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2/18【新日本】FANTASTICA MANIA聖地上陸 ボラドールが愛息眼前で宿敵ロッキーを熱戦撃破

『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2024』後楽園ホール(2024年2月18日)
○ボラドール・ジュニアvsロッキー・ロメロ×

 ボラドール・ジュニアが熱戦の末に宿敵・ロッキーを撃破。マスク姿の愛息をリングに上げ、「息子は3代目ボラドールとなるでしょう」と紹介した。

 FANTASTICA MANIA後楽園大会2連戦初日、メインに組まれたのは常連・ボラドールと実力者ロッキーの一騎打ち。両者は昨年3・16『Homenaje a Dos Leyendas』で4WAYカベジェラ戦で対戦し、勝利したボラドールがロッキーを丸坊主に。6・30『NJPW FANTASTICA MANIA Mexico 2023』で実現したNWA世界ヒストリックウェルター級王座戦ではロッキーが雪辱を遂げ、王座防衛を果たしている。ルチャの本場メキシコを沸かせた遺恨対決が聖地で実現した。

 試合は大熱戦となった。ロッキーがトペスイシーダを放って先制すれば、ボラドールもすぐさま反撃に移り、トペスイシーダでお返し。ならばとロッキーは得意の往復式串刺しラリアット、ジャーマンで攻勢に出ると、卍固めで絞め上げる。ハンドスプリング攻撃を狙ったボラドールの左腕を蹴りつけると、左腕にダイビングニードロップを投下するなど、執ような腕攻めで試合を支配した。

 しのいだボラドールはノータッチトペコンヒーロで逆襲。トラースキック、バッククラッカーで巻き返しを図ったが、ロッキーはトペコンヒーロでお返しして主導権を渡さない。場内が大きく沸いた中、ロッキーはエプロンからのダイビングニー、エプロンから場外へのダイビングフットスタンプを立て続けに発射。さらにはスライスブレッドでエプロンに叩きつけ、リングに戻ってもスライスブレッドで勝負に出た。

 ボラドールが3カウント寸前に返すと、両者は意地の攻防に発展する。ボラドールがトラースキック、ロッキーがジャンピングニーを打ち合い、競り勝ったボラドールが串刺しトラースキックをグサリ。スワンダイブ式ボディプレスで追い討ちをかけたが、ロッキーもコーナー上での攻防を制して雪崩式スライスブレッドを敢行。ダイビングフットスタンプを投下したが、それでも3カウントを許さないボラドールはスパニッシュフライで応戦した。

 ロッキーも意地で肩を挙げ、デュードバスターで逆襲。ミドルキック連打で左腕を蹴りまくると、フランケンシュタイナーからの腕ひしぎ逆十字→三角絞めで捕らえた。ボラドールがシットダウンパワーボムで逃れても、ロッキーは雪崩式腕ひしぎ逆十字で捕獲。ギブアップ寸前に追い込まれたボラドールだったが、三角絞めをスタイルズクラッシュで切り返すと、ロープに飛び乗ってのカナディアンデストロイヤーで突き刺して逆転勝利を決めた。

 遺恨対決は熱戦の末、ボラドールに凱歌。後楽園2連戦初日のメインを勝利で飾った。8ヵ月前の雪辱を遂げ、「ロッキーはライバルとも呼べない。偉大なルチャドールであれば、もうわかるさ。同じ時代に、同じ努力を重ねてきたヤツなら」と強調したボラドールは「お前との差は何かといえば、この俺は最高の団体であるCMLLで多くを学んできたことだ」と豪語してみせた。

 また、試合後のリング上でボラドールはマスク姿の愛息をリングに上げると、「この世で一番愛する息子です。皆さんのサポートをお願いします。息子は3代目ボラドールとなるでしょう」と紹介。バックステージでも「息子はいつか何かをつかみ取るだろう。素晴らしいルチャドールになるだろう。父親、祖父から受け継いだ血が流れているんだ。だから、ぜひ見守ってほしい」と将来の3代目誕生をアピールし、愛息を抱き寄せてキスしていた。

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