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3/15【新日本】辻がNJC準々決勝進出 非情な顔面踏みつけでファンタズモ粉砕

『NEW JAPAN CUP 2024』大阪・金岡公園体育館(堺市)(2024年3月15日)
2回戦 ○辻陽太vsエル・ファンタズモ×

 辻が非情な顔面踏みつけでファンタズモを粉砕し、NEW JAPAN CUP準々決勝進出を果たした。

 1回戦でジェフ・コブを正面突破し、最高のスタートを切った辻。初優勝を予告すると、「俺こそが世代交代の中心」と断言してみせた。そんなジーンブラストが2回戦で対戦したのがくせ者・ファンタズモ。シングル初対決となった。

 トペを辻に蹴り飛ばされて撃墜され、出鼻をくじかれたファンタズモは、しばらく劣勢を強いられる。それでも辻を巧みに場外に追いやると、エプロンから飛びついてのスイング式DDTをズバリ。スワントーンボム、ライオンサルトを連続投下して、あっと言う間に流れを掴んだ。そして、足を踏み鳴らし、得意のサドンデスを予告する。

 これを防いだ辻は風車式バックブリーカーから次々と大技を連発。場外で前屈みになったファンタズモの後頭部をエプロンから踏みつける荒技も敢行する。リングアウト寸前で戻ったファンタズモをカーブストンプでまたも踏みつけると、次々と攻撃を重ね、スパニッシュフライがさく裂。勝利を確信した辻は拳を掲げて、ジーンブラスターを予告した。

 しかし、ファンタズモはジャンプして避けると、起死回生のサドンデスを一閃。丸め込み合戦に持ち込んであわやの場面を作る。辻はうるさいとばかりにブレーンバスタースラムから再びジーンブラスターを狙って突っ込んだものの、ファンタズモは空中でキャッチしてそのままマットに突き刺す離れ技を披露。CRIIにつなげて勝負あったかと思われたが、辻はギリギリでキックアウトした。場内は「陽太」コールに包まれる。

 2人は死力を振り絞ってエルボー合戦を展開。激しい打撃戦になるが、辻は頭突きやヒザ蹴りを叩き込んで押し切りにかかる。棒立ちにファンタズモの顔面を容赦なくカーブストンプで踏みつけると、最後はコーナーに飛び乗り、ダイビング式のカーブストンプを投下。非情な連続攻撃で熱戦を制した。

 辻が粘りを見せたファンタズモを粉砕して、NJC8強入り。3・17静岡大会で行われる準々決勝に駒を進めることになった。

 「初戦でのコブ戦では、俺がヤツに、パワーでも通じることを示した。そして今日のELPは、空中戦でも闘えることを示した」と豪語した辻。「次はザックか、成田か? 俺の希望としては、そうだな……成田とも闘いたいが、ザック、上がってこいよ。俺もテクニックでお前と対抗できることを示してやる」とパワー、空中戦に続き、テクニックも見せつけようとしていたが、対戦相手はそのザックを破った成田に決定。準々決勝で令和闘魂三銃士対決が実現することになった。

【辻の話】「初戦(1回戦)でのコブ戦では、オレがヤツに、パワーでも通じることを示した。そして今日のELP(戦)は、空中戦でも闘えることを示した。次は、ザックか成田か? 俺の希望としては、そうだな……成田とも闘いたいてえが、ザック、上がってこいよ。俺もテクニックでお前と対抗できることを、示してやる」

【ファンタズモの話】「(フロアに座り込んで)やってくれたな、ツジ。とんでもないレスラーだ。クールなことをたくさんやって、男を上げたな。俺自身についても同じように思ってるよ。だから乾杯だ、ツジ。今夜は俺の番だったが、俺たちにはニュージャパンでやれる時間がまだたくさん残ってる。ヘッドバンガーはG1の頃からタッグでプロレスをやってるんだ。STRONG無差別級タッグ王座、IWGPヘビー級タッグ王座、WRESTLE KINGDOM……必ずまたあのベルトを取りにいく。今のところ、ツジ……お前は俺よりも優れたレスラーだ。兄弟よ、頼む。俺はビッグ・ツジが決勝まで行くところが見たいぞ」

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