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2/1【NOAH】拳王スペイン語披露でワグナーJr.と「NOAHを高みに」の誓い、新日本・内藤にも毒ガス噴射 GHCヘビー調印式

 2・4仙台大会のGHCヘビー級選手権試合「(王者)拳王vsイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.(挑戦者)」に向けた調印式が1日、都内で開かれ、拳王がまさかのスペイン語を披露して「NOAHを次の高みに」とワグナーJr.と誓い合った。そのうえで「ネイティブじゃないトランキーロの前に行くのも面白い」と新日本・内藤哲也戦の実現も示唆した。

 ワグナーJr.迎撃に向けて、自身のYoutubeチャンネルでスペイン語を学んでいた拳王。この日の調印式では早速、「Podemos llevar a NOAH a otro nivel el cuatro de febrero!(お前とだったらNOAHをひとつ上のステージに持っていける)」と語りかけ、「素晴らしいスペイン語だ」と拍手で称えたワグナーJr.も「俺がベルトを獲って、NOAHをまた一つ高いレベルに上げていきたいと思っている」と応じた。

 拳王が目指す新たなNOAHの“絶景"に向けては、外国人選手の存在も欠かせない。「コロナが明け、外国人選手がNOAHで活躍してきた。今ベルト持っているヤツのほとんどが外国人選手だ。だからこそNOAH所属選手も頑張っていかないといけない。そういう相乗効果でさらに上のステージを目指していけるんじゃないか」と強調。「その中でもワグナーはNOAHのトップ選手に食い込んだ数少ない選手だと俺は思ってる。しかも異国で言葉も分からない状況のなかで、応援してくれるクソヤローどものハートをつかんでる」と真正面から“好敵手"と認めた。

 ワグナーJr.はこれがGHCヘビー初挑戦。昨年はナショナル王者としてハイアベレージな熱戦を重ね、ジャック・モリスと並ぶNOAH外国人トップとして完全に定着した。「ここで負けたら自分のルチャドールとしての誇りだったり、家族の威信だったり、そういったものすべてを失ってしまうことにもつながる。ここは全力を尽くしてこのベルトを獲りにいく」と力を込める。

 前哨戦では拳王にレフェリーストップ負けを喫し、「ギブアップしてない」と大荒れ。「トランキーロ、あっせんなよ」と挑発される一幕もあった。それでもワグナーJr.は「トランキーロという言葉は『落ち着いて』という意味。拳王はチャンピオンとして残り少ない時間を落ち着いて過ごしてくれ」と切り返してみせた。

 すると拳王は「なんか去年の1月ぐらいに、その言葉をよく聞いてたんだけど、ワグナーが言う『トランキーロ』…ネイティブでメチャクチャカッコいいよね」と意味深に感心。「だが、去年聞いた『トランキーロ』はなーんか受け付けなかったんだよな。それはネイティブの発音じゃないからか?」と思わぬ方向に毒ガスを噴射しつつ「まあこのベルト、俺が防衛するんだろ? そしたら“ネイティブじゃないトランキーロ"の前に行くのも面白いなって今、思ったね」と不敵に笑った。

 昨年拳王とやりあった「トランキーロ」といえば、言うまでもなく新日本の現IWGP世界ヘビー級王者・内藤。夢カード実現の可能性もチラつかせつつ、「NOAHの次なる高み」を目指して仙台でワグナーJr.と激闘をつむぐ。

【会見の模様】

▼ワグナーJr.「プロレスラーとして、この仕事をしていることをとても誇りに思っているが、ここであらためて手短に言わせてもらいたい。拳王選手、俺の挑戦を受けてくれてありがとう。ただ、この戦いを通して俺がベルトを獲って、NOAHをまた一つ高いレベルに上げていきたいと思っている。そして二人の戦いを本当にたくさんの人にぜひみていただきたい。(日本語で)ガンバッテクダサイ」

▼拳王「おい、ワグナー…(スペイン語で)Podemos llevar a NOAH a otro nivel el cuatro de febrero!(『2月4日、NOAHをさらなるレベルに引き上げることができるぞ!』)」

▼ワグナーJr.「(拍手すると)本当に素晴らしいスペイン語だ」

▼拳王「ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ。分からない人は『拳王チャンネル』で」

――お互いの印象は?

