3/3【ZERO1】松永&佐藤がインタータッグ死守 ツインタワーズ迎撃へ、火祭り決勝対決も視野に
『破壊・創造・誕生〜プロレスリングZERO1・23周年記念大会〜』後楽園ホール(2024年3月3日)
インターコンチネンタルタッグ選手権試合 ○松永準也&佐藤嗣崇vs佐藤耕平&KAMIKAZE×
松永&嗣崇が耕平&KAMIKAZEを下してインターコンチネンタルタッグ王座を死守。試合後、耕平は石川修司とのツインタワーズで再挑戦に名乗り。迎撃に前向きな姿勢を見せた王者組は、火祭り決勝でのパートナー対決を視野に入れた。
現在のZERO1をけん引するインターコンチネンタルタッグ王者の松永&嗣崇が、23周年記念大会で耕平&KAMIKAZEの挑戦を迎え撃った。耕平&KAMIKAZEはかつて2度同王座を巻き、風林火山タッグトーナメントを制した経験のあるZERO1の象徴的タッグ。一時代を築いた元所属の先輩相手に松永&佐藤は意地を見せた。
序盤から耕平&KAMIKAZEが主導権。昨年の火祭り覇者・松永の腰に照準を合わせると、代わる代わるに一点集中攻撃を展開した。ZERO1の歴史を知る2人の重厚感ある攻撃を前に、松永は反撃の糸口をなかなか掴めない。耕平の頭突きを食らうと力なく崩れ落ち、KO寸前まで追い込まれた。
それでも松永は顔面低空ドロップキックで耕平に一矢報いると、嗣崇が奮闘して試合を立て直した。だが、再び松永がリングインすると、耕平&KAMIKAZEが猛攻を再開。耕平とKAMIKAZEは連続ダイブを浴びせた。
KAMIKAZEのスピンキックを食らってしまい、追い込まれた松永は、ムーンサルトプレスまで食らってしまう。だが、嗣崇が急行。挑戦者チームの連係を防ぎ、KAMIKAZEを旋回式オクラホマスタンピードで叩きつける。さらに、連続串刺し攻撃から嗣崇がラリアット、松永がノーザンライトスープレックスと大技ラッシュ。一転してKAMIKAZEを追い詰めた。
粘るKAMIKAZEはグラウンドコブラツイストでクルリ。さらに、逆さ押さえ込みでも丸め込む。しかし、松永はギリギリでキックアウト。裏落としを皮切りに攻勢に転じると、最後はBスティング(変型キークラッシャー)で勝利した。
松永&嗣崇が3度目の防衛に成功。その直後に耕平が動く。マイクを持つと「今日はアニキと組んだけど、次は修司と」と石川とのタッグチーム・ツインタワーズでの挑戦を表明した。松永&嗣崇はすでに2AW3・20後楽園大会で2AWタッグ王者の真霜拳號&ナカ・シュウマとのタイトル戦が決まっているが、嗣崇は「そこで勝ったら、次は佐藤耕平&石川修司とのダブルタイトルマッチをやりたいと思います」と迎撃に前向きな姿勢を示した。
さらに、嗣崇は「ZERO1の次の後楽園はなんと7月28日。火祭り決勝を行うと聞きました。でも、お客さんも知っていると思うけど、ちょっといろいろあって、上の人が火祭り出るのか出ないのか僕にはわからない。けど、正直ヘビー級で熱いのは俺と準也だけ。7月28日、俺と準也でシングルをやってもいいと思います」とパートナー対決をぶち上げた。
そんな声に反応した今成夢人が登場し、「火祭りって聞いたぞ。俺はホットジャパンの創始者なんだよ。お前らはクール過ぎて、IHみたいだったよ。火が出てねえよ」と火祭り出場をアピール。阿部史典も名乗りを挙げれば、若手の朱鷺裕基も志願。宮本裕向や北村彰基、斎藤拓海、ブレザー丹内たちが続々とリングに飛び込む。さらに、世界ヘビー級王者のクリス・ヴァイスも電撃登場。「俺は世界ヘビー級チャンピオン。今年の火祭りメンバーはショッパイですね」と日本語でアピールすると、他の選手たちと乱闘を繰り広げた。
ようやく混乱が収まると、松永が「ちょっと待て。クリス。世界ヘビー級チャンピオンはお前からもしれないけど、前年度覇者はこの俺だ。火祭り2024開催決定だ!」と雄叫び。早くも火祭りの開催が正式決定した。
タッグ戦線では続々と対戦相手が浮上しているが、『佐藤嗣崇自主興行』3・22別府大会では嗣崇が小島聡と、松永が芦野祥太郎との一騎打ちが組まれており、シングル戦線でも大事な試合が続く。その先に火祭りでのパートナー対決を見据えた松永は「前年度覇者はこの俺だから。この俺のいるリングでやるのが当たり前で。俺は田中将斗の持つ火祭り3連覇を超えて、4連覇を狙ってるから。今年はその足掛かりにします」と連覇を予告した。
【試合後の松永&嗣崇】
▼嗣崇「V!」
▼松永「Vいくつ?」
▼嗣崇「V3! ちょっと待て。東スポいる? 今日、週プロいる。プロ格いる。サムライいる」
▼松永「ついに新日本がいるのに来なくなっちゃったよ」
▼嗣崇「おい、東スポ。おかしいだろ。東京マラソンよりこっちだろうが」
▼松永「走りに行きますか? 足大丈夫ですか?」
▼嗣崇「足やばい。まあ、このタッグ、次は2AW。そのあとが今日出てきたツインタワーズ」
▼松永「これ倒したらもう決定ですよ」
▼嗣崇「他の団体にいます? タッグチームで活躍が目立つチームは今年いないって言ってるよ」
▼松永「毘沙門も下がってますから」
▼嗣崇「斎藤ブラザーズも弟が怪我してる。もう俺らしかいないでしょ」
▼松永「俺らしかいないですよ」
▼嗣崇「そして、3月20日終わって、そして松永が僕の地元大分で全日本プロレスの芦野選手とシングル。そして、俺らは新日本プロレスの小島聡とのシングル。俺たちはタッグでも活躍するけど、シングルでも。そして火祭り。どうする?」
▼松永「7月28日、決勝。もういらないですよ、あのメンバーは。ここでシングルですよ」
▼嗣崇「いろんな試練を乗り越えてシングル。そして、東スポ最優秀タッグを獲る。カッコ、vノミネートでも嬉しい」
▼松永「メンバーが出てきましたけど、何でもいいけど、前年度覇者はこの俺だから。この俺のいるリングでやるのが当たり前で。俺は田中将斗の持つ火祭り3連覇を超えて、4連覇を狙ってるから。今年はその足掛かりにします」