12/21【新日本】SANADAが“踏みつけパラダイスロック"で内藤挑発
『Road to TOKYO DOME』東京・後楽園ホール(2023年12月21日)
○上村優也&SANADA&DOUKIvs内藤哲也&辻陽太&BUSHI×
1・4東京ドーム大会が日に日に近づく中、IWGP世界ヘビー級王者・SANADAが内藤をパラダイスロックでしつこく絞め上げ、さらに踏みつけて徹底挑発した。
1・4東京ドーム大会で対戦する王者・SANADAと挑戦者・内藤。決戦に向けて、内藤は右目上斜筋麻痺の出術を受けたが、12・10熊本大会で1ヵ月ぶりに復帰し、SANADAとの戦いが再開した。残す前哨戦は後楽園2連戦のみ。初日の今大会ではSANADAが上村&DOUKI、内藤が辻&BUSHIとそれぞれ組んで対決した。
内藤はプロレス大賞2023でMVPを受賞してから初の試合。入場時にコールされると祝福の拍手が巻き起こる。ライバル関係がヒートアップしている上村と辻による先制争いで幕開け。SANADAと内藤は場外乱闘こそ展開したものの、リング上ではなかなか対峙しなかった。
内藤はDOUKIの髪を引っ張って暴行すると、カットに入ったSANADAにツバを吐きかけた。直後にDOUKIが反撃に出ると、代わってSANADAが登場し、ようやく2人が相対する。SANADAはドロップキックを乱れ打ってL・I・Jをナデ斬りにすると、内藤にはプランチャを敢行。リングに戻ると、先読み合戦に。内藤は自身のヒザにヒップトスの要領で首からSANADAを叩きつけて反撃に成功した。
その後、再び上村と辻が火花。両軍入り乱れての乱戦になると、その最中でSANADAが仕掛けた。パラダイスロックで内藤の動きを封じると、試合権のあるBUSHIをドラゴンスリーパーで捕獲する。そこに上村がダイビングボディアタックを発射すると、一気にカンヌキスープレックスホールドにつなげて接戦をものにした。
試合が決してもSANADAはパラダイスロックを解かずに絞め続ける。その内藤を踏みつけた状態でベルトを肩にかけると、ポーカーフェイスで歓声を煽った。SANADAは逃れた内藤と目を合わせることなく、上村&DOUKIと勝ち名乗りを受けた。
タッグリーグ中、SANADAはノーコメントを貫いていたが、そんな王者を内藤は発信力不足と糾弾してきた。しかし、SANADAは前哨戦で内藤に屈辱を味わわせたうえで今宵もノーコメントで控え室へ。SANADA流の仕掛けで内藤を挑発してみせた。両者は明日(22日)の後楽園大会で最後の前哨戦を迎える。