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1/24【新日本】海野が成田に激勝で宣言 「新時代の新エースは俺だ」

『Road to THE NEW BEGINNING』後楽園ホール(2024年1月24日)
○海野翔太vs成田蓮×

 海野が33分を超える激闘の末、成田との同期対決に激勝。「新時代の新日本プロレスの新エースは俺だ」と宣言し、新日本を退団するタマ・トンガから託されたEVILからのNEVER王座獲りも誓った。

 成田の裏切りとHOUSE OF TORTURE入りで袂を分かった両者。1・4東京ドーム大会でのタッグマッチ(海野&清宮海斗vsEVIL&成田)で成田にピンフォール負けを喫し、「おめえが地獄に落ちるまで追いかけてやるよ」と宣言した海野が一騎打ちを要求。この日、オカダ・カズチカ所属ラストマッチとなるNEVER6人タッグ戦を差し置いてメインで同期対決が実現した。

 入場直後の成田に海野がドロップキックで襲いかかって早くも感情を爆発。フェンス攻撃をこれでもかと連発したが、成田もフェンス攻撃を連発してお返し。南の鉄柵、「東」の鉄看板に叩きつけると、ダブルアームスープレックスホールドで追い討ちをかけたが、海野はフィッシャーマンスープレックスで反撃。顔面へのドロップキック、ジョン・モクスリーばりのエルボースタンプ連打を浴びせた。

 ラフ殺法を連発して反撃に出た成田が「どうした? 終わりだろ? まいったって言えよ」と頭を叩いたり、蹴りつけたり、顔を張ったりと挑発すると、海野は険しい表情。成田のエルボー連打に仁王立ちし、ウィル・オスプレイばりにコーナー上の成田の顔面にトラースキックをお見舞い。場外にダイブしてのDDTでエプロンに突き刺し、南側通路へと連行すると、イスに座らせてドロップキックを発射。それでも飽き足らずテーブル上にパワーボムを敢行。成田は階段から会場ロビーまで転げ落ちた。

 不敵な笑みを浮かべた海野はトライデント、イグニションで追い討ちをかけたが、デスライダーは成田が決めさせず。場外に追いかけてきた海野をフロントスープレックスでテーブルめがけて投げつける。断頭台を連発すると、プッシュアップバー攻撃が不発に終わっても、ローブローからのジャーマンで追い討ち。コブラツイストで絞め上げ、ブリザード、ダブルリストアームサルトと大技を連発した。

 海野も飛びつきDDTで突き刺して譲らず。後頭部への串刺しランニングニー、スイングDDT、デスライダーと首に攻撃を集中した。ここでEVILらHOUSE OF TORTUREの面々が現れ、連続串刺し攻撃で海野を蹂躙。ディック東郷が急所へのダイビングチョップを投下し、SHOがトーチャーツールで殴りつけようとした。

 すると場内が暗転。拷問軍の常とう手段だが、再び照明がともると、この日を最後に新日本を去るタマが立っていた。デスペラードも加勢してロコモノでSHOのトーチャーツール攻撃を阻止すると、タマがガンスタンでEVILを、デスペラードがピンチェ・ロコでSHOを撃退した。

 応えるように海野がジャーマン、ハーフネルソンとスープレックスを連発。粘る成田もデスライダーを阻止してフロントスープレックスホールドで海野を脳天から突き刺す。スリーパーで絞め上げたが、耐えた海野はホイップ式エルボースマッシュ、ローリングエルボーで徹底抗戦。スイング式デスライダー、ブレイズブレードとたたみかけると、デスライダーでダメ押しして3カウントを奪った。

 33分45秒の激闘の末、海野が成田との同期対決に激勝した。「おい、成田。HOUSE OF TORTUREのクソども、よく覚えとけよ。俺はな、一人でプロレスやってんじゃないんだ。こうやってタマさんの思いも背負って生きてるんだ。だから、そう簡単に地獄に落とされてたまるかよ、バーカ」と拷問軍に通告。「どんなにこの団体を愛してても、この団体を去る人はいる。ファンのみんな不安だと思う。でも、タマさんの思いや全てを背負って俺は新日本プロレスをもっともっと盛り上げて、もっともっと大きくして、日本中、世界中にとどろかせてやるよ」と誓った。

 この日、オカダが新日本所属ラストマッチとなった。さらにウィル・オスプレイも間もなく新日本を去る。「新日本プロレスはもうすぐ雨がやんで雲一つない晴天が広がるでしょう。たとえ夜になって暗闇に包まれたとしても、俺が一番星になってみんなの道しるべになるから安心してください」とファンに呼びかけた海野は「だからさ、お疲れ様でした。これから新日本プロレスは新時代に突入する」とオカダにメッセージを送りつつ宣言。「前回タッグリーグで見れなかった超満員の後楽園ホールで宣言してやる、約束してやる。新時代の新日本プロレスの新エースは俺だ。だから、これからも俺から目をそらすなよ」とオカダを意識した言葉とともに誓ってみせた。

 試合後のリング上でタマから「俺はここを去る。ショータ、お前がEVILを倒してNEVERのベルトを獲り返してくれ」と託された。もちろん海野はその思いに応えるつもりで、「EVIL、次はお前だよ。タマさんから託された思い、絶対裏切んねえぞ。NEVER、お前から奪い返してやる」と言い切った。一時代を作ったオカダが区切りをつけたこの日、海野が“新時代のエース”への第一歩を踏み出した。

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