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3/21【全日本】大仁田が福田社長にレフェリーorセコンド要求、光留も「爆破じゃなければやりません」 アジアタッグ会見

 3・30大田区大会でアジアタッグ選手権試合で対決する王者・大仁田厚(パートナーのTo-yは欠席)、挑戦者・佐藤光留&田村男児が21日、東京・湯島の全日本事務所で会見。大仁田が「ぜひレフェリー、もしくはセコンドとして出てきてもらいたい。出てこなければアジアタッグはないし、試合会場には行きません」と全日本・福田剛紀社長に要求。挑戦者の光留も「爆破マッチでなければ僕はやりません」との意向を示した。

 光留と田村が3・10高崎大会で挑戦に合意し、3・30大田区大会で王者・大仁田&To-yに挑むアジアタッグ戦が決まった。試合形式は未決定のまま。「防衛戦は爆破でしかやらない」と公言する大仁田が納得するはずがないと思われたが、この日の会見でやはり「受けるって言ってないよ。全日本プロレスが勝手に決めただけ」と主張。大会9日前になってタイトルマッチ消滅の可能性が浮上してしまった。

 それを未然に食い止める形になったのが挑戦者の一人、光留の発言だった。「僕は何年も大仁田厚をあの爆弾の海に沈めてしまうと言ってはいるものの、それがまだできていないどころか、どんどん長生きをさせてしまっている」という光留にとって大仁田に引導を渡すのは宿願の一つ。「爆破マッチでなければ僕はやりません」と言い切った光留は「個人的に爆弾なり何なりを持っていきます。僕がそれで大田区体育館出入り禁止になっても構いません」と覚悟も示した。

 これには大仁田も態度を軟化させた。「佐藤光留選手の方から電流爆破しかやらないって言われたわけだから、挑戦者から言ったわけだから一つクリアしたとして」と前置きすると、「福田社長にぜひレフェリー、もしくはセコンドとして出てきてもらいたい。それが条件です。出てこなければアジアタッグはないし、試合会場には行きません」と条件を提示。電流爆破のリングに福田社長を引きずり込む構えだ。

 すると光留も「選手が一生懸命、全日本プロレスを守ってるんですよ。これぐらいの要求、福田社長のんでくださいよ。出てきてくださいよ」と訴えた。大仁田は「福田社長、近日中に返事をくれ」と早期返答を要求。「お前らには悪いけど、福田社長が出てこなければ、アジアタッグもこの試合もない」と念押しして会見を一方的に打ち切ると、アジアタッグのベルトを手に去っていった。

 王者、挑戦者ともにボイコットをちらつかせたことで、福田社長は受けざるを得ない状況に追い込まれた。


【会見の模様】

▼田村「3月30日、大田区。大仁田厚To-y組のアジアタッグに挑戦することが決まりました。もともとやろうって言ったのはバックステージで光留さんに一緒にアジアタッグ取り返しにいこうと言って、光留さんも行こうって言ってくれたんで、こういうふうに決まることができました。そして挑戦受けて言ってくれてありがとうございます」

▼大仁田「ん? まだ受けるって言ってないよ」

▼田村「ちょっと!」

▼大仁田「俺、全然、受けるって言ってない。勝手に全日本プロレスが決めただけだから。何言ってんだよ? お前。佐藤選手、俺、受けるなんて言ってねえよ。この会見に来たんだってたまたま俺、上野に用事があったから来ただけで。田村選手、あなた素直な人だなあ。俺、受けるなんて言ってないよ。たまたまトランクにアジアタッグのベルトが入ってたから持ってきただけで。そしたら会社の人が持っていきますよって。おい!みたいな。そんな話だもん」

▼田村「(苦笑)失礼しました。じゃあ、まだ…」

▼大仁田「まだって電流爆破とかいろいろ全く何にも決まってなくて、アジアタッグ挑戦、田村男児、佐藤光留、大仁田厚、もう一人誰だったかな?」

――To-y選手だが?

▼大仁田「名前変えんなよ、ホントにもう。いつの間に名前変えんだ? (黙ったままの光留に)ねえ、どうしたんだ? おい、どうしたんだ?」

▼光留「(司会に)進めてください」

▼田村「一応、決まってるので、すいません」

▼大仁田「いやいや、一応って。田村選手、何が決まってるの?」

▼田村「アジアタッグ選手権が…」

▼大仁田「決まってる、決まってない関係ない」

▼田村「会社で決めてしまってるんで…」

▼大仁田「会社で決めてるってチャンピオンチームが決めるんだよ。なぁ、チャンピオンに権利があんだろ? 違うの?」

――ある程度はあると思います。

▼大仁田「何、ある程度って? なんでそういう半端な言い方すんだよ? ある程度決まってるの?」

――タイトルマッチはすでに決まっています。

▼大仁田「タッグマッチが決まってんだな?」

――タイトルマッチがアジアタッグ選手権試合として…

▼大仁田「誰が決めたんだよ?」

――全日本がそう発表しているが?

