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2/7【NOAH/インタビュー】秋山準「俺なりの“NOAHの闘い"置いて帰る」、小峠にもけん制球 2・15LIMIT BREAK旗揚げ戦

 潮崎豪らTEAM NOAHが新たに旗揚げする新ブランド興行『LIMIT BREAK』(2月15日、後楽園ホール)への参戦が決まったDDT・秋山準。新日本・永田裕志とのコンビを久々に復活させて、メインで潮崎豪&小峠篤司組と対決する。

 約10年前、ともにNOAHから全日本へと移籍した秋山と潮崎だが、2015年に潮崎が“秋山全日本"を離脱してNOAHへと帰還。それ以来、二人がリング上で交わることはなかった。

 あれから約8年。“I am NOAH"となった潮崎が、「NOAHの闘いを呼び起こす」と新ブランド興行を立ち上げた。その相手に指名したのが秋山だった。

 袂を分かったはずの二人が、めぐり巡って再び『NOAHの闘い』をテーマに向き合う数奇なシチュエーション。潮崎との再会対決、2・15後楽園に向けた胸の内を秋山に聞いた――。


【秋山準インタビュー】

――まず2・15後楽園『LIMIT BREAK』出場に向けた率直な気持ちは?

▼秋山「新しい大会を潮崎選手が始めたということで、彼とは久しぶりだし、永田選手とも久しぶりに組むんで楽しみではありますね」

――潮崎とは全日本で袂を分かって以来の対決となるが、感情的なわだかまりはない?

▼秋山「俺自身も(NOAHを)出た人間だし、(全日本時代に)俺のもとから出ていった人間もいるけど、俺自身はね、特に何もないんだよね。周りの人が『禁断の遭遇』云々って言ってるだけであって、俺自身は何もない。俺は以前、全日本にいて、確かに潮崎選手が出ていったけど、他の出ていった人たちも含めて何も思ってない。『しょうがないよな』って。俺がやってた場所の魅力が無かった、ということだから。それは別にもう仕方ない。俺は全然、そういうの(わだかまり)はないよ」

――最近の潮崎の活躍は見ていた?

▼秋山「そこまで細かくは見ていないけど、この前、拳王とやったGHCのタイトルマッチ(1・13後楽園)は、X(旧ツイッター)とかでチラっとは見たけどね。ほかにも藤田選手とにらみ合ったりだとか、武藤さんとやった試合もベストバウトになったりだとか」

――最近の潮崎を見ての感想は?

▼秋山「ちょっと引いてるような感じに見えるというかね。まだまだ、できるんじゃないのかな?とは思ったけどね」

――今のNOAHを外から見ていて秋山さんが感じることは?

▼秋山「俺がいた時のNOAHとは違うけど、あれから年数も経ってるわけだし、ファンの人たちも変わっているだろうし。今のNOAHも、それはそれで良いと思うし、俺がどうこう言うこともないし。ジェイク(リー)とかも来てね、今は今で楽しい、良い闘いをしてると思ってますよ」

――とはいえ潮崎自身は『今のNOAHにはNOAHの闘いが足りない』『NOAHの闘いを呼び起こす』と言っていて、それがTEAM NOAH誕生の基本理念になっている

▼秋山「だったら、そのNOAHをどう呼び起こすのか。試合で分かってもらうのか、言葉で説明するのか。でも今の時代は『闘いで見てくれ』っていうよりも、言葉でどう表現するかが大切だと思うから。じゃあ『NOAHって何なんだ?』っていうのを言葉で示すことが今、必要なんじゃないかな。まぁ(旗揚げ)当時の俺も『俺を見ればNOAHが分かる』とかいう大それた、偉そうなことを言ってたけどね(笑)」

――なかなか外の立場から語るのは難しいとは思いますが、秋山さんが考える『NOAHの闘い』とは?

