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3/4【AEW】スティングが引退試合でヤングバックス破ってAEWタッグ王座防衛 39年間のレスラー人生に幕

 スティングが現地時間3日、ノースカロライナ州グリーンズボロで行われた『REVOLUTION』で引退試合。ダービー・アリンと保持するAEWタッグ王座防衛戦でヤングバックス(マシュー&ニコラス・ジャクソン)を破り、39年にわたるプロレスラー人生に終止符を打った。

 スティングは1985年にプロレスラーとしてデビューし、80年代後半から90年代のWCWでリック・フレアーと並ぶトップスターとして活躍した。2016年4月のWWE殿堂入りと同時に一度は引退したが、2021年にAEWで復帰。昨年のNOAH1・22横浜アリーナ大会に参戦し、ラストマッチとなったグレート・ムタと最後の合体(アリンとのトリオで丸藤正道&白使&AKIRAに勝利)を果たした。そして昨年10月の『AEWダイナマイト』で引退を表明。この日、ラストマッチを迎えた。

 引退試合はアリンと保持するAEWタッグ王座防衛戦。ヤングバックスを挑戦者に迎え撃った。試合は反則裁定なし。WCWの隆盛をともに支えたフレアー、リッキー・スティムボートのレジェンド二人が立会人を務めた。

 入場前に上映された足跡を振り返るVTRではグレート・ムタ、アントニオ猪木らと対戦した新日本参戦時の映像も流された。往年のスパイクヘアー、nWoウルフパック時代の赤ペイントを再現した二人のセコンドを帯同してスティングは登場。花道で得意の雄たけびを上げた。

 二人のセコンドとともにスティンガースプラッシュを連発したスティングは早くもスコーピオンデスロックの構え。不発に終わると場外戦に突入。スティングはマシューのブレーンバスターでステージ上からテーブルに叩き落とされて戦線離脱に追い込まれてしまう。その間、アリンが孤軍奮闘。コーナー最上段から場外へのスワントーンボムを敢行したが、ガラスボード上に自爆した。

 息を吹き返したスティングだが、ヤングバックスによってテーブル葬、ガラスボード葬にされて劣勢に。マシューには掟破りの逆スコーピオンデスドロップ(リバースDDT)を決められてしまう。場外戦でニコラスがベルト攻撃を狙うと、フレアーが阻止してパンチをお見舞い。ならばとマシューがベルト攻撃の構えを見せると、フレアーはスティングに覆いかぶさって身代わりに。ヤングバックスは容赦なくダブルトラースキックでフレアーを蹴散らし、リッキーにもダブルトラースキックを食らわせた。

 すかさずヤングバックスがベルト攻撃、ダブルトラースキックで追い討ちをかけたが、スティングは仁王立ち。両腕ラリアットで二人まとめてなぎ倒すと、マシューにスコーピオンデスドロップを決めた。2発目を阻止され、ヤングバックスにダブルニーを連発されたが、3カウントは許さず。合体技TKドライバーをアリンが急行して阻止すると、ニコラスをテーブル葬。すかさずスティングがスコーピオンデスドロップ、アリンがリバースダイビングセントーンとたたみかけると、スティングがスコーピオンデスロックでマシューを仕留めた。

 激闘の末にスティングがヤングバックスを撃破。引退試合を勝利で飾り、AEWタッグ王座を防衛した。試合後、スティングは「サンキュー、グリーンズボロ。1989年3月、ネイチャーボーイとスティングはここで世界ヘビー級王座をかけて戦い引き分けた。サンキュー・リック」と観客とフレアーに感謝。「レスリングファンのことは忘れない。そして今夜のことも絶対に忘れない」と別れのメッセージを口にした。場内が「サンキュー・スティング!」コールの大合唱に包まれる中、スティングは39年間に及んだレスラー人生に幕を下ろした。

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