジュンにブチ切れてるから、バチバチにやったうえで、ぶっ倒してやる」と予告。今から決勝の舞台を見据えて「Aは樋口。俺が力士時代、あいつは1度相撲で対戦してるから。そのときは確か負けてるんだよ。元相撲界の兄弟子とか関係ねぇから、決勝まであいつが勝ち進んできたら張り倒してやる」と樋口に大相撲時代の借りを返す構えをみせた。

 3年連続で大会実行委員長を務める“鉄人"小橋建太も会見に出席。「今年も素晴らしい選手が集まりました。熱い戦いをしてくれる選手が集まったので、大変楽しみにしています」と熱戦に期待を寄せた。


【遠藤の話】「7度目の出場なんですけど、まだ1度も優勝したことがありません。こんなタイミングでバーニングから秋山(準)さんが抜けるという発表があったんですけど、秋山さんが抜けたバーニング、遠藤、岡田(佑介)、高鹿(佑也)。この3人で現状、会社からしたらそこまで重要ではないユニットだと思ってます。個人的にも、ここ数年結果を残せていない。リーダーの自分としては、D王優勝しなければ、バーニングもろともDDTで生き残ることができないと思ってますので、必ず優勝して、DDTには俺がいるということを証明します。(意識する選手は?)全員と当たるので全員気になる選手です。Bも全員気になります」

【樋口の話】「やることはいつも変わりません。一番一番に集中。そうすれば見えてくるものはあると思います。ハリマオ、樋口和貞として存在感を示していければと思っております。とにかく精いっぱいやりたいと思います。(意識する選手は?)全員です」

【HARASHIMAの話】「去年は年齢制限があって出れなかったんですけど。年齢で区切って最強を決めるのは間違ってるということを優勝して証明したいと思います。個人的なことですけど、先日、息子が生まれました。まだまだ強いことを証明しないといけないし、息子のためにしっかり優勝したい。(意識する選手は?)上野とは昔、黒ショート(タイツ)を履いてるときに戦ったことはあるんですけど、UNIVERSALのベルトを巻いたりして、ある程度完成された上野勇希とはシングルやったことないんで、強い上野勇希を楽しみにしてます。Bは遠藤、樋口はここ最近シングルで勝ててないと思うので、やり返さないといけない。佐々木はふざけたり、お酒飲んだりしてるけど、すごいテクニックを持ってるのは知ってるので倒されないように戦いたい。飯野? 彼に関してはフェロモン抜きがされて本当に強くなるのか? 僕は逆に弱くなるんじゃないかと踏んでるんで。どういう選手に仕上がってるか、まだまだ謎なんで、全選手に注目してます」

【飯野の話】「無事に施設から戻ってきて、過酷な日々を送って参りました。D王では絶対優勝して、新たな飯野雄貴を見せたいと思います。(意識する選手は?)一戦一戦しっかり集中して頑張っていきたい。初戦のHARASHIMA戦から、しっかり飯野雄貴というものを見せていきたいと思います」

【クリスの話】「今年はKING OF DDT優勝した。KO-D無差別級獲りました。2回両国のメインイベントやりました。だからあとD王で勝つだけ。(意識する選手は?)Bは全員面白い。斉藤選手は初めまして。KANONは1年前が最後のシングル。納谷は元々すごい。MAOはあの味のプロレス、分かんない。変なヤツだから。全部楽しみ。Aはもちろん上野。もう1回試合やりたい。樋口はDDTで一番強いといつも思います。だから楽しみ」

【MAOの話】「D王だとか俺には全く関係なくて、ただMAOを全員に徹底的に押し付けていくだけ。俺には国籍も性別もルールも競技も何も関係ない。バカガイジンも巨人もダンスもDOOMも、全員にMAOを押し付けていくだけ。その先にきっと優勝があると思う。(意識する選手は?)Aは上野勇希と言いたいところだけど飯野雄貴だ。俺は飯野“セクシー"雄貴に人生めちゃめちゃにされてんだよ。フェロモン信者になっちまってから。それをケロって、普通の顔でフェロモン抜いてきましたって戻ってきて。そんなの納得しないよ。Aは飯野雄貴が一番気になる。Bはクリス一択。こいつとはリングでは絶対決着つけない」

【KANONの話】「2回目のD王。まだ個人としての戦績、実力は全然出せてない。タッグ、6人タッグの王者になったけど、個人として何も残せてない。このD王で必ずトップを獲って、一人ずつ抹殺します。(意識する選手は?)クリス、MAO、納谷は去年と同じメンバー。クリス、納谷には負けてるから、必ずリベンジマッチだ。ニューメンバーのデカブツ(レイ)とダンサー(平田)。2人とも必ずおもちゃにしてやるから楽しみにしとけ」

【平田の話】「ホントに出るんですね。ちょっと怖いっすね。もうここまで来たら、現実を受け止めて出るしかないんですけど。最強からかけ離れた私が最強を決定するリーグ戦に出るということで、どうしようかなって思って。ルールいじれないじゃないですか。ここまで来たら、私が歩んできたメガネをつけてのダンス殺法で場を乱して、頑張って勝とうかなと思います。(意識する選手は?)注目とか言える立場ではないんですけど、誰かに注目とかすると、その都度、嗚咽が始まってしまうので、一戦一戦その試合に向けて集中して、ギリギリまで緊張しないよう頑張りたいと思う所存でございます」

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