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12/19【DRAGONGATE】伏兵・KAMEIがシュン撃破で前哨戦は大混乱 菊田「ドリームゲートをナメすぎ」

『FANTASTIC GATE 2023』後楽園ホール(2023年12月19日)
○菊田円&ルイス・マンテvsKAI&シュン・スカイウォーカー×
○JACKY“FUNKY”KAMEI&菊田円&ルイス・マンテvsKAI&ISHIN&シュン・スカイウォーカー×

 12・24福岡国際大会のドリームゲート3WAY戦「(王者)菊田vsシュン(挑戦者)vsマンテ(挑戦者)」の前哨戦は大混乱。シュンに怒りを募らせたKAMEIが加わり、6人タッグマッチが緊急決定すると、そのKAMEIがシュンにピンフォール勝ちする波乱の幕切れに。シュンとマンテがKAMEIの勧誘まで始めると、菊田は「ドリームゲートなめすぎじゃないか?」と苛立ちをあらわにした。

 当初、今大会ではドリームゲート戦の前哨戦として「マンテ&豹vsシュン&KAI」が予定されていたが、豹が体調不良のため欠場に。代わって王者・菊田が出場することになり、奇しくも3WAY戦を控える3人がリング上で対峙する形となった。

 タイトル戦が日に日に迫り、3人とも気持ちは爆発寸前。序盤から波乱含みだった。菊田とマンテはシュンを過剰に意識するあまり、チームワークが機能せず。誤爆を何度も誘われて、亀裂が入る。そんな2人をあざ笑うかのように、シュンがパイプイスをリングに持ち込んで大暴走。わずか5分あまりでシュンの反則負けとなった。

 試合をぶち壊したシュンはブーイングを浴びてもどこ吹く風で「福岡国際の試合って3WAYマッチじゃないの? 全員敵なんじゃないの? なんでお前ら組んでんの。なんで仲良くタッグ組んでるのかなあ〜。それでも僕に敵わないみたい。たとえお前らが2人で組んだところで、ドリームゲート王者のさらにその上、天空にいるシュン・スカイウォーカーには敵わない」と豪語。倒れる菊田とマンテをKAI&ISHINとともに暴行した。

 ここで飛び込んだのがKAMEIだ。この日、第3試合でISHINと対戦したKAMEIだったが、場外戦でシュンの介入を受けて屈辱のリングアウト負けを喫していた。怒りを爆発させたKAMEIはシュンたちを場外に場外に排除すると、「おい、シュン! お前ふざけんじゃねえぞ! さっきの俺の試合だって、お前のせいでメチャクチャになって。今年最後の後楽園ホール、メインイベントも全部お前のせいでこんな結果に終わってんだよ。ふざけるのもいい加減にしろ!」と激高。斎藤了GMは「今年最後の後楽園ホールだぞ。こんなんでな、お客さんを帰すわけにはいかないんだよ」と強権を発動し、急きょ、KAMEIとISHINを加えた6人タッグマッチがスタートした。

 亀裂が入った菊田とマンテだったが、NATURAL VIBESのKAMEIが潤滑油となることで、3人のチームワークが機能。総出でシュンにストンピングを浴びせる。菊田とマンテの間に再びすきま風が吹くと、そのスキを突かれて、KAMEIが蹂りんされてしまうが、その後は普段から軽量級の豹と組んでいるマンテがKAMEIを巧みにアシスト。KAMEIはマンテの肩に飛び乗り、そこからボディプレスをシュンに投下。2人は変型ダブルインパクトの体勢に。

 シュンは間一髪で切り抜けると、KAMEIをモンキーフリップでマンテに投げつけて逆転。ブラスターやBTボムでKAMEIを一気に追い詰めると、その場飛びムーンサルトダブルニーの構えに。だが、ここでマンテがミサイルキックで斬り込むと、すかさずKAMEIが“JACKY”ナイフで丸め込み、シュンから値千金のピンフォール勝ちを奪った。

 後楽園ホールは「KAMEI」コールに包まれる。劇的な勝利を挙げたKAMEIは「シュン・スカイウォーカー、お前はやっぱり大したことないな。しょせんお前もその程度だよ。なあ、マンテ。無様に俺から3カウント取られて、お前の実力は俺より下だ」とマイクでシュンをバッサリと斬り捨てる。大喜びのマンテは「ワタシハKAMEIガホントニダイスキデス! ダイスキデス! ヒョウ、ルイス・マンテ、KAMEIサン……イッショニビッグハグヲオネガイシマス!」とKAMEIに共闘を呼びかけた。

