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3/28【NOAH】王者ワグナーJr.「長期政権&世界展開の第一歩」 ジェイクは「ちょっとしたエッセンス」予告 GHCヘビー調印式

 3・31後楽園大会のGHCヘビー級選手権「(王者)イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.vsジェイク・リー(挑戦者)」に向けた調印式が28日、都内で開かれた。

 2・4仙台大会で拳王を破ってGHCヘビー史上初のメキシコ人王者となったワグナーJr.だが、初防衛戦から最大級の難敵を迎え撃つ。

 約5ヶ月ぶりの返り咲きを狙うジェイクは唯一の前哨戦となった3・17横浜武道館大会の試合後に右ハイキックで王者をKO。この日の調印式でも「これは戦いだ。遊びでもおちゃらけでもない」と強調した。

 それでもワグナーJr.は「プロらしからぬ行為だったと思うが、俺はこの試合でもプロらしく正々堂々、クリーンな戦いをしたい」と王者らしく堂々と言い切り「ナショナル王座の防衛記録(6回※最多タイ)と同じぐらい、もしくはそれを破るほどの防衛を重ねて、もちろんゆくゆくは世界中にこのベルトを持っていきたい」と長期政権と世界展開を改めて見据えた。

 ワグナーJr.はYoutubeインタビュー内で、ジェイクに海外でのキャリアがないことを指摘。だからこその優位性を強調していたが、ジェイクは「やんごとなき(国籍上の)事情で海外に行けなかった。それでもなぜ私はここまでのキャリアを積めたか? それは私と戦ってきた多くの選手たちが海外でも通用する世界のレベルにあるから。私の実力をその選手たちが引き出してくれた、引き上げてくれた。だからこそ今の私には自信がある」と反論し、ワグナーJr.も「私にとって特別な会場でもある後楽園ホールで、その“経験"を見せて欲しい」と悠然とうながした。

 確かにジェイク自身、ルチャドールとのタイトルマッチは初めて。「いつも通り、この恵まれた体を駆使して戦う」とした一方で「その中で“ちょっとしたエッセンス"を入れたい。そういったものがあれば、また違う何かが生まれるんじゃないかな」と“普段とは違う何か"を予告し、「それがどういうものなのかは会場に来て確認いただければ。成功するかもしれないし、失敗するかもしれないし。それは私にも分からない。やってみなきゃね」と不敵に笑った。写真撮影の段でも“ヘビー級ルチャドール"のワグナーJr.を敢然と見下ろしてみせたジェイク。返り咲きか、それとも第一歩か。決戦へ待ったなしとなった。

【会見の模様】

▼ジェイク「先日行われた(3・17横浜武道館での)前哨戦で、ゴングが鳴ったあと、私は彼にハイキックを放った。それはなぜか? なぜだと思う? 王者であるうちは常に試合を控えている、戦いを控えている。それは常に念頭に置くべきだ。これは戦いだ。遊びでもおちゃらけでもない。戦いなんだ。そして彼はYouTubeのインタビューでこう言った。私には海外のキャリアがなく、自分の方がより良いチャンピオンだと。より多くの選手と試合を交えて、私がもっともっと上をという形の、そんなニュアンスのことを言っていた。だが、確かにそうだ。私は海外に行ったことがない。やんごとなき事情で海外に行けなかった。だがしかし、なぜ私はここまでのキャリアを積めたか? それは多くの選手、私と戦ってきた多くの選手たちが海外でも通用する世界のレベルにあるからであって。私の実力をその選手たちが引き出してくれた、引き上げてくれた。だからこそ今の私には自信がある。そしてこのベルトを巻いたプライドもある。だからこそ私はそのプライドをまた取り戻し、私がまた舵を取り直すために、このワグナーに挑戦表明しました。自信? なければ戦うことはまずないでしょう」

▼ワグナーJr.「私は彼が選手として悪いとはまったく思っていない。本当に経験豊富な選手だと思うが、今度の試合はその“経験"を見せてほしい。この前の試合後にはキックで大の字にされた。試合後に。プロらしからぬ行為だったと思うが、俺はこの試合でもプロらしく正々堂々、クリーンな戦いをしたいと思っている。NOAHが自分にチャンスをくれた。自分を信じてチャンスをくれた。この4年半の中で少しずつ階段を上るように成長を遂げることができた。今度の試合の会場は後楽園ホール。この会場は自分にとっても、自分の家族にとっても本当に大切な会場だ。そこで必ずこのベルトを防衛してみせたいと思う。そしてジェイクには経験を見せてほしいと思っている」

――ジェイク選手とはスタイルが違うがどんな試合になる? 王者として大事な初防衛戦を超えて、どんなチャンピオンになっていきたい?

▼ワグナーJr.「自分のスタイルというのはアメリカ、日本、そしてもちろんメキシコのスタイル。ハイブリッドなスタイルなので、相手がどんな選手でも対応できる。どんな戦いになるか自分にとって不安はない。もしこの戦いでジェイク選手を倒すことができて、防衛することができれば、ナショナル王座の防衛記録と同じぐらい、もしくはそれを破るほどの防衛を重ねて、もちろんゆくゆくは世界中にこのベルトを持っていきたいと考えている」

――ルチャドールとの戦いはこれまで経験してこなかったかもしれないが、どんな試合になりそう?

▼ジェイク「初めてです。私は物凄く器用な選手かというと、そうじゃなくて。けど、私には他の選手にない、この恵まれた体があるわけで。それを駆使して今まで戦ってきて、それでここまで上り詰めたわけで。これは私の財産です。だから私はもういつも通りです。ただ、その中でちょっとしたエッセンスじゃないけど、そういったものがあれば、また違う何かが生まれるんじゃないかなって。そう思ってるわけですよ。それがどういうものなのかっていうのは会場に来ていただければ、それが成功するかもしれないし、失敗するかもしれないし。それは私にも分からない。やってみなきゃね。なので、そういったところも楽しみに是非していただければなと思います」

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