1/2【全日本】三冠王者・中嶋が初黒星 デンプシーが前哨戦で直接勝利、戴冠&NXTでの防衛戦予告

『新春ジャイアントシリーズ2024』後楽園ホール(2024年1月2日)
○チャーリー・デンプシー&安齊勇馬vs鈴木秀樹&中嶋勝彦×

　中嶋が三冠王座戴冠以来、初黒星。翌日に迫った三冠戦へ向けてデンプシーが直接勝利を奪い、全日本の至宝獲りとNXTでの防衛戦を予告した。

　“闘魂スタイル"中嶋が12・31代々木大会で5ヵ月ぶりとなった再戦で宮原を返り討ちにし、三冠王座初防衛。1・3後楽園大会でV2戦に臨むことになった。挑戦者はNXTからの刺客で、代々木大会で全日本初参戦を果たしたデンプシー。タイトルマッチ前日のこの日、中嶋が鈴木、デンプシーが安齊とそれぞれ組んでの前哨戦が組まれた。

　安齊がゴング前に三冠王者に突っかかり、主役を奪いにかかったが、中嶋は得意の蹴りを連発して返り討ち。デンプシーにもローキックを打ち込んだが、デンプシーも投げを打ってから腕関節を極めて譲らず。エルボー合戦でも渡り合った。

　その後、中嶋がミドルキック、デンプシーがエルボースマッシュのラリーを展開。デンプシーがダブルアームスープレックスホールド、ジャーマンで攻め立てれば、中嶋はリーガルプレックスを決めさせず。強烈な張り手でねじ伏せると、サッカーボール乱打で蹴りまくり、バーティカルスパイクで追い込んだ。

　安齊のカットで命拾いしたデンプシーはノーザンライトボムを阻止。ハイキックをかいくぐると、逆さ押さえ込みへ。そのままブリッジで丸め込んで3カウントを奪った。

　三冠前哨戦はデンプシーに凱歌。明日1・3後楽園大会での本番を前に直接勝利を奪ってみせた。しかも中嶋が三冠王者となった11・5札幌大会から全日本に参戦して以来、初の黒星。価値ある1勝をつかんだデンプシーは「俺は証明してやった。ヨーロピアンスタイルが闘魂スタイルを倒せることを。明日も証明してやる」と勝ち誇り、「あなたを倒してトリプルクラウンチャンピオンになる。そしてアメリカに持って帰るんだ。NXTで防衛戦をやって、本物のトリプルクラウンチャンピオンになってやる」と予告してみせた。

【デンプシーの話】「ナカジマサン…明日は1対1だな。今日、俺は証明してやった。ヨーロピアンスタイルが闘魂スタイルを倒せることを。明日も証明してやる。タップアウトでも、丸め込みでも、とにかくあなたを倒してトリプルクラウンチャンピオンになる。そしてアメリカに持って帰るんだ。NXTで防衛戦をやって、本物のトリプルクラウンチャンピオンになってやる。このチャーリー・デンプシーがな」

【安齊の話】「新年一発目の試合! 勝利で終わったけど、最後にチャーリー・デンプシーと中嶋勝彦が三冠はさんで向かい合って…。自分自身として、全日本の人間として、行かなきゃいけない場面だった。けど一歩迷っちゃった…。年末年始にいろんなことがあって、『これからは絶対俺が…!』『全日本の未来じゃなくて“今"にならないと!』って誓ったのに。その一歩がでなくて…。まだまだ全然ダメだけど、ここで二つみんなに宣言したい! 2024年! 俺は宮原健斗にも青柳優馬にも諏訪魔にも石川修司にも負けねえ! 全日本の柱になってみせます。そして二つ目。俺はこれからも明るく、楽しく、激しいプロレスをやります。こんな俺だけど2024年、全部…全部、俺に任せてください!」

【鈴木秀樹の話】「ちゃんと! ちゃんとプロレスやろうぜ」

※中嶋はノーコメント