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3/20【新日本】辻が後藤粉砕でNJC初制覇「新時代の幕開けだ!」 王者・内藤は「覚悟はいいか?」

『NEW JAPAN CUP 2024』アオーレ長岡(2024年3月20日)
決勝戦 ○辻陽太vs後藤洋央紀×

 大・後藤コールで長岡が沸騰したものの、そんな荒武者をジーンブラスターで粉砕し、辻がNEW JAPAN CUP初制覇。4・6両国大会でIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也に挑戦することが決まったジーンブラストは「なあ、新日本プロレスよ、覚悟はいいか!? 新時代の幕開けだ!」と高らかに宣言した。

 3・6大田区大会で幕を開けたNJCもいよいよ最終戦。最多3度の優勝を誇る後藤が8年ぶり7度目の決勝進出を果たし、2012年以来12年ぶりV4に王手をかけた。対する辻は初の決勝進出。「必ず時代をつかみ取ってやる」と誓っていた。

 優勝者を迎え撃つ内藤が実況席で見守る中、ゴングが鳴り響くと、長岡は割れんばかりの「後藤」コールに包まれる。そんな声援を不敵な笑みで受け止めた辻はトペスイシーダで先制。自信に満ちた表情で試合を進めた。圧倒的な声援を受けた後藤が村正からのバックドロップやラリアットなど得意技で反撃しても、辻は怯まず、躍動感溢れる動きで圧倒していく。

 真っ向勝負で巻き返した後藤は先の読み合いを牛殺しで制すると、辻のエルボー猛連打を耐えきり、裏GTR、GTW(牛殺し式GTR)と大技を連発して勝機をたぐり寄せる。そして、正調GTRの構えに。辻はこれを逆さ押さえ込みで切り抜けると、荒武者をぶっこ抜いて、ブレーンバスタースラムで逆襲。両者への声援が響き渡る中、辻はカーブストンプで側頭部を踏みつけると、ファンタズモを下したダイビングカーブストンプも投下した。

 それでも荒武者は沈まない。奮起した後藤は絶叫しながらスリーパーで長時間絞め上げると、かつての盟友・柴田勝頼ばりのPKをズバリ。辻が頭突きを放ってきても、後藤は雄叫びを上げて頭突きをこれでもかと連打する。秘策の昇天改で叩きつけると、場内はカウントの大合唱に。肩を上げた辻がヒザ蹴りからジーンブラスターを狙っても、後藤はカウンターのラリアットを振り抜いた。

 ここがチャンスと、後藤は新日本マットを去ったオカダ・カズチカに捧げるかのように、レインメーカーポーズからレインメーカーを仕掛けたものの、辻はカウンターのジーンブラスターを合わせて、一気に流れを変える。そして、距離を取ると、こん身のジーンブラスターを一閃。荒武者を葬った。

 圧倒的な「後藤」コールを覆し、自らへの歓声を呼び込んだ辻がNJC初優勝を果たした。1回戦ではパワーファイトのジェフ・コブ、2回戦ではクセモノのエル・ファンタズモとタイプが違う選手を撃破。HOUSE OF TORTUREの暴挙を耐え抜いて、準々決勝では成田蓮を、準決勝ではEVILを下すと、4度目の優勝を狙う春男・後藤まで打ち倒して、ついに栄冠を掴み取り、新時代到来を印象付けた。

 優勝トロフィーを受け取り、高々と拳を掲げた辻に「陽太」コールが降り注ぐ。マイクを持った辻は「新時代の扉が今開いたぞ。雨は止んで、帝国の王は去り、でも大丈夫だ。俺がここにいるから。俺が新時代の象徴だ。なあ、みんな。その先にどんな景色が待っているのか。一緒に歩いて行こうぜ。でも、もう1つだけやらなきゃいけないことがある。内藤哲也、上がってきてくれよ」と内藤をリングに呼び込んだ。

 IWGP世界ヘビー級のベルトを持ってリングインした内藤と向かい合うと、辻は「宣言通り、俺はこのNEW JAPAN CUPで結果を残して、春の両国であんたの前に立つ。このベルトを俺がいただいてやるよ」と言い放つ。一方、内藤は「辻陽太、覚悟はいいか?」と辻の決め台詞を真似てニヤリ。「4月6日、両国大会のメインイベント、俺が辻に今の新日本プロレス、いや、今のロス・インゴベルナブレス・デ・ハ・ポンのプロレスを存分に堪能させてやる」と通告した。

 内藤が去っていくと、辻は改めてマイク。「このセルリアンブルーのリングは世界最高のプロレスだ。そして、俺はこの新日本プロレスをさらなる高みへと引き上げる。なあ、新日本プロレスよ、覚悟はいいか!? 新時代の幕開けだ!」と新時代到来を断言して、NEW JAPAN CUPを締めくくった。

 バックステージでは「新時代の扉が開いたぞ。上村、成田、ゲイブ、オーカーン、ヒクレオ、ワト、そして海野。お前の目には今何が映ってる?」と同世代の選手たちにもメッセージを送った辻。「まずは内藤哲也に勝つことに全力を尽くす。ただ、俺にはその先のビジョンもある。俺は内藤哲也に勝って、新日本プロレスの最高峰のベルトを手に入れて、やらなきゃいけないことがあるんだ」と覚悟をみなぎらせると、「内藤哲也、覚悟はいいか? 焦らずに待っててくれよ」と制御不能男に負けじと決め台詞を拝借して挑発して見せた。

