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2/7【DRAGONGATE】M3Kがラストマッチ同門対決で熱戦 ススムがドリーム、神田がブレイブ獲りに決起

『TRUTH GATE 2024』後楽園ホール(2024年2月7日)
M3Kファイナル・望月ジュニア壮行試合 ○望月ススム&神田ヤスシvs望月マサアキ&望月ジュニア×

 M3Kが同門対決となったファイナルマッチで熱戦を展開。ススムがドリームゲート王座、神田がブレイブゲート王座獲りに動く意向を示し、イギリス遠征に旅立つジュニアも進化を遂げての凱旋を誓った。

 望月の実息であるジュニアは左足負傷で欠場していたが、1・27横浜武道館大会で2ヵ月半ぶりに復帰。今宵の壮行試合を最後に、さらなる飛躍を遂げるため、イギリスでの武者修行に旅立つことになった。ジュニアのデビューに合わせて、2022年6月にM2Kから改称して始動したM3Kも解散に。「M3Kファイナル&望月ジュニア壮行試合」として、望月親子とススム&神田の元ツインゲート王者コンビによる同門対決が実現した。

 両チームが握手を交わして開始のゴングを聞くと、ジュニアがルチャ仕込みの先手争いで神田に食らいつき、望月とススムはローキックとエルボーのラリーで火花。望月がススム、神田をサッカーボールキックで次々に蹴り飛ばしたが、ススムと神田が捕まえると、二人から呼び込まれたジュニアが無意識か望月にフロントハイキックを見舞ってしまった。

 ここからジュニアが劣勢に。ススムが逆片エビ固め、STFで左足を絞め上げると、望月はリングに入ったものの「自分で逃げろ」とあえてカットせず。自力で脱したジュニアだが、ススム&神田がツープラトンのダブルアームスープレックスで追い討ちをかけた。

 ジュニアが突破口を開くと、望月がミドルキックを乱れ打って二人を相手取る。ジュニアもサッカーボールキック、顔面へのトラースキックと蹴りまくり、ダブルランニングローキックの親子連係も決まる。ならばと神田がフラップジャックで望月を止め、ススムは雪崩式エクスプロイダーを敢行。ススムのカミカゼ、神田のダイビングエルボードロップの連続攻撃も決まった。

 ジュニアがカットに飛び込むと、望月の「とことんやるぞ!」の号令を合図に望月と神田、ススムとジュニア、望月とススム、神田とジュニアと入れ替わりながらチョップ合戦を展開。するとジュニアは父を押しのけ、ススムと神田に立ち向かう。さらには味方の望月にミドルキックを叩き込んだ。

 すると望月はススム&神田と共闘。神田がジョン・ウー、ススムが串刺しラリアット、望月が串刺しフロントハイキックをジュニアに叩き込んだ。粘るジュニアもススムに飛びヒザ蹴りを連発し、ハイブリッジのジャーマンで食い下がったが、最後はススムが餞別代わりのジャンボの勝ち!3連打で引導を渡した。

 ジュニア壮行試合とM3Kファイナルマッチはススムの勝利で幕。ユニットは解散となったが、各々が新たな道を踏み出す。望月は「M3Kファイナルありがとうございました。必然的な解散かと思ったんですが、意外と残念がってくれるファンの皆様もいたようで。今まで応援ありがとうございました」と感謝し、「あくまで発展的解散なんで。俺も今年デビュー30周年。親バカをきっちり卒業して、個人として何かしら勝負に出るだろうと思います」と誓ってみせた。

 イギリス武者修行に旅立つジュニアは遠征前最後の試合を勝利で飾れなかったものの、「皆さん、そして神田さん、ススムさん今までありがとうございました。神田さんはいつも僕に優しくアドバイスしてくれたり、ススムさんは僕とコソコソ親父の悪口を言ったりして、本当に楽しかったです。僕のデビューから一緒に付き合ってくださり、ありがとうございました」と頼れる先輩二人に感謝。「今月から自分は海外遠征のほうに行かせていただきます。必ず成長して、そして必ずこのDRAGONGATEに帰ってくるので。皆さん帰ってきた時はまたよろしくお願いします。ありがとうございました」と進化を遂げての凱旋を誓った。

 そして望月が「ススムとヤスシにはね、M3Kできた頃から俺の親バカに付き合ってもらい、それでもツインゲートを獲ったりしましたけど、これからは親バカから解き放たれたススムとヤスシが見れると思うんで。まだこれからですから、プロレス人生。まだまだ若いんで、2人は。これから個人としてまた頑張ってもらいたい」とエールを送ると、二人も呼応した。まずススムが「M3Kは今日でおしまいですけど、この終わりからまたすぐに始まりがあると思っています」と言い切ると、昨年の「KING OF GATE」1回戦でディアマンテとの対戦が消滅したときの無念を告白。「そんな彼も今ではドリームゲートチャンピオンです。解散して落ち着くんじゃなくて、僕はいきなり勝負に出たいと思います。僕がルイス・マンテの前に立ちます。次のドリームゲート、僕が行かせていただきます」とドリーム挑戦をぶち上げた。

 ここで望月が「元ブレイブゲートチャンピオンでしょうが。来月CHAMPION GATEあるよな。だったら、2人揃っていったらいいんじゃないの?」と神田に3・2&3大阪大会2連戦でのブレイブ挑戦をけしかけた。すると神田は「ちょっと待って。みんなわかってるよね? ブレイブゲートって体重制限あるよね? 俺いつもこの会社に体重計乗せられて。他のヤツは体重関係なく挑戦しているのにさ。無理でしょう」と消極姿勢だったが、望月から「いや、1ヵ月弱ある。2月は29日までしかないから、4週間ないか。(確認して)あるある。4週間ある。いけるいける。いけるいける。ちょっとお酒を控えれば大丈夫」と背中を押されると、「じゃあ、わかりましたよ。俺の本気見せてやるよ! 俺もブレイブゲート挑戦するぞ!」と減量してブレイブ獲りに動くことを決意した。

 M3Kは解散となったもののジュニアの旅立ち、そしてベテラン勢奮起の節目となった。望月が「まだまだこんな俺らオッサンも期待されてるんで。まあ、2人の頑張りを見たら、俺も何か行きたくなるかもしれないので、それを見てから何かまた決めようと思います」と誓って1年8ヵ月にわたったM3Kの歴史は幕を閉じた。

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