▼ワグナーJr.「拳王選手は本当に人気もあるし、素晴らしい選手だと思う。どの会場でもとても応援されているし。俺も『拳王チャンネル』をみたことがあるが、そこでの拳王選手はちょっと面白い感じがする。今、自分の中で拳王選手というのがどういう選手なのか、面白い選手なのか、それともいい選手なのか、そこらへんが分からなくなってしまっている。それは2月4日、仙台のリングで本当にどういう選手なのか確かめたいと思っている」

▼拳王「ワグナーの印象? 俺はワグナーのことを本当に評価している。ここ数年でNOAHのトップ選手に食い込んだ唯一の選手かなって俺は思ってる。しかも異国で言葉も分からない。でも応援してくれるクソヤローどものハートをつかむ。こいつのポテンシャルは本当に…一番と言ってもいいほどだ。だが、ここで、2・4仙台でワグナーに負けちゃ、拳王としてさらに上に進んでいけない。このポテンシャルの高い挑戦者、本当に評価してる挑戦者を倒してこそ、NOAHに絶景を見せることができるであろう」

――前哨戦では拳王選手に敗れたばかりだが?

▼ワグナーJr.「実際のところ試合のことをよく覚えていないが、負けたことを実感したとき、とても悲しい気持ちになった。だが、メキシカンとして初めてこのベルトを獲るという気持ちが弱くなったわけでは全くない。仙台では俺が出せる力、可能性、持ってるものすべてを出し尽くして、ルチャリブレワールドで必ず拳王選手に勝ちたいと思っている。もしここで負けたら自分のルチャドールとしての誇りだったり、家族の威信だったり、そういったものすべてを失ってしまうことにもつながる。ここは全力を尽くしてこのベルトを獲りにいきたいと思っている」

――ワグナー選手は「ベルトを獲ってNOAHをまた一つ高いレベルに上げていきたい」と発言したが、NOAH改革を掲げた拳王選手にとって外国人選手の存在というのは?

▼拳王「そのワグナーの言葉、俺も本当にうれしいよ。そして外国人選手もコロナ明けてNOAHで活躍してきた。今ベルト持っているほとんどが外国人選手だ。そこに負けないとして、やはりNOAHの所属選手も頑張っていかないといけない。そういう相乗効果でさらに上のステージを目指していけるんじゃないかと思う。ワグナーはそう言ったとお前は言った。だが、俺は何て言ったと思うか? 分かんないんだったら『拳王チャンネル』を見ろ」

――拳王選手のスペイン語については?

▼ワグナーJr.「しっかりと練習したんじゃないかなと思うぐらい素晴らしいスペイン語だったと思う。ただ、スペイン語に関して言えばトランキーロという言葉、『落ち着いて』という意味だが、この意味というのを2月4日、仙台のリングでしっかり教えてあげたいと思っている。仙台では俺がこのベルトを獲ることになるわけだから、拳王選手はそれまでの間、チャンピオンとして残り少ない時間を過ごしてくれ」

――3つのタイトルマッチすべてにメキシカンが出場するが、どんな仙台大会にしたい?

▼ワグナーJr.「俺がNOAHに来るようになってから、だいぶ時間が軽ったが、ここ最近、メキシコからの選手が増えてきたのは家族が増えたようで、とてもうれしく思っている。日本のファンの皆さんも『ビバ・メヒコ』と声援を送ってくれることが多くなって、これもうれしく感じている。今回タイトルマッチにかかわっている選手たち、ダガ選手、ドラゴン・ベイン選手、アルファ・ウルフ選手、みんないいレスラーだ。メキシカンのレスラーだが、NOAHの選手と本当に素晴らしい試合をすると思う。俺もその中の一人として、メキシコ人として誇りをもってこの試合に臨みたいと考えている」

――「トランキーロの意味を教えてやる」と言われた感想は?

▼拳王「なんか去年の1月ぐらいに、その言葉をよく聞いてたんだけど、ワグナーが言う『トランキーロ』、ネイティブでメチャクチャカッコいいよね。だが、去年聞いた『トランキーロ』はなーんか受け付けなかったんだよな。それはネイティブの発音じゃないからかな? まあ、いいけど。ワグナーからトランキーロの言葉の意味を俺が倒したあと教わって、まあこのベルト、俺が防衛するんだろ? ネイティブじゃないトランキーロの前に行くのも面白いなって今思ったね」

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