12/2【DDT】遠藤がHARASHIMAに初戦黒星も「残り全勝で優勝する」
『D王 GRAND PRIX 2023 in Shinjuku【DAY1】』が2日、東京・新宿FACEで行われ、遠藤哲哉がHARASHIMAに初戦黒星を喫したものの、「残り全勝で優勝する。その先にKO-D無差別級が待ってる」と誓った。
遠藤は意外にもD王GP未制覇。大会実行委員長の小橋建太からエールを受け、今年こその初優勝を狙う。しかも秋山準が今年いっぱいでバーニングを脱退。D王GP優勝戦が行われる1・3後楽園大会で幕を開ける2024年は遠藤の真価が問われる年となる
この日、初戦を迎えた遠藤は“ミスターDDT"HARASHIMAと対決。開始早々、プランチャを決めたが、その後はなかなかペースを握れず。変型コブラツイストなどHARASHIMAの腹部攻めでスタミナを奪われていく。それでも遠藤はサスケスペシャルを敢行したが、スワンダイブ狙いを蹴りで撃墜され、雪崩式ブレーンバスター、ファルコンアローの猛攻にあった。
それでも遠藤はエルボー合戦に持ち込み、ミドルキック連打を浴びてもオーバーヘッドキックで応戦。小橋直伝のローリングケサ斬りチョップ、秋山ばりのエクスプロイダーとバーニング殺法を連発すると、テツヤ・イン・ザ・スカイ、旋回式ト―チャーラックボムでたたみかけた。が、バーニングスター・プレスを両ヒザで迎撃されて暗転。蒼魔刀、バズソーキックと蹴りのラッシュで動きが止まると、つるべ落としを決められて3カウントを聞いた。
初優勝を誓う遠藤だが、初戦黒星を喫してしまった。「こんなとこでつまずいてる場合じゃない。バーニングから秋山さんが抜けて、高鹿(佑也)がケガして、俺がしっかりしないとダメな状況なんだよ」と責任感に燃える遠藤は「HARASHIMAさんは強かった」と認めたうえで、「ただD王、残り全勝。そして俺が優勝する」とキッパリ。「優勝した先にKO-D無差別級が待ってる。俺はそのベルトを獲って、真っ先にHARASHIMAさんを指名する。リベンジマッチだ」と青写真を描いた。
次戦は12・3新宿大会の飯野雄貴戦。脱フェロモンで生まれ変わった飯野を遠藤は「正直、魅力がなくなった。あいつはフェロモンズのときが一番輝いてた。たぶんあいつももがいてると思う」と分析。「それは俺も同じ。明日、勝ったほうが、この気持ち、少し晴れると思う。あいつはアホなので、頭使って勝負します」と明暗を分ける一戦と定めた。
一方、初白星で1勝1敗と持ち直したHARASHIMAは「KO-D無差別級チャンピオンになってからの遠藤とは初めて試合したのかな。僕がイメージしてた遠藤より、すごく強くて。最後も負けたくない意地を感じて、奥の手を使っちゃいました」と遠藤を評価。「初戦落としたけど、あとは全部勝つと言ったので。全部勝って絶対優勝するので、楽しみにしててください」と笑顔とともに予告してみせた。
Aブロックでは、初戦で上野勇希に敗退した樋口和貞が佐々木大輔と対戦。要所要所で佐々木のセコンドのMJポーが介入し、場外戦で佐々木がイス攻撃を見舞ったが、石頭の樋口は動ぜず。ミスティカ式クロスフェース・ロックに捕まり、クロスオーバーに移行されても、樋口はブレーンクローで脱出。そのまま立ち上がって絞め続け、佐々木をギブアップに追い込んだ。
初日を出した樋口は「初戦、上野に負けて下向いた部分はあるけど勝ててよかった。難敵だった。開幕戦いろいろ言われて悩んだ部分もあったけど吹っ飛んだ。勝ち進んでいきます」と気合を入れ直した。敗れた佐々木は「樋口、お前は重大なミスを犯した。初戦で負けた人間は必ず決勝に上がる。そして優勝する。これがプロレス界の定めだ。分かったか! 明日から全勝優勝。佐々木大輔がちょっくら優勝してきます」と不敵に言い放った。佐々木の次戦は12・3新宿大会で上野と激突する。
また、この日、王者組・高尾蒼馬&翔太と挑戦者組・杉浦透&彰人の「月刊若手通信」世代によるKO-Dタッグ王座戦が行われ、一進一退の攻防の末、一瞬のスキを突いた翔太が彰人を雁之助クラッチで丸め込んで3カウントを奪取。ロマンス・ドーンが2度目の防衛に成功した。高尾&翔太はガンバレ☆プロレス12・27後楽園大会で石井慧介&入江茂弘のチームドリフとの対戦が決まっており、この一戦にベルトをかけることを希望した。
なお、12・9大阪大会で坂口征夫&岡谷英樹が持つアジアタッグ王座に岡田佑介&高鹿が挑戦する予定だったが、高鹿が負傷欠場。急きょ秋山が名乗りを挙げた。秋山は「チームとして、もうちょい上げていかないと。今、坂口、岡谷は最強タッグで頑張ってるみたいだから」と理由を説明。岡田は「俺のパートナーは今は遠藤選手じゃない。D王集中がある。秋山さんとは切っても離せない縁がある。秋山さんとタッグで何かをやったということはないので、ベルト獲りに行きたい」と意気込んだ。