 NJCを制し、新時代の扉を実力でこじ開けた辻。さらに時代を進めるべく、10ヵ月ぶり2度目の挑戦でIWGP世界ヘビー級王座初戴冠を狙う。


【辻の話】「なあ、新時代の扉が開いたぞ。上村、成田、ゲイブ、オーカーン、ヒクレオ、ワト、そして海野。お前の目には今何が映ってる? そして、次の両国では、俺が挑戦者として内藤哲也に挑戦する。もちろんまずは内藤哲也に勝つことに全力を尽くす。ただ、俺にはその先のビジョンもある。俺は内藤哲也に勝って、新日本プロレスの最高峰のベルトを手に入れて、やらなきゃいけないことがあるんだ。内藤哲也、覚悟はいいか? 焦らずに待っててくれよ」

【内藤の話】「『NEW JAPAN CUP』の今年の優勝者は辻陽太。開幕前の優勝予想、本命は鷹木信悟だったんだけどね。対抗として辻陽太の名前を挙げていたから(目を見開くポーズをして)俺見る目あるでしょ? 4月6日両国大会にて行われるIWGP世界ヘビー級選手権試合チャンピオン・内藤哲也vsチャレンジャー『NEW JAPAN CUP2024』優勝者・辻陽太。2021年8月1日、後楽園ホールにて行われた『辻陽太壮行試合』以来、2度目のシングルマッチ。陽太、覚悟はいいか? 俺がLOS INGOBERNABLES de JAPONの……いや、プロレスラーとして、内藤哲也のプロレスを辻陽太に存分に味わっていただくぜ、カブロン!」


【試合後の後藤】

▼後藤「(YOSHI-HASHIの肩を借りてやって来て、バックパネルにもたれかかるように座り込んで、首を冷やしながら)このシリーズ、一緒に闘ってくれたファンのみんな、(天を指差し)そしてオヤジ、そして今日セコンドに就いてくれたよっちゃん、本当に申し訳ない。(YOSHI-HASHIに向かって)ごめん、よっちゃん」

▼YOSHI-HASHI「本当に今日来たお客さんとかも、めちゃめちゃ期待感があって、今日で本当終わったわけじゃないし」

▼後藤「今の俺に求められてたのは、やっぱり結果だったかもしんない、今日は。クソッ! いつか見てろよ」

▼YOSHI-HASHI「また立ち上がりましょう」

▼後藤「また立ち上がるさ」

▼YOSHI-HASHI「もちろん!」

▼後藤「それが、俺の生き様だ」

▼YOSHI-HASHI「この先のなんか、今日見てるお客さんも凄いごっちゃんに夢を感じてんなっていうのがあったから、ここで諦めなければ絶対、絶対突き抜けられると俺は思っています」

▼後藤「もちろんだ」

▼YOSHI-HASHI「次は必ず……」

※YOSHI-HASHIが後藤を立ち上がらせようと手を取った瞬間、KENTAとチェーズ・オーエンズが出現

▼KENTA「テメー、オラッ! (YOSHI-HASHIに襲いかかる)」

※YOSHI-HASHIはKENTAにエルボーでやり返し、まだダメージが残っていてオーエンズにやられている後藤を救出しようとするが、KENTAとオーエンズに2人がかりでやられてしまう

▼KENTA「(YOSHI-HASHIにストンピングをしながら)テメー、コラッ! オイ、感動のシーンで悪いな、ゴトヒロ。オォ、ご苦労さん! (YOSHI-HASHIにストンピングを入れると)オォ、コラ、テメーらに負けてむしゃくしゃしてんだ」

▼オーエンズ「(IWGPタッグのベルトを見せながら)お前はこれが欲しいのか? (後藤にストンピングを入れる)」

▼KENTA「(IWGPタッグとDEFYのベルトを両手に持ち、DEFYのベルトをYOSHI-HASHIに見せてストンピングしながら)アァ、テメー! こっちにもお前なんか、DEFYも欲しいんだって、お前?」

▼オーエンズ「(IWGPのタッグベルトを後藤に見せながら)いつでもいいぞ、ゴトー!」

▼KENTA「アァ、テメーはな、DEFYなんかに値しねえんだよ。アァ、コラッ! (DEFYのベルトを放り投げ、YOSHI-HASHIにストンピングを決めると)お前に負けてな、むしゃくしゃしてっから、(IWGPタッグのベルトをYOSHI-HASHIに見せながら)これ懸けてやるか、オイ? いつでもやってやんぞ、コラッ! ゴトヒロ、お前も一緒だよ。いつでもやってやっからな、オイ。(倒れている毘沙門の2人に)ご苦労さん(引き上げる)」

▼オーエンズ「(引き上げながら)いつでも、どこでもだ」

▼YOSHI-HASHI「(しばらくKENTAたちにやられたダメージでむせ返りながら、後藤のそばに寄っていって)大丈夫ですか……大丈夫ですか……?」

▼後藤「アァ……クソッ!」

▼YOSHI-HASHI「大丈夫ですか?」

▼後藤「なんだ、なんだ、アイツら、オイ! シングルの借りはタイトルで返そうってのか、オイ。お前ら、恥ずかしくねえのか、オラッ! ……こんなんで終われるか……」

▼YOSHI-HASHI「オイ、タッグベルト? そんなにな、俺たちにもらってほしいなら、もらってやるよ、この野郎! ふざけんなよ、テメー! オイ、ちゃっとテメーらタッグベルト挑戦してチャンピオンになったかもしんねえけどな、俺たちはな、積み重ねたもんが違ぇんだよ。オイ、そんなにタッグベルト、俺たちにもらってほしいならもらってやる、この野郎、オイ! テメーらと俺らの格の違い教えてやる、この野郎! 覚悟しとけ、この野郎! テメーらはな、リング上で寝るか、地獄に落ちるか、その2つだ。覚悟しとけ、この野郎!」

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