▼秋山「もともとは全日本の“四天王"と呼ばれた人たちのプロレスが、そのままベースになったのがNOAHの始まりだった。そこに俺が『このままじゃダメだから』っていろんなアクセントを入れて、ちょっとずつ変えていこうとしていて。だから俺にとっても『NOAHとは何か』という問いは、なかなか難しいものだよね。もともと(2000年以前の)全日本プロレスの人たちっていうのは、あまり言葉を発しなかったから。でも俺はそうじゃない、やっぱり言葉も必要だと思ったから、NOAHになってから言葉とか仕掛けをしていった。でも、NOAHの基本的なベースにあるものは、“四天王プロレス"というものを引き継いでいくことなんじゃないかな」

――潮崎選手はその四天王プロレスから派生した“NOAHの闘い"を、秋山さんとの闘いで蘇らせたいのかもしれない

▼秋山「でも(NOAHを引っ張っていた)当時の俺…20年前の俺と今の俺は絶対に違うから。たぶん潮崎選手も違うと思うし。だから“今の俺たち"をどう見せるか、だと思う。もちろん俺は20年前に返れないし、それをするつもりもない。“今の俺"を最大限に出すつもり。そのために横に永田選手がいて。ただ、永田裕志っていうのはその最大限を“引き出して"くれるんじゃない。『彼が横にいるなら、彼よりも…』っていう思いは今でもある。何年経っても、そういう存在だから。だから“今の年代の俺ができること"を彼(永田)の前でやろうと思ってますよ」

――久々に永田さんとのタッグを組むことについては、改めてどんな思いがある?

▼秋山「(永田は)新日本でも試合がある時期と、無い時期があったりするだろうけど、この前も(AEWで)ブライアン(ダニエルソン)とやったことも知ってるし、ずーっと刺激にはなってますよ。だから隣に来たら『こいつには負けられない』っていうのが出てくるだろうし。だから今の俺にとっては、隣にいてくれるには一番良い存在なのかもしれないですね」

――秋山さん自身にも刺激になりそうな一戦ではあると

▼秋山「うん、前に潮崎選手がいて、横に永田選手がいて。それは刺激になるけど…あとは小峠だね。この中で一番“遠い"じゃない? 何のアレもないから。一番遠いけど、見てる人たちが一番“どうなるんだろう?"って思う選手が小峠だと思うけどね。うまく立ち回るのか、それとも空回りするのか…」

――今回の試合のキーマンはある意味で小峠篤司になると

▼秋山「(試合展開を)考えてみると、まず俺と潮崎選手がバーンとやり合って。で、次は小峠選手と永田選手がどうするのか。対俺でどうするのか。それがまったく未知数だから。でも未知数っていうのは“どうなるか分からない"面白さがあるから。だからその部分を使って、発言するなり何なりして、どう盛り上げていくのか。そこは彼次第なんじゃないかな」

――秋山さん自身は今回の興行に出ることでどんな収穫を持って帰りたい?

▼秋山「俺が持って帰るというよりは、置いて帰らないといけないと思ってる。潮崎に向けて置いて帰るのか、お客さんに向けて置いて帰るのかは分からない。もう俺は(キャリア的に)それくらいの“時期"だと思うんですよ。だから『本来のNOAHを取り戻す』ことに対する、俺なりのアンサー、昔の俺じゃなくて“今の俺"からのアンサーを、そこに置いて帰らないといけないかな、って思ってます」

――そこを試合で感じ取って欲しいと

▼秋山「そうなるかもしれないし、近くなったら別の形で何か(仕掛けを)するかもしれないし。でも今の俺はDDTだし、今回の試合は彼ら(潮崎&小峠)が“主"だからね。小峠が何か面白いことを言ってくれれば、そこに何かを返すかもしれないし」

――ボールは投げられた…ということで、分かりました。では最後に改めてLIMIT BREAKに向けた意気込みをお願いします

▼秋山「2月15日、LIMIT BREAK。TEAM NOAHが見せるNOAHと、俺が知ってるNOAHというものをぶつけ合って、良い試合にします! ご期待ください」

プロ格 情報局