 しかし、なぜか錯乱状態のシュンがKAMEIに抱きついて横やり。強引にKAMEIを抱きしめながら、シュンは「KAMEI、大丈夫だ。素晴らしいよ。KAMEI、俺から3カウント獲れるほどまでに成長したんだな。素晴らしいよ。やっぱりお前は俺の近くにいたほうがいい。俺の隣で一番輝く存在だ」と一方的につぶやいてZ-Bratsに勧誘した。シュンを力ずくで振り払ったKAMEIは「触るじゃねえよ、バカが。俺は! NATURAL VIBESのJACKY“FUNKY"KAMEIだ!」と2人の誘いをキッパリと断るとリングをあとにした。

 ドリームゲート王座にまったく関係ないKAMEIが前哨戦で主役を奪取。しかも、マンテとシュンは自軍への勧誘まで始めた。それを見ていた王者・菊田は「12月24日、福岡国際まであと1週間だぞ。KAMEIに構っている暇があるのか? そんな状態でこのドリームゲートを獲れると思っているのか? ドリームゲートをナメすぎじゃないか、お前ら」と怒りを爆発させた。

 菊田は「一番であり、団体のトップが持つこのベルトをKAMEIに負けたシュン・スカイウォーカー、お前が獲れるのか?」とシュンを糾弾。だが、聞く耳を持たないシュンは「俺に負けるのが怖いのか? シュン・スカイウォーカーと戦うのが怖いのか? 24日負けるのはお前だよ。勝つのは当たり前に俺だよ。誰がどう考えたって天上人のシュン・スカイウォーカーの勝利。それしかないだろ?」と持論を展開。マンテも日本語で「ワタシガイチバン!」と連呼し始めて、リング上はまたまた大混乱に。

 あきれた様子の菊田だったが、「泣いても笑っても決戦は12月24日。俺が防衛して2024年一発目の後楽園ホールに帰ってくるから。2024年も菊田円の年だ!」と観客に約束。シュンとマンテがコーナーに上がって自分の存在をさらにアピールする中、菊田はリング中央でベルトを掲げ、ドリームゲート王座死守を誓って、2023年最後の後楽園ホール大会は幕を閉じた。

 バックステージでも「お前らずっとそうやってやってろよ。誰かを取って、誰かが大好きだ、ビッグハグだ、ナンバー1だってやってろ。俺はDRAGONGATEを背負う男だから、すべてを背負う男だから。それがドリームゲートチャンピオンの菊田円だ。お前らとは格が違えよ」と断言した菊田。波乱含みの3WAY戦で生き残り、2024年のDRAGONGATEマットも王者としてけん引していく構えだ。


【菊田の話】「2023年最後の後楽園ホールがルイス・マンテと組んで試合をしたが、なんだ? あれは。おい、シュン・スカイウォーカー、お前は変な手を使うし、なんだKAMEI? JACKY“FUNKY"KAMEIか? 最後の後楽園ホールだぞ、2023年の。そこでシュン・スカイウォーカーとルイス・マンテのKAMEIの取り合い? ふざけんな。KAMEIの取り合いを誰が見たい? ドリームゲートじゃなくKAMEIか? お前らにはもう負ける気が一切起きない。もともと負ける気なんてなかったけどな。お前らずっとそうやってやってろよ。誰かを取って、誰かが大好きだ、ビッグハグだ、ナンバー1だってやってろ。俺はDRAGONGATEを背負う男だから、すべてを背負う男だから。それがドリームゲートチャンピオンの菊田円だ。お前らとは格が違えよ」

【マンテの話】「ワタシガイチバン、イチバン、イチバン。フクオカ、ドリームゲートチャンピオン、ルイス・マンテ」

【シュンの話】「毎大会、毎興行ごとにシュン・スカイウォーカーの偉大さをやはり証明してしまう。ドリームゲート王者・菊田円、シュン・スカイウォーカーに負けて死んでしまった元ディアマンテことルイス・マンテ。僕と戦うたびに、相対するたびにふがいなさを感じるだろう。でもそれも12月24日、福岡国際センターで終わりなんだ。お前ら楽にしてやるよ。もうドリームゲートにうんざりした、もしくはもうやりきれない、もう自分には抱えきれなくなったからシュン・スカイウォーカーをチャンピオンに据えたんだろ? ディアマンテ、元ディアマンテ。ディアマンテとして消えて、今度はルイス・マンテとしても消してほしいからシュン・スカイウォーカーとの対戦を望んでるんだろ? すべて俺が叶えてやるよ。シュン・スカイウォーカーがすべての願いを天空から叶えてやるよ。24日、素敵な素敵なクリスマスプレゼントと非情な現実、素敵な現実をお前らにやるよ。楽しみだなぁ」

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