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1/27【全日本】中嶋が芦野を非情撃破で三冠V3 レイが奪還名乗り

『新春ジャイアントシリーズ2024』エスフォルタアリーナ八王子メインアリーナ(2024年1月27日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○中嶋勝彦vs芦野祥太郎×

 中嶋が非情な腕攻めで芦野を返り討ちにし、三冠ヘビー級王座3度目の防衛に成功。斉藤レイが奪還の名乗りを上げた。

 昨年11月の三冠王座戴冠から2ヵ月近くが経過。その間、中嶋は大森北斗と組んで昨年暮れの最強タッグに優勝し、宮原との再戦に勝利。年が明けて1・3後楽園大会ではWWE・NXTの刺客チャーリー・デンプシーを撃破し、三冠V2を果たした。

 だが、1・14後楽園大会での世界タッグ挑戦で斉藤ブラザーズに敗北。しかも自らがレイに対全日本所属初黒星を喫した。中嶋は「王道スタイルに負けたことに凄く自分自身、恥ずかしいことだと思ってるよ。闘魂スタイルと名乗ってる以上はね」とし、ベルトを全日本預かりに。「自分に勝つ」ため、「自分を取り戻す」ために映画「ロッキー」ばりの猛特訓を積んでこの日のV3戦を迎えた。

 挑戦者・芦野は昨年のチャンピオン・カーニバル覇者。WRESTLE-1の2020年2・12後楽園大会におけるW-1王座戦以来4年ぶりの再戦となった。「一発で取り返す」と至宝奪還を誓っていた芦野は猛攻。全日本ファンの期待のこもった「芦野」コールに後押しされてラリアットを叩き込むと、俵返しで場外に投げ飛ばして歓声を起こした。

 その後も攻勢を続けた芦野は中嶋に左腕を集中砲火されても耐え抜き、キャプチュード、ジャーマンと投げ技を連発し、ラリアットを振り抜く。急角度のパワーボムで叩きつけて中嶋の動きを鈍らせた。中嶋がTボーンスープレックスを阻止してもハイキックをかいくぐってロコモーション式ジャーマンで追い討ちをかけた。

 だが、Tボーンスープレックスにつなげられず。張り手を食らって前のめりに倒れ込んだ。すかさず中嶋は前後からサッカーボールキックを連打し、馬乗りになってナックルパンチをグサリ。ヴァーティカルスパイクは芦野が肩を上げたものの、腕固め→腕ひしぎ逆十字→腕固めと絞め上げた中嶋がギブアップ勝利を決めた。

 中嶋が4年ぶりの再戦となった芦野を返り討ち。三冠王座3度目の防衛を果たした。試合後、次なる挑戦者が現れた。世界タッグ戦で中嶋に勝利しているレイだ。期待感が充満した「レイ」コールを浴びたレイは「お前、最近闘魂だなんだといろいろうるせえな。いいか、俺は正直、お前が闘魂だなんだと言おうがどうでもいい。ただ、てめえがこの全日本プロレスに来てから、その三冠ベルトを一発で手に入れて。そして去年の最強タッグも優勝した。こうやって好き勝手やってるのは気に食わねえ」と言い放つと、「俺は一度お前をこの手でぶっ倒してる。この俺の挑戦表明を受けろ!」と迫った。中嶋も「おい、レイ。いいぞ。一つだけ言ってやる。一発で獲って、最強タッグも獲って、今このベルト、三冠を持ち続けているのは三冠王者・中嶋勝彦、闘魂スタイルだ」と受諾。両者による三冠戦が決定的となった。

【中嶋の話】「芦野祥太郎。最強のチャレンジャーだったよ。またいつでも相手してやるよ。そして、斉藤レイ、リング上でも言った通り二人で一つ。斉藤ブラザーズ。二人がかりでもいいぞ。闘魂スタイルと王道スタイルの最高峰の試合を見せるよ」

【芦野の話】「はぁ…負けました。あぁ、クソ。復帰して無理だったかもしれない。無茶だったかもしれない。ただ、全日本プロレスに寄りたかったんですよ。せっかくのとてつもなく大きいチャンスまた逃しちゃった。全日本ファンに認められるのはまだ先になりそうですね。ただ、俺は負けたからってね、止まんないですよ。旅には出ねえよ。この全日本プロレスで死ぬ気で戦います。中嶋勝彦、俺はな、もう一回自分を自分自身で全日本プロレスの中で磨いて、もう一回お前の前に立ってやる。今日は完敗です」

【レイの話】「おい、三冠ベルトに挑戦表明したぜ。まぁ今、リングの上で言った通りだ。俺はこの王道を代表して戦うとか、そういうことを言うつもりはみじんもねえが、ただ、あの中嶋が全日本にきてから好き勝手やってる。その事実は気に食わねえ。この俺が必ずあいつをぶっ倒してベルトを獲り返してやるよ。中嶋勝彦、必ずこの手でぶっ潰してやるぜ! 楽しみにしてろ! フォー!!」

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