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3/26【日本プロレスリング連盟】ALL TOGETHER 5・6武道館で2年連続開催 6団体参加、棚橋&高木&丸藤が越境首脳トリオ結成

 『日本プロレスリング連盟 United Japan Pro-Wrestling(UJPW)』の第1弾興行となる5・6日本武道館大会『ALL TOGETHER 日本プロレスリング連盟発足記念大会 能登半島復興支援チャリティ大会』の開催が決定。26日、都内で発表会見が行われた。

 日本プロレスリング連盟は「プロレス事業の推進を通してスポーツおよび文化の発展に寄与し、プロレス業界の繁栄に貢献すること」を目的に、昨年12月に発足した。新日本相談役でもある坂口征二が初代会長に就任し、新日本・菅林直樹会長が事務局長を務める。事務局は新日本事務所内に設置された。賛同団体として新日本、全日本、NOAH、DDT、ガンバレ☆プロレス、大日本、DRAGONGATE、スターダム、東京女子が名を連ねている。

 連盟発足を記念して5・6日本武道館大会の開催が正式に決定。ALL TOGETHERの2年連続開催が決まった。主催はALL TOGETHER実行委員会で、日本武道館での開催は2011年の第1回大会以来、約13年ぶり。『能登半島復興支援チャリティ大会』と冠されているように収益の一部が被災地に寄付される。

 参加するのは新日本、NOAH、DDT、大日本、DRAGONGATE、スターダムの6団体。この日、第1弾カードも併せて発表となり、「棚橋弘至&高木三四郎&丸藤正道vsEVIL&成田蓮&高橋裕二郎」、「石井智宏&関本大介vsジェフ・コブ&マサ北宮」、「海野翔太&清宮海斗&上野勇希vs上村優也&KONOSUKE TAKESHITA&シュン・スカイウォーカー」の越境マッチ3試合が決まった。

 この日の発表会見には棚橋新日本社長、高木CyberFight社長、丸藤同副社長が出席。「過去にも各団体、手を取り合ってという形はあったんですけども、今回改めてプロレスの力というものを私たちで見せられれば」(丸藤)、「プロレスの力で皆さんを盛り上げて、そして世間を楽しませていきたいなと思っております」(高木)、「これから先、コロナ禍を経てプロレス界が新しいステージに入るというね。いいイメージをもって進んでいきたい」(棚橋)と大会への思いを語った。

 そして3人は越境首脳トリオを結成し、EVIL率いるHOUSE OF TORTUREと激突する。丸藤が「足を引っ張らないように。私が一番下の役職でございます。頑張りたいと思います」と意気込めば、高木も「おそらく一番、戦闘力が弱いのは私ではないかと思っているんですけど、その中で負けずに、とりあえずコンディションを整えて試合に挑んでいきたい」と謙虚そのもの。棚橋は「EVILが『新日本プロレスは俺の会社だ』ってずっと言ってるので、俺の会社だと、二人のお力を借りて、しっかり分からせたい」とキッパリ。高木と丸藤も全面協力を約束した。

 悪行三昧の拷問軍に対して、棚橋社長のもとに「何とかしてほしい」というファンの声が多数届いているという。棚橋は「3人力合わせて、一回叩き潰してですね、皆さんのたまりにたまったうっ憤をしっかり晴らしたい」と今大会で留飲を下げるつもり。すると丸藤が乱入対策として「ウチらのセコンドに男色ディーノをつけましょう。そしたら乱入なんかできないですよ」と提案。棚橋も「ウチもボルチン・オレッグという強烈なヤングライオンがいるんで、リングサイドにセコンドつけます」と呼応し、NOAH側からも一人セコンドを用意するよう要請した。

 また、日本プロレスリング連盟の第2弾興行が6・12札幌で開催されることも決定。菅林事務局長は「今回参加できなかった団体にもお声がけさせていただきます」との意向を示した。


☆5/6(月・祝)東京・日本武道館『ALL TOGETHER 日本プロレスリング連盟発足記念大会 能登半島復興支援チャリティ大会』15:00開場、16:30開始

[参加団体]
新日本プロレス
プロレスリング・ノア
DDTプロレスリング
大日本プロレス
DRAGONGATE
スターダム

[第1弾カード]
▼6人タッグマッチ
高橋裕二郎
成田蓮
EVIL
vs
丸藤正道
高木三四郎
棚橋弘至

▼タッグマッチ
マサ北宮
ジェフ・コブ
vs
関本大介
石井智宏

▼6人タッグマッチ
シュン・スカイウォーカー
KONOSUKE TAKESHITA
上村優也
vs
上野勇希
清宮海斗
海野翔太


【会見の模様】

▼丸藤「こんにちは。株式会社CyberFight取締役副社長、プロレスリング・ノアの丸藤正道です。日本プロレスリング連盟発足とともに、今回能登半島復興支援ということで、過去にも各団体、手を取り合ってという形はあったんですけども、今回改めてプロレスの力というものを私たちで見せられればいいなと思っております。日本プロレスリング連盟、法人化の方を進めていくということで、それによってまた世間にプロレスというものが認知されればいいなと思います。今回、対戦カードですね。私と棚橋社長、そして高木大社長と、非常に分かりやすい3人で組むということで、これは負けられないなと思っております。足を引っ張らないように。私が一番下の役職でございます。頑張りたいと思います。よろしくお願いします」

▼高木「CyberFight代表取締役社長、そしてDDTプロレスの高木三四郎です。DDTとしては今回が初めての参加になるんですけども、日本プロレスリング連盟発足、そして能登半島復興支援ということで、プロレスの力で皆さんを盛り上げて、そして世間を楽しませていきたいなと思っております。選手としてはですね。正直、棚橋選手、丸藤選手、私ということで、おそらく一番、戦闘力が弱いのは私ではないかと思っているんですけど、その中で負けずに、とりあえずコンディションを整えて試合に挑んでいきたいと思っております。当日は経営者としてではなく、選手として頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします」

▼棚橋「新日本プロレス100年に一人の逸材、そして代表取締役社長・棚橋弘至です。この日本プロレスリング連盟、有事が起きた時に力を合わせてやってきたことはALL TOGETHERとかではあるんですけども、これから先、コロナ禍を経てプロレス界が新しいステージに入るというね。いいイメージをもって進んでいきたいなというのがあります。僕たちはプロレスという競技を通して、会場で楽しんでもらうのはもちろんなんですけども、エネルギーを売る商売。皆さんがプロレス会場からエネルギーを持って帰ってもらって、それを日常で使うと。そして、それが結果的に日本全国を元気にしていくというようなイメージを描いています。そして対戦カードなんですけど、向こうのEVILが『新日本プロレスは俺の会社だ』ってずっと言ってるので、俺の会社だと、二人のお力を借りて、しっかり分からせたいと思います」

――チームを組むということで、それぞれの印象を?

▼丸藤「そうですね。試合もさせていただいたことあるんですけども、やはり棚橋弘至選手に関しては実力はもちろんなんですけど、天性の明るさというものを本当に試合をしていても感じましたし。高木大社長ですか。元気しかないです、ホントに。隣にいてホントにいつも元気もいただいてますし、かつ、しっかり大社長としての部分もこなしている、非常に尊敬するべき方でございます。なので私は足を引っ張らぬよう頑張りたいと思います」

▼高木「丸藤選手、本当にいつも会社で見かけることがあんまりないんですけども、お酒の席で一緒になることが多いんですが、本当に頼もしい存在ですし。棚橋選手とは過去にいろいろありましたけども、こうやって横一線に並ばせてもらったからには、力を合わせて悪いヤツを退治してやりますので、どうかよろしくお願いします」

▼棚橋「(ため息をついてから)丸藤選手とは20代の頃からU-30、G1含めて何度か戦わせていただいていて、選手として凄い試合運び、技、スピード。天才だなっていう印象があって。僕もその当時、太陽の天才児っていうキャッチコピーがありまして、丸藤選手と試合して『俺は天才じゃないな』っていうことを感じて、逸材を名乗り始めたという経緯があります。それぐらい僕にとっては尊敬すべき運動能力というか。そして今もコンディションを保っているっていうのは大尊敬ですね。高木大社長とは過去にいろいろありました。でも試合として絡むのは初めてなので非常に楽しみの部分が大きいですね」

▼丸藤「何があったんですか?」

▼高木「え? いやいや」

▼棚橋「ほじらない!」

――相手のHOUSE OF TORTUREについて?

▼丸藤「どうやら先ほどの話をうかがったところによると、社長交代がかかっているようなので、これは負けられないなと(笑) 悪い3人衆、僕たちが負けるわけがないですね。何してきてもいいですよ。絶対に負けないんで」

▼高木「HOUSE OF TORTUREでしたっけ? あまり存じ上げないんですけど、たぶん会社の経営者としてのしんどさとか大変さとか、本当に分かってないと思うんで、僕はリング上で経営とは何かというものを叩き込んでやりますよ」

▼丸藤「選手としてですよ」

▼高木「だから選手として社長として、経営とは何たるかっていうものを叩き込んでやります。そんなに甘いもんじゃないです。だから棚橋社長、僕らはヘルプしますよ」

▼棚橋「お願いします。これからお二人に新日本プロレスのリングでのHOUSE OF TORTUREの試合っぷりをちゃんと説明しようと思うんですけども。やはり乱入だったりとか、反則攻撃とかで新日本プロレスのファンのフラストレーションが物凄くたまってるんですね。そのフラストレーションがたまりにたまって、社長である僕の方にも何とかしてほしいという意見がたくさんきてるので。3人力合わせて、一回叩き潰してですね、皆さんのたまりにたまったうっ憤をしっかり晴らしたいと思います」

▼丸藤「乱入させないために、ウチらのセコンドに男色ディーノつけましょう」

▼高木「おっ!」

▼丸藤「いいですか? ホントですか。そしたら乱入なんかできないですよ」

▼棚橋「早くもアイデア出てきましたね。男色ディーノさんがセコンドにと。ウチもボルチン・オレッグという強烈なヤングライオンがいるんで、リングサイドにセコンドつけます」

――NOAHの方からは?

▼丸藤「ウチ? 誰が面白いですかね?」

▼棚橋「いや、面白いじゃなくて(苦笑)」

▼丸藤「ウチ、誰が面白いですかね。でも新日本さんのセコンド狙って男色ディーノがそっち行っちゃう可能性があるんで」

▼棚橋「そうですね」

▼丸藤「当日まで考えます」

――若い選手が集う6人タッグがあるが、期待するところがあれば?

▼丸藤「そうですね。よく若い選手という表現をすると各団体の未来みたいな扱いだとは思うんですけど、そのメンツというのは今だと思うんですね。今現在、各団体を引っ張ってる選手たちだと思うんで。それこそ組んでいるメンツもやはりライバル視をするような試合になるんじゃないかなと思うので。こんな言い方をするとちょっと年寄りみたいな発言にはなってしまうんですけども、プロレス界の今というものを見せられる対戦カードなのではないでしょうか」

▼高木「本当にそれぞれの団体の未来を担っている選手たちが一堂に集って、この6人タッグマッチで戦うというのは凄くいい試みだと思いますし、経営者として考えると、いやあ、いいカードだなと思っちゃう部分もあったりして。6人タッグマッチだからといって、それぞれチームプレーというのもあるのかもしれませんけど、一人一人がたぶん俺が食ってやろうとか、俺が勝ってやろうとか目立ってやろうとか、そういう気持ちが強いと思うので、馴れ合わないで、それぞれの未来を背負って戦ってもらいたいと思います」

▼棚橋「この試合に仮に僕が入ったとしたら、誰よりも目立って一気に業界のトップ獲ってやろうっていう意識だと思うので。僕がその年代だったら。この6人の中で次のというかプロレス業界全体を引っ張っていくようなエネルギー、覇気、気持ちなんかを見せてくる選手が出てきてほしいなという期待があります」

――6団体参加で、過去の大会に比べると選手数が膨大になるが、試合数、参加人数はどうなる?

▼棚橋「そうですね。連盟に名前が入っている団体からは興行の被りがなければ全部出てもらいます。そして試合数はまだ正式決定ではないんですけど……8、10……8から10。とにかく豪華な大会になると思います。8より少なかったらごめんなさい」

――スターダムは提供試合になるのか、ミックスドマッチが考えられているのか?

▼棚橋「まだ決まってないですね。はい」

――無料PPVなど被災地の方々に生で見てもらう手段はある?

▼棚橋「現段階でそれはまだ決まってないんですけど、今お話を聞いて、それは非常にいいアイデアだなと思いましたので、一回持ち帰らせてください」

――連盟が法人化されることで期待すること、変わっていくことはある?

▼高木「法人化されるということで、単純に社長は誰なのかなという疑問はあるんですけど(苦笑) でも、こうやって形にしていくことで、ずっと続けていくということが僕は大事だと思ってますし、プロレスをもっともっと世間に広めていくためには、こういった機関というのは必要不可欠だと思ってますので、どんどんこういう形で発展して広がっていけばいいかなと個人的には思っています」

▼棚橋「新日本プロレスに限らずプロレス団体というのは日本全国を回りますので、年間の興行スケジュール、いついつにどこでやるというコース取りだったりとか、日本全国でプロレスが展開できるようなところは会社同士で今まで話したことがなかったので、そういった部分も少し詰められたらなと思います」

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