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11/28【スターダム】詩美&上谷が揃って復帰 ゴッデス獲りに照準、12・2名古屋で舞華&ベーンと激突へ

『STARDOM in KORAKUEN 2023 Nov.』後楽園ホール(2023年11月28日)
林下詩美・上谷沙弥復帰戦 ○上谷沙弥&林下詩美&AZMvs星来芽依&メーガン・ベーン&鈴季すず△

 詩美&上谷が揃って後楽園ホールで復帰した。15分時間切れ引き分けの激闘を繰り広げると、空位となっているゴッデス王座獲りに照準。12・2名古屋大会での舞華&ベーンとの新王者決定戦が決定的となった。

 上谷は7・23大田区大会での中野たむ戦において、5メートルの高さからプランチャを敢行した際に左ヒジを負傷してレフェリーストップ負け。ヒジの脱臼のため、長期欠場を強いられた。また、詩美も9月から頚椎ヘルニアのため欠場となっていた。

 そんなQueen's Questの2人が今大会で揃って復帰。上谷27歳の誕生日にAZMと組んで、5★STAR GP覇者・すず、ハイスピード王者・星来、舞華とのコンビでタッグリーグを制したベーンの強力トリオと激突した。

 入場時から詩美と上谷に歓声が集中。大声援を浴びた上谷は先発を買って出ると、いきなりすずと対峙した。スピーディな先読み合戦を展開し、欠場前と変わらぬ動きを披露すると、聖地は拍手に包まれる。すずは「何が復帰戦だ!」と背後から奇襲すると、上谷は一転して劣勢に。ベーンの規格外のパワーに圧倒され、星来にも攻め込まれてしまうが、キッチリと自力で反撃した。

 詩美も奮戦。すずを抱え上げると、星来に投げつけ、持ち前の力強い動きを見せつける。ベーンのドロップキックや串刺しボディアタックの餌食になってしまうが、勝ち気にショルダータックルで連続突進。ベーンのF5狙いを不時着して切り抜けると、上谷が加勢し、ダブルドロップキック、エルボー&フロントハイキックのサンドイッチ弾とたたみかけた。ミサイルキックでもベーンを倒せなかったが、巨体をジャーマンで投げて後楽園をヒートアップさせる。

 再び上谷とすずの顔合わせになると、エルボー合戦を展開。ドロップキックですずを場外に蹴落とした上谷は、絶叫からスワンダイブ式プランチャを敢行する。欠場のきっかけとなったプランチャ成功で流れに乗ると、詩美&AZMとのトリプル低空ドロップキックもさく裂した。上谷は新兵器の変型羽根折り固めにすずを捕らえたものの、ここはカットされた。

 ベーンが詩美&上谷を同時にバックフリップでぶん投げると、息を吹き返したすずは串刺しダブルニーや投げ捨てジャーマンと大技を連発。テキーラショットもさく裂するが、AZMのカットが間に合い、上谷は九死に一生を得る。続くすずのジャーマンを1回転して不時着すると、後頭部にスライディングエルボーをズバリ。ロコモーション式ノーザンライトスープレックスから新兵器の変型エメラルドフロウジョンを繰り出したものの、すずを仕留め切れず、ここで時間切れ引き分けのゴングが打ち鳴らされた。

 上谷はすずから3カウントを奪えなかったものの、新兵器で5★STAR GP覇者を追い詰めた。また、詩美もベーンと肉弾戦を繰り広げ、2人とも完全復活を印象づけた。

 「上谷」コールを浴びた上谷は「みんなただいま!」とマイクで観客にメッセージ。「AphroditE、無事復帰することができました。復帰戦勝利することはできませんでしたが、感覚は着実に取り戻しています」とアピールすると、「メーガンは私が怪我した日に入れ違いで入ってきたんですけど、そういう意味で因縁ある相手なのかなと思っていて。そして、私たちAphroditEが狙っているものありますよね?」と意味深げに言い放った。

 12・2名古屋大会で行われるゴッデス王座新王者決定戦はタッグリーグを制した舞華&ベーンの出場が決定していたが、その対戦相手は未定。そこに上谷は詩美と名乗りを挙げたのだ。上谷は「12・2名古屋でゴッデス王座決定戦、挑戦させてください」とアピール。必死に英語でベーンに挑戦表明すると、ベーンも応じ、「イチバンツヨイ」と力を誇示し、両チームの対戦が決定的となった。

 「皆さんにご心配などおかけしてしまったと思いますが、私たち欠場前よりさらにパワーアップして帰ってきているつもりです。皆さん、見てわかりましたよね?」と復帰戦に手応えを示した上谷。パートナーの詩美は「スターダムが誇る最強タッグチーム・AphroditEが出てないタッグリーグに優勝して、そんなに喜んでいるようじゃ、『スターダムで私たちがベルトを巻きます』なんて言ってられないと思うんですよね」と舞華&ベーンを挑発した。さらに、「皆さんの期待を背負って、あの2人からベルトを獲って、12月2日、名古屋で本物のチャンピオンにまたAphroditEでなります」とベルト奪取をファンに約束すると、「これからAphroditEがスターダムに明るい情報をどんどん送っていきます。待っててください!」と呼びかけた。

 選手の欠場が相次ぎ、非常事態を迎えていたスターダムマットに、満を持して詩美&上谷が復帰。完全復活を見せつけたAphroditEは、まずゴッデス王座を獲得し、スターダムを自分たちの手で盛り上げるつもりだ。


【試合後の詩美&上谷】

▼上谷「皆さん、お待たせしました」

▼詩美「お待たせしました」

▼上谷「AphroditE、無事に復帰することができました」

▼詩美「はい。ただいま」

▼上谷「ただいま。皆さんにご心配などおかけしてしまったと思いますが、私たち欠場前よりさらにパワーアップして帰ってきているつもりです。皆さん、見てわかりましたよね? まあ、今日は復帰戦、勝利することはできなかったですけど、私たちは金網戦から絆がより深まって、さらにその先にあるゴッデスを。12月2日、メーガンもね、承諾してくれたということで決定しました」

▼詩美「そうですね。ゴッデス、あの2人はベルトを持ち歩いているけど、本格的なチャンピオンではないんでしょ。チャンピオン不在で、タッグリーグ優勝したから、『私たちはチャンピオンです』って。まあ、タッグリーグ優勝はめでたい凄いことだよ。でも、そのタッグリーグに私たちAphroditEは出てないから。スターダムが誇る最強タッグチーム・AphroditEが出てないタッグリーグに優勝して、そんなに喜んでいるようじゃ、『スターダムで私たちがベルトを巻きます』なんて言ってられないと思うんですよね。自分たちが復帰したからには、ご心配をおかけしたと思いますが、それ以上にAphroditEへの期待のコメントのほうが多く見受けられました。皆さんの期待を背負って、私たちAphroditEがあの2人からベルトを獲って、12月2日、名古屋で本物のチャンピオンにまたAphroditEでなりますんで。ぜひ皆さん、会場でその姿を見に来てください。何はともあれ、お帰り、ただいま、お待たせしました! これからAphroditEがスターダムに明るい情報をどんどん送っていきます。待っててください!」

▼上谷「お願いします」

プロ格 情報局