▼大仁田「勝手に発表すんなって。そういうのって揉めるんだよな、たいがいな。そんなことより、大谷(翔平)選手のマネージャーが借金したっていう方が大きいよ」

▼田村「まあ僕も話は変わるんですけど、やはりアジアタッグというのは僕にとっても大切なものというか。それこそ僕が初めてタイトル、ベルトを獲ったのが光留さんと組んでのアジアタッグ。そういう思い入れがあるので、大仁田さんには悪いんですけど…」

▼大仁田「俺には悪くないよ」

▼田村「ベルトを獲り返したい。そういう気持ちがあるので挑戦させていただきました」

▼光留「佐藤光留です。このたびはいつも通り過ぎて突っ込む気にもなりませんが、アジアタッグ選手権としてチャンピオンチーム、大仁田厚と楽しい仲間たちvs佐藤光留&田村男児で試合することは決まってます。大仁田さんはいつも通り自分の空気に持っていくために、特に何をするわけでもなく大仁田厚でいることだけで、その空気を持っていってしまいますが、僕は何年も大仁田厚をあの爆弾の海の中に沈めてしまうと言ってはいるものの、なかなかそれがまだできていない。どころか、どんどん長生きをさせてしまっているなという罪の意識がありますので。今回まだ試合形式が発表されておりませんけど、爆破マッチでなければ僕はやりません」

▼大仁田「おっ」

▼光留「もし爆破マッチじゃないんだったら僕はやりません。個人的に爆弾なり何なりを持っていきます。それで僕が大田区体育館出入り禁止になっても別に全然かまわないです」

▼大仁田「いや、持っていくのは俺だよ、佐藤選手」

▼光留「仮に決まんなくても僕が持っていきます。必ず大仁田厚を、今年結構メモリアルイヤーなんで必ず春の大田区の全日本プロレスのリングの上で爆弾の海に沈めて、僕らが新しいアジアタッグチャンピオンになりたいと思います」

▼To-y(コメント代読)「今日は会見に行けなくてすみません。ドラマチック・ドリーム・大仁田、DDOのTo-yです。男児さんと光留さんは本当にアジアタッグのベルトを獲りたいと思っているんですか? 何もなく挑戦が決まりすぎて、そう思っているとは思えません。何も思っていなさそうな人たちには大将と大爆破して、ファイヤーします。そして、このアジアタッグを防衛して、これからは大将と日本以外のアジアでも海外どこにでも電流爆破で防衛戦をしていこうと思っているので、こんなところでベルトを獲られるわけにはいかない。大将!! 大爆破してやりましょう!! 1、2、3、ファイヤー!!」

▼大仁田「意気込みとかないですね。あえて言えば何だろう。一つ条件がありまして。佐藤光留選手の方から電流爆破しかやらないって言われたわけだから、挑戦者が言ったわけだから、それは一つクリアしたとして。もう一つ、福田社長にぜひレフェリー、もしくはセコンドとして出てきてもらいたい。それが条件です。出てこなければアジアタッグはないし、試合会場に行きません。それだけ。どうもありがとうございました(と立ち上がる。司会が『ありがとうございます』と続けようとすると)いや、ありがとうございますって、ありがたくねえじゃねえか。 もう帰るって言ってるんだから。違うよ。何言ってるの?」

▼光留「(司会に)いいよ、続けて」

▼大仁田「しないって言ってるんだから。じゃあ帰るよ。(司会が質疑応答に入ろうとすると)いや、だから質疑応答もクソもないだろ。何言ってるんだよ。福田社長が出てこなければアジアタッグもこの試合もないって言ってるんだよ」

▼光留「(司会に)続けて」

▼大仁田「佐藤選手、福田社長が出てこなければアジアタッグもクソもねえだろ」

▼光留「僕も爆破じゃないとアジア、この試合やらないって言ったんで。チャンピオンチームから福田社長が出てこないんだったら、この試合やんねえっつってるんで。誰が全日本プロレス守るんですか? 選手が一生懸命守ってるんですよ。俺、全日本プロレスの所属じゃないけど、全日本出身の大仁田厚も、全日本プロレス所属の田村男児も必死こいてリング守ってるでしょ。これぐらいの要求、福田社長のんでくださいよ。出てきてくださいよ。俺たちにアジアタッグやらせてくださいよ、大田区で。選手全員で全日本プロレス守っていくんだから出てくださいよ。出てこねえんだったら俺もやんねえよ、こんな試合よ。聞いてるかい?」

▼大仁田「いや、そうだよ。言ってんじゃん。常連が言ってるんだから。俺だって全日本プロレスの最古参だよ。はぐれてるけどな。福田社長が近日中に、明日にでもあさってにでも返事くれ。それ以外、やる必要ない。お前らには悪いけど、お前らには悪いけどな! おい! 福田社長が出てこない限り、アジアタッグもこの試合もない(と退席)」

▼光留「男児ちゃん帰ろう」

▼田村「はい」

※光留と田村も退席して会見は終了

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