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3/30【全日本】HAYATOがMUSASHI退け世界ジュニア初防衛 7月引退のカズを挑戦者に指名

『ドリームパワー・シリーズ2024』大田区総合体育館(2024年3月30日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○ライジングHAYATOvsMUSASHI×

 HAYATOが元みちのくプロレスのMUSASHIを苦戦の末に退け、世界ジュニアヘビー級王座初防衛に成功。今年7月に引退を控えるカズ・ハヤシを次期挑戦者に指名し、新旧イケメン対決が浮上した。

 HAYATOは3・9後楽園大会で田村男児を破り、5度目の挑戦にして世界ジュニア初戴冠。試合後、挑戦を表明したのが同大会から全日本へのフリー参戦を開始した元みちのくのMUSASHIだった。3・20上尾大会での前哨戦ではMUSASHIが直接勝利。「大田区も結果は一緒」と初挑戦・初戴冠に自信を深めて本番を迎えた。

 その敗戦を引きずるようにHAYATOは大苦戦。スワンダイブ式プランチャで華麗に先制したHAYATOだったが、冷静なMUSASHIは首攻めで流れを引き寄せる。HAYATOの抵抗をものともせずに、エクスプロイダーでぶん投げると、トペコンヒーロを敢行。ファルコンアローから得意のトルトゥーラ(変型逆片エビ固め)で絞めに絞めた。

 耐え抜いたHAYATOだったが、主導権を奪い取れず、MUSASHIのスピーディな連続丸め込みに追い込まれて防戦一方。それでも新兵器のオーバードーズに捕獲して流れを変えた。そして、シド・ヴィシャスで仕留めにかかる。

 これを迎撃して防いだMUSASHIは再び猛攻。クロスアームスープレックスや捻りを加えた変型フェイスバスター、トラースキックと攻め立てて会場のどよめきを誘い、一気にエストレージャフトゥーロ(フロッグスプラッシュ)へ。HAYATOはこれを自爆させて逆転。MUSASHIもジャーマンなどで粘りを見せたものの、HAYATOは連続人でなしドライバーで勝機をこじ開けると、最後はシド・ヴィシャスを投下して、熱戦を制した。

 苦闘を強いられたもののHAYATOがMUSASHIを破り、世界ジュニアV1に成功した。試合後、「MUSASHI、最後の最後までやっぱり好きになれなかったよ。でも、またやろうね」とMUSASHIにメッセージを送ったHAYATOは「こんな俺を応援してくれたみんな、ありがとう。1つだけワガママを言ってもいいかな? 次の挑戦者、まだいないから、俺から指名させてもらうよ」と続け、「俺にとってプロレスっていうのはリング上で心の中のグチャグチャのドロドロのどす黒い何かをぶちまけるものだと思っているんだよね。俺の知っているレスラーで一番どす黒いのはカズ・ハヤシだよ」と世界ジュニア最多防衛記録(V17)保持者でもあるカズを次期挑戦者に指名した。

 これを受けてカズは「俺、今年7月に引退するんだよ。ここでさ、俺がさ、ベルトを獲ったら、そのまま持ったまま引退するよ。HAYATO選手にとって勝って当たり前。負けたらA級戦犯とずっと言われるからな。そのリスクと覚悟があるんだったら、俺とやろうじゃないか」と呼応。HAYATOも「だったら、OKってことだね。やろうよ」と返答し、両者によるタイトルマッチが決定的となった。

 実現すれば2022年12・25後楽園大会以来の再戦。前回敗れているHAYATOにとっては雪辱戦となる。カズは斉藤ブラザーズが返上したG-INFINITY王座をCIMAとのシーラカーンズで戴冠。引退を前にシングルの勲章も狙う。


【HAYATOの話】「勝ったよ。MUSASHI、強かったね。でも、やっぱりどこまで経っても好きじゃない。でも、またやるんでしょ。全日本のリングに上がってたら、またやるよ、絶対。次は少しぐらい好きにさせてよ。さて、初防衛できてよかった。これをなくしたら俺も悲しいけど、みんながもっと悲しむから。だから、だからじゃないんだ。でも、1個だけワガママを言わせてもらったよ。カズ・ハヤシを指名させてもらった。今年引退だしね。カズ・ハヤシの試合は俺がプロレスラーになる前から何回も見てた。確かカズ・ハヤシが最多防衛記録を持ってるよね。だから、この世界ジュニアはまだカズ・ハヤシのことを忘れてないと思うんだ。それが理由の1つ。あと、俺がさっきリングで言った通り、リング上で心の中にあるドロドロで、グチョグチョのどす黒い何かをぶちまけて戦うのがプロレスラーだと思う。俺の知っているプロレスラーで、一番どす黒いのはカズ・ハヤシ。だから、俺がもっとどす黒い漆黒でカズ・ハヤシを染め直してあげるよ。じゃあね。Let's Punk」

【MUSASHIの話】「ああ、クソ。ライジングHAYATO、チャンピオンだよ、あいつは。ライジングHAYATO、強かった。全日ジュニアのレベルの高さを痛感しましたよ。このリングはキャリアなんてそんなもん関係ないんだなって。負けてさ、メチャクチャ悔しいんですけど、全日本プロレス、全日本ジュニア、メチャクチャ面白えじゃねえかよ。負けっぱなしで終わるのもイヤだからさ。まだまだこの全日本プロレスのリングで戦いたい。戦わせてほしい。必ずリベンジしてやりますよ」

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