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3/10【新日本】ファンタズモがNJC1回戦逆転突破 技あり料理でニコルスに雪辱

『NEW JAPAN CUP 2024』兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)(2024年3月10日)
1回戦 ○エル・ファンタズモvsマイキー・ニコルス×

 ファンタズモがニコルスを逆転料理。技ありの丸め込みで雪辱を果たし、NEW JAPAN CUP1回戦を突破した。

 ともにタッグ戦線で活躍してきたファンタズモとニコルスがNEW JAPAN CUP1回戦で激突した。3・6大田区大会で行われた前哨戦ではニコルスがファンタズモを直接ピン。ニコルスの勢いが際立っていたが、ファンタズモがSTRONGタッグ王者の意地を見せた。

 ショルダータックル合戦、エルボー合戦で競り勝ったニコルスは、バックドロップ、ブレーンバスターでぶん投げて追撃。パワーの差を見せつけて、試合をリードする。なかなか自分のペースに持ち込めなかったファンタズモだったが、ロープに飛び乗っての反転式ボディアタック、ライオンサルトの連続ダイブでようやく流れを掴んだ。前哨戦で3カウントを奪われたマイキーボムを切り返して場外に追いやると、ケブラーダを敢行する。

 リングに戻ると、足を踏み鳴らし、サドンデスへ。だが、空転させたニコルスは投げ捨てジャーマンを決めると、ファンタズモのラリアットを正面から受け止め、同じくラリアットを振り抜いた。DDT、雪崩式ブレーンバスター、スライディングラリアットと荒々しく攻め立て、ブルー・ヴェンジェンス(ムーンサルトプレス)へ。

 間一髪でこれを自爆させたファンタズモは奮起。変型バーニングハンマー、サドンデスと大技を連発する。続くCRIIはニコルスにジャックナイフ式エビ固めで丸め込まれたものの、ファンタズモも体勢を入れ換えて丸め込み合戦へ。裏をかいたファンタズモが回転十字固めでガッチリと押さえ込み、逆転の3カウントを奪った。

 パワーで圧倒され、苦しい戦いを強いられたファンタズモだったが、最後の最後で勝負強さを発揮し、ニコルスを逆転料理。3・15堺大会で行われる2回戦では、今宵のメインイベントを制した辻陽太と対戦することになった。

 「学校のイジメっ子でも、父さんでも俺自身とでもなく、俺の人生でこんなにやり合ったことはない。マイキー・ニコルスにこれほどまでやられた。余裕なんか全然ないけど、大丈夫だ。今夜10秒間、氷風呂に入るからな! 痛いからな。それで回復する」と苦しい戦いを振り返ったファンタズモだったが、「俺のキャリアで初めて『NEW JAPAN CUP』で勝ち上がった!」と勝利の喜びをあらわにした。

 「去年の『NEW JAPAN CUP』のELPvsナイトー戦をやり直す。そう、やり直すんだ。なぜだかわかるか? みんな、想像してみるんだ。ELPがいて、ナイトーがいて、ファンが応援する大歓声に包まれるシーンを!」とファンタズモ。昨年の1回戦では内藤に敗れているだけに、今年はトーナメント制覇からIWGP世界ヘビー級王座を懸けて制御不能男との再戦を実現させるつもりだ。

【ファンタズモの話】「(ゆっくりと座り込み、フロアに仰向けになって)ああ、学校のイジメっ子でも、父さんでも俺自身とでもなく、俺の人生でこんなにやり合ったことはない。マイキー・ニコルスにこれほどまでやられた。余裕なんか全然ないけど、大丈夫だ。今夜10秒間、氷風呂に入るからな! 痛いからな。それで回復する。俺のキャリアで初めてNEW JAPAN CUPで勝ち上がった! 初めての2回戦、相手はジェフでもツジでもどちらでもいいぞ。みんな同じことを言ってると思うがな。『決勝にコマを進めてNEW JAPAN CUPで優勝する』ってな。だが教えてやろう。ELPはNEW JAPAN CUPで優勝するつもりだ。そしてELPは、リョーゴク・スモウホールのヘッドラインを飾り、チケットを完売させるのだ! 去年のNEW JAPAN CUPのELPvsナイトー戦をやり直す。そう、やり直すんだ。なぜだかわかるか? みんな、想像してみるんだ。ELPがいて、ナイトーがいて、ファンが応援する大歓声に包まれるシーンを!……だが、まずは明日だ。少年少女たちよ、また明日! アリガトウ!」

【ニコルスの話】「おめでとう……。ELP、ともかくおめでとうな。でも、押さえ込みを分析したら結果は変わるぞ。とりあえず、お前が1勝だ。俺からの願いは、もう1度試合をすることだ。そしてお前を倒す。もし、お前がこのNEW JAPAN CUPを制したら、タイトルマッチの前にもう1度やろうぜ。そこで俺がお前を倒すし、タイトルマッチも俺が制する。なぜなら、勝っても負けてもドローでも、マイキー・ニコルスはまだここにいるのだからな。勝っても負けても引き分けでも、マイキー・ニコルスはいつもここにいる。ここに来るまで、クソみたいな道を這って20年かかった。ここを離れるつもりはないぞ! TMDKとマイキー・ニコルスの本質はなんだ? ニュージャパン・プロレスリングよ、かかってこい!」

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