プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

12/17【FMWE】大仁田&矢口が斉藤ブラザーズに敗れ世界タッグ挑戦権逃す 大仁田は2024年へ藤波にラブコール

 『FMWEホーム第10戦〜OUT OF CONTROL』が17日、神奈川・鶴見爆破アリーナ(鶴見青果市場)で行われ、大仁田厚が雷神矢口と組んで斉藤ブラザーズ(斉藤ジュン&斉藤レイ)に北側有刺鉄線電流爆破+有刺鉄線地雷ボード爆破+電流爆破バット+邪道ロケット+電流爆破有刺鉄線ボード・タッグデスマッチで敗れ、世界タッグ王座挑戦権獲得ならず。デビュー50周年イヤーとなる2024年へ向けて藤波辰爾に対戦のラブコールを送った。

 FMWE年内最終興行となった今大会で矢口と組んで斉藤ブラザーズと電流爆破戦で対決することになった大仁田は全日本11・29後楽園大会に来場。「今度のFMWEは俺の盟友、雷神矢口選手のデビュー30周年記念試合。お祝いに世界タッグに挑戦させてもらえないか?」と要望すると、斉藤ブラザーズは「鶴見でお前らが勝ったら挑戦させてやる」と条件を提示した。

 大仁田&矢口の世界タッグ挑戦権がかかったこの一戦の試合形式は「地獄のデスマッチVI〜北側有刺鉄線電流爆破+有刺鉄線地雷ボード爆破+電流爆破バット+邪道ロケット+電流爆破有刺鉄線ボード・タッグデスマッチ」。いきなり場外戦で幕を開け、大仁田とレイ、矢口とジュンが激しい乱闘を展開。リングに戻ると4選手がもみ合う形で有刺鉄線電流爆破に突っ込んだ。

 その後、斉藤ブラザーズが爆破起動スイッチを押して大仁田をコーナーに押し込むと、邪道ロケットが大仁田を直撃。負けじと大仁田はジュンに毒霧を噴射して反撃。矢口とのダブルブレーンバスターでレイの巨体を投げ、ダブルDDOも決めた。

 だが、斉藤ブラザースが大仁田を場外の有刺鉄線地雷ボードに叩き落とした。死力を振り絞ってリングに生還した大仁田だったが、斉藤ブラザーズの電流爆破バットサンドイッチ攻撃を食らってダウン。孤立した矢口もダブルチョークスラムで電流爆破有刺鉄線ボード上に投げ捨てられると、最後はジュンに電流爆破バットをフルスイングされて3カウントを聞いた。

 斉藤ブラザーズが壮絶な電流爆破戦に勝利。敗れた大仁田&矢口は世界タッグ挑戦権を逸した。試合後、レイが「俺たちが勝ったぜ。今日俺たちが電流爆破に参戦するにあたって賛否両論あってな。今日試合をして最高に楽しかったぜ。矢口選手、今日アンタの記念日なんだな。俺たちはアンタをボコボコにしてやった。また呼んでくれ」と勝ち誇りつつメッセージ。大仁田は「世の中、負けるときもたくさんある。悔しいこともたくさんある。だけど俺たちには明日があるさ!」と絶叫した。

 バックステージでも大仁田は「負けることもあれば、人生いやなこともある。負けたら悔しいから、いつか勝てばいいし。明日いいことがあると思って生きてる」と前向き。今年は腹部大動脈りゅうが見つかってステント挿入手術を受け、左腕を骨折するなど苦難の1年となったが、来年は50周年記念イヤーに突入。デビュー記念日の4月14日には本拠地・鶴見での大会も決まった。

 「俺と電流爆破やりたいと言うから、1月7日に後楽園ホールにウナギ・サヤカのところにあいさつに行こうかな。全日本には同期の渕(正信)さんが50周年だから(1・14)後楽園に行く。その後はDDT(1・14鶴見大会)でアジアタッグがある」という大仁田は新年早々、精力的に動き回る腹づもり。「来年50周年ということで、目指すは藤波辰爾さんをリングに上げたいと思ってます」とぶち上げ、「藤波さんは猪木イズムを継承してますけど、僕は(ジャイアント)馬場さんにプロレスを教えられた人間ですから。馬場イズムと猪木イズムが戦ったらどうなるか。ぜひ上がってもらいたい」とラブコールを送った。

 一方、快勝した斉藤ブラザーズはレイが「さすがに今日はビビっと来た。回数も多かったし。俺たちが矢口選手をDOOMしちまったから、いい試合だったんじゃない? (電流爆破は)全日本でやらないんだったら、また(FMWEで)やりたいな」と電流爆破再挑戦に前向き。ジュンも「前回、全日本でやったときより火薬の量が多かった。電流爆破自体は賛成だが、俺はタイトルをかけては反対だ。機会があればまたやりたい」との意向を示していた。

プロ格 情報局