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1/24【新日本】オカダが所属ラストマッチで涙のNEVER6人タッグV8 棚橋戦へ「外敵として社長業に専念させる」

『Road to THE NEW BEGINNING』後楽園ホール(2024年1月24日)
NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ○オカダ・カズチカ&棚橋弘至&石井智宏vsマイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト&藤田晃生×

 オカダが新日本所属ラストマッチで棚橋&石井とNEVER6人タッグ王座8度目の防衛に成功。約17年間在籍した新日本に区切りをつけ、涙を見せたものの2・11大阪大会での棚橋弘至戦へ向けて「外敵として社長業に専念させてやりたい」と予告した。

 オカダが今月いっぱいで新日本を退団。これに伴い、当初2・11大阪大会で行われる予定だったNEVER6人タッグ王座戦がこの日に前倒し。王者・オカダ&棚橋&石井にニコルス&ヘイスト&藤田のTMDKトリオが挑んだ。2・24札幌大会まで3大会に出場するオカダだが、これが所属としてのラストマッチとなった。

 「オカダ」コールの中、オカダは棚橋&石井とともに出陣。鳴りやまないコールに応えるように先発で飛び出すと、王者組防衛による返上阻止を誓っていた藤田と向き合う。エルボーや逆水平で立ち向かう藤田を場外ボディスラムで返り討ちにした。

 その後も棚橋がダイビングサンセットフリップ、石井が逆水平連打と藤田を圧倒。石井は急角度逆エビ固めで早くもギブアップを迫る。耐えた藤田は棚橋にニールキック、ドラゴンスクリューを決めて突破口を開いた。

 1・5墨田区大会で石井がヘイストにピンフォール負けを喫して決まったこの日の一戦。ヘイストと向き合った石井はバックドロップ、サッカーボールキックと攻め立てる。ヘイストもニコルスとの合体雪崩式ブレーンバスターで応戦。ニコルスもデスバレーボム、スライディングラリアットの猛攻に出たが、オカダがニコルス&ヘイストをDDTでまとめて突き刺して援護射撃。藤田が飛び込んでもフラップジャックで返り討ちにした。

 すかさず王者トリオが3人合体DDTをさく裂。石井がラリアットを叩き込む。ブレーンバスターが不発に終わると、藤田が延髄斬りで石井を止め、オカダにドロップキック、棚橋にコルバタを決め、ノータッチトペコンヒーロを発射。孤立した石井にニコルス&ヘイストが合体技タンクバスターを決めた。

 石井も意地で3カウントを許さない。2発目のタンクバスターを棚橋が飛び込んで食い止めると、石井とともにドラゴンスクリューを同時にさく裂。オカダもエルボーや逆水平を見舞う藤田を強烈なエルボーでぐらつかせる。それでも藤田はスワンダイブ式ミサイルキックで食らいつき、大胆にも頭を何度も蹴りつけた。怒りのオカダがフルスイングエルボーを叩き込んでも、クロス式キャメルクラッチで捕らえた。

 棚橋がカットすると、オカダはマネークリップで藤田を捕らえたが、ニコルス&ヘイストがバックドロップ&ネックブリーカーの合体技で鎮圧。藤田がジャーマンで追い討ちをかけた。が、オカダはジャーマンでやり返すと、カウンターのドロップキックを発射。オカダコールの大合唱の中、ショートレンジラリアットを連打していく。藤田もレインメーカーをかいくぐって回転足折り固めで丸め込み、あわやの場面を作ったが、棚橋がスリングブレイド、石井がスライディングラリアットを立て続けに見舞うと、オカダはドロップキックで追い討ち。ダイビングエルボードロップ→レインメーカーポーズからのレインメーカーで藤田を仕留めた。

 オカダが所属ラストマッチでNEVER6人タッグV8を達成。オカダコールの中、マイクを手にしたオカダは「もう泣きたくないですよ。散々泣いたから」と切り出したものの、「でも17年間、熱い熱い熱い歓声…本当にありがとうございました」と涙ながらに感謝した。そして涙をぬぐうと「石井さんにこのベルト巻いてもらいましたけど、今日で返上します」と表明。棚橋と石井に感謝すると、「今日で所属としてはおしまいですけど、まだ大阪、札幌3試合ありますんで、外敵としてしっかりと戦いたいなと思います」と宣言した。

 「まだまだ、これでおしまいじゃないですし、さよならじゃないですし、まだメインイベントもありますし。新日本プロレスを楽しんでいってください」。そう呼びかけたオカダは「本当に新日本プロレス選手、スタッフ、そしてファンの皆さんお世話になりました。また必ずお会いすると思いますので、その時はオカダ・カズチカ、レインメーカーをよろしくお願いします。ありがとうございました」と続けてリングを降りた。

 これで17年間在籍した新日本に区切り。2・11大阪、2・23&24札幌2連戦の3大会にフリーとして参戦する。そして大阪大会では棚橋と一騎打ちを控える。オカダ躍進のきっかけはのちに“レインメーカーショック"と称された2012年2月の大阪大会で棚橋を破ってのIWGPヘビー初戴冠。所も同じ大阪で実現する最後のシングル対決へ向けて「12年前に戦った棚橋弘至に外敵として、社長業に専念させてやりたい」と予告したレインメーカーは新日マットにおける最終章に突入する。

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