12/22【新日本】オカダが藤田に完勝でメッセージ「悔しいだろ? ただ頑張りなさい」

『Road to TOKYO DOME』後楽園ホール(2023年12月22日)
○オカダ・カズチカ&棚橋弘至vsザック・セイバーJr.&藤田晃生×

　オカダが藤田に完勝し、「悔しいだろ? ただ頑張りなさい」とメッセージを送った。

　1・4東京ドーム大会でブライアン・ダニエルソンとの一騎打ちを控えるオカダ。6・25トロント大会以来約6ヵ月ぶりに実現する雪辱戦となる。

　年内最終戦となったこの日、オカダはNEVER6人タッグ王座を保持する棚橋と組んでザック&藤田と激突。大胆不敵に挑発し、突っかかってきた藤田をフロントハイキックで返り討ちにすると、場外でボディスラムを敢行するなど、いつになく厳しい攻めを見せた。

　終盤には藤田が逆水平を連発し、スワンダイブ式ミサイルキック、ニールキックと攻め立てたが、オカダはフラップジャック、リバースネックブリーカーで押し返した。それでも藤田はジャーマンで必死の攻めを見せたものの、オカダはドロップキックでシャットアウト。レインメーカーで仕上げと思いきや、腕を固めての首固め=ドス・カラス・クラッチで丸め込んで3カウントを奪った。

　オカダが年内最終戦で藤田に貫録勝ち。ダニエルソンとの再戦へ向けて好調ぶりを見せつけた。「俺も噛みつかれる側になったんじゃないかな」と噛みしめたオカダは「若いメンバーがそろってきているからこそ、こうやって噛みつかれる回数ってのは増えてきているんだなと思いますし、新日本プロレス、いいんじゃないですか」と下からの突き上げを歓迎した。

　「でも俺いるから。オカダ・カズチカがいるから。それより上に行くってことはまだまだ大変」。そう強調したオカダは『プロレスは勝てばいいんだから。3カウント入ればいいんだから。悔しいだろ? ただ頑張りなさい。そして、この俺に逆に何てことない技で勝てるようになりなさい」と藤田にエールともいえるメッセージを投げかけていた。

【試合後のオカダ&棚橋】

▼オカダ「いやあ」

▼棚橋「今年1年ありがとう」

▼オカダ「ありがとうございました(※と棚橋と握手)」

▼棚橋「闘ったり組んだり」

▼オカダ「そうですね。まあ、でも組んでる期間の方が長いですからね。こうやって無事にチャンピオンとして年を越せるので良かったと思いますし、俺も噛みつかれる側になったんだなと、まあいろんなメンバーに。それこそ若いメンバーが揃ってきているからこそ、こうやって噛みつかれる回数ってのは増えてきているんだなと思いますし、新日本プロレス、いいんじゃないですか? でも、俺いるから。オカダ・カズチカがいるから。それより上に行くってことはまだまだ大変だなと。プロレスは勝てばいいんだから。3カウント入ればいいんだから。悔しいだろ? レインメーカーで負ける、悔しいだろ? ただ頑張りなさい。そしてこの俺に、逆になんてことない技で勝てるようになりなさい。1年間ありがとうございました」

▼棚橋「(※オカダが先に引き上げた後、周りを見渡しながら)よし、よし、1年間ありがとうございました。また来年頑張ります」


【試合後のザック&藤田】

▼藤田「クソッ! (※と叫んでしゃがみ込むが、すぐに立ち上がって)……申し訳ない」

▼ザック「(※藤田のアゴに手を当てて)顔を上げろ。TMDKはこんな時どうする? The Mighty Don't Kneel(強い者は決してヒザを着かない)。立ち上がるんだ。The Mighty Don't……なんだ? “立ち上がる"だろ。オカダめ……いつも格好つけやがって。こいつはまだ21歳だ。ヤング・パンクのコーセイ・フジタがお前をジャーマンスープレックスで仕留めるところまであと少しだった。俺の前でも格好ばかりつけやがって。ハズカシクナイ。歴代最強のIWGP王者だったヤツだぞ。ジャーマンスープレックスで仕留める一歩手前までいけたんだ。デビューシテ、ナンネン?」

▼藤田「3年……」

▼ザック「サンネン! 恥ずかしがることは全くない! もっと重要なのは勝てたかもしれないってことだ。お前はもうヤングライオンじゃない。ヤングパンクなんだ! すぐにその時が来る。ユックリ……一歩ずつだ。コトシモオワルネ。お前も俺もTMDKとしては最初の1年だったわけだ。俺は王座(NJPW WORLD認定TV王座)を獲って、16回の防衛に成功した。TMDKでの活動については…マァマァ。でもこの会社の評価を変えてこれた気がする。結果を残すまではいかなかったがな。でも俺たちのモットーの通り、The Might Don't Kneelだ。負けてもあきらめずに、立ち上がり続けるんだ。ライネンハ……王座戦に続く王座戦だぜ」

▼藤田「狙いにいきます。チャンピオンベルト、狙いにいきます」

▼ザック「ライネン、ナ二ガホシイ? ナニガホシイ?」

▼藤田「IWGPジュニアヘビー、チャンピオンベルトが欲しいです……」

▼ザック「モチロン。オレガIWGPセカイヘビーキュー。2024年、TMDKが王座を根こそぎさらってやる。ハッピーニューイヤー、そしてメリークリスマス」

▼藤田「(※1人残って)オカダ・カズチカ、何がそもそもだ。何がまだまだ。てめえの首をな、獲る覚悟はできてるし、あんたが背負ってるもんを崩しにいく。本気でそう思ってる。このままで終わんねぇぞ。ジュニア、ヘビー、関係ねぇよ。俺にはな、TMDKで育って、TMDKでやってきた(※自身の胸を2度叩いて)気持ちなんだ。まだ1年経ってねぇな、TMDKに入って。でもな、これからだ。俺はよそのユニットみたいに裏切るとか、そんなことは絶